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アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

Sadhana Practice

Temple はおよそ100人ぐらいを収容できる広さで
東と南に出入り口があり
北側に立派な祭壇がありました。

ガラスケースの中にさまざまな金色の仏さまが座しておられ、
天井近くには大きな5枚の額がかかっていました。

中心に飾ってあるのは、14世ダライ・ラマ法王。
その両側に、ディクン・チェツァン・リンポチェとディクン・チュンツァン・リンポチェ。
向って左端には、ドゥプワン・リンポチェ。
向って右端には、ケンポ・ムンセル。
ガルチェン・リンポチェが大切に思っておられる方々のお顔ぶれに、
私はもう感動してしまいました~(T_T)

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床には木製の経机と四角い座布団がずらりと並んでおり
ほぼ全員が、机を使うことができます(基本、椅子席はありません)。
この経机、かなりゴージャスなんですよ(^^)
折りたたみ式で、高さ調節もできるし、
テーブル面を好きな角度に立てることができます。
しかも隠し小引き出しまでついている!

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こんなのが日本でも売っていないかなぁ?
百均のとは大違いで・・・。
私もせっかくだからお勉強モードとなり
今までになくしっかりノートをとりつつ、教えを受けました。
どこまで理解できたかはアヤシいですけど・・・

ガルチェン・リンポチェのお話は、いつ何をお聴きしても
「菩提心じゃよ!」という部分だけが
私の印象に残るのですが

今回は、結論の「菩提心」に至るまでの筋道を
金剛さった、ガンポパ大師、マチク・ラプトンのチューと
3つの方向から丁寧に説いていただいたような気が・・・します。

どの道も密教的、カギュ派的で・・・
光明とか空とか
氷と大海のたとえとかが満載で、
私はうれしかったものです。
(アバウトな言い方しかできずスミマセン。分かっていない証拠ですね orz)


リンポチェのご法話の時間以外でも、
このインスティテュートのサンガでは
毎朝7時から「ジクテン・スムゴンのラマ・チューパ」を
毎夕6時半からは「ターラー菩薩の成就法」を
自主練習しておられました。
これも、とっても素晴らしいことだと思いました。

何度か、この朝夕の practice に参加しましたが、
観察していると、ここには複数のアメリカ人(女性)ダキニがおられるもようです。
サンガ付きの Lama Thubten Nima がチベット語の部分を読まれ
英訳の部分を、ひとりのダキニがウンゼー役で唱えておられました。
この女性は、ものすごくほっそりしたかっこいい人で、チベット語もぺらぺらみたい。
私はこっそりダキニ・マスターと呼んでおりました。

他にも、祭壇のお供えものを取り仕切るダキニや
ラマたちへの飲み物に気を配るダキニ、
お花を活けるダキニたちがいて、
それぞれにできる仕事を分担しているようでした。

Practice 中の鐘や太鼓の鳴り物は、
ラマたちが長いチベットホルン、
ダキニ・マスターが小太鼓、
ダマルを持つ参加者が各自のダマルをトントン鳴らし、
吹ける人はホラ貝を取って、プォォォと吹きました!
それはそれは賑やかでした!

ガルチェン・リンポチェがおられなくても
ラマと在家たちで法要がきちんと営まれていて、とても感動しました。
随喜!
日本ガルチェン協会も、いつかこんなふうに出来るといいなあ~
と思いました。


さて満月の元旦、とっても auspicious な日の朝は、
いつもの「ジクテン・スムゴンのラマ・チューパ」が
「ガルチェン・リンポチェのラマ・チューパ」に変更されました。

これはなんと、ガルチェン・リンポチェの成就法で
正式名を The Guru Sadhana Called "Light Amassment of Blessings"といいます。

自分自身がガルチェン・リンポチェと一体になるんです!
そもそも成就法 sadhana は今まで数々教わりましたが
はっきり言って
12世紀のジクテン・スムゴン大師とはお会いしたことないですし
ターラーさまとも観音さまとも
実際お会いしたことありません・・・
なのでリアリティが段違い、と言いますか
信仰の深さが違うと言いますか
(そんなこと言っちゃいかんのかもしれませんけど)

ガルチェン・リンポチェの真言(!)を
何度も何度も繰り返し歌っていると
それだけでもう、涙が溢れてくるんです。

リンポチェご自身はご在席されませんでしたが、
正真正銘のガルチェン・リンポチェのお寺で
リンポチェへの帰依を誓い長寿を祈り加持を願い
リンポチェと一体になる成就法を行うことができて、
本当にありがたかったです。

経文とこの日の録音CDも入手してきましたので、
いつの日か日本のサンガでも
ガルチェン・リンポチェのラマ・チューパをしたいものだと思いました。

ちなみにこの経文の最後に、次のような記述があります。

 When the oral transmission for this practice was requested, Garchen Rinpoche said that it is permissible to recite this practice without having received the oral transmission. Rinpoche said that giving rise to bodhicitta is the actual transmission.

 口頭伝授を受けなくても、これを行ってよいぞ。
 菩提心を起こすことこそが伝授なのじゃから。

なんてガルチェン・リンポチェらしいお言葉でしょう!
やっぱり菩提心なのでございます(^^)




by prem_ayako | 2018-01-24 16:53 | tibet

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako