アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

Love and Compassion

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12月31日の午後
リンポチェの身の回りのお世話をしておられるアニ・サムテンが
ご法話の合間にJ先生の座っているところまで、
「リンポチェが、お体の調子がお悪いのではないかと聞いておられます」
と尋ねてこられました。

私は離れたところに座っていたので
そのときの会話を知らなかったのですが
先生は、確かに体調が悪いのですと伝えたそうです。

その後、夕食の配膳を待って並んでいると、
リンポチェがアニといっしょに、まっすぐ私たちの方に歩いて来られました。

リンポチェはなんと涙を流しておられます。
リンポチェのお言葉をアニラが
「インターネットでチベットのお薬を調べて、必要なものを言いなさい。
 リンポチェはお薬をたくさん持っているので、欲しいものを差し上げます」
と通訳してくださいました。

私は、はじめ何のことか分からなかったのですが、
リンポチェがJ先生の身体のことをこんなにも気にかけて
涙を流すほどに心配してくださっていることを知って、驚きました。

私は、こちらからリンポチェにJ先生の体調の悪さをお話しして
なんとかお加持をいただき助けていただこうと考えていました。
ですが、何も申し上げていないのに
リンポチェの方から、気がついてくださったのです。

母親が子どもの姿を見ただけで
子どもの心や身体の状態が分かるように

リンポチェはJ先生の姿をご覧になって
あるいはJ先生や私の心をご覧になって
分かってくださったのです。

私たちの苦と苦の因を取り去りたいと願われて
涙を流してくださっている・・・
リンポチェはまことに大悲の観音さまと等しいお方です(T_T)(T_T)
・・・・・


さて、インターネット検索してみましたが
チベット薬ってたくさんありすぎて、
どれがよいのか、J先生ご自身お医者さんでも分からないのでありました。
それで、明日になったらリンポチェに厚くお礼を申し上げて
お加持だけいただきましょうということになりました。

その夜(大晦日の夜)は
血のついたシーツやカバーをつまみ洗いして、
洗濯ものといっしょに乾燥機にかけて
少しすっきりしました。
同宿者たちとの会話も多くなり、知り合いも増えてきました。


2018年1月1日、
またアニラがJ先生のところに来られ
「リンポチェが、このお薬がよいだろうと選ばれました」と
チベットの丸薬4個と英語の説明書とを置いていかれたそうです。

私が行くと、先生が「どうしよう」と困惑しておられました。
って・・・
リンポチェが選んでくださったお薬です!
利かないわけありません!
よかったわ~、これで安心!と大喜びの私に比べ、
当のJ先生は「うーん、飲むしかないか・・・」と困っておられます。

あぁなるほど。
西洋医学のプロである先生にとって
未知の丸薬をご自分の身体に入れることは
普通の者に比べてはるかに大きな冒険なのですね。

先生にとっても、乗り越えなくてはならない試練がきたようです(^^)

でもその晩、説明書に従って丸薬をお湯につけて蓋をして
翌朝の夜明け前、きちんと服薬しておられました(^^)

2日続けて飲まれると、
坂を上る足どりが、ずいぶんしっかりとしてこられたように思いました。

リンポチェにお礼を申し上げにいくと
「あの薬を飲んで
 コルラをたくさんすれば
 必ずよくなるであろう」
と言っていただけました。

ありがたすぎるお言葉です(T_T)(T_T)
「必ずよくなる」
このお言葉が、どれほど欲しかったか・・・!

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リンポチェは、私たちをご覧になるだけで
あるいは触れるだけで
分かってくださるのだと思います。

また私の方も、
リンポチェがこちらに向って直接何か言ってくださるときは
アニラの通訳がなくても
何をおっしゃっているのか、だいたい分かります。
表情・・・声のトーン・・・
いえ、たぶん心が
通じているのだと思います。

思い上がりでしょうか・・?
いやでも、ご法話のときは全く分からないんですよ(笑)



さらに数日したある日には、
Teaching の後、退出される際に
出口の私の前で立ち止まられ、
法衣の懐から別の青い薬の箱を取り出され、
私の手に押しつけられました。
「Oh, no」とかなんとか言って遠慮していますと
(たぶん)「ええから、ええから、これを取るのじゃ」とチベット語でおっしゃっています。
アニラが後ろで笑って「This is another one」と言われ、

結局J先生は、あやしいチベットの丸薬を
さらにもう1種類飲むことになったのでした(^^)


ご本人は「最初来たときは普段の20%程度の体調だったが
今は55%程度」と、ずいぶん遠慮がちに言われますが

客観的に判断しますと
ここへ来た最初の頃の状態は10%
丸薬を飲み、コルラをしているうちに
60%程度に上がってきたように思えます。


またある日には、
「ほんとうに、もうすっかりよくなったか?」とお尋ねくださいました。
J先生は「はいはい、もうすっかり」なんて笑顔でおっしゃるのですが
私が正直に「sixty percent」と答えますと
「ターラー菩薩にお祈りしなさい。一心に祈るのじゃ」
とのお教えをたまわりました。


何から何まで
リンポチェ、ほんとうにありがとうございます。
これだけ丁寧なご指導を根本ラマからいただけたら、無敵です。


J先生のご体調不良のおかげでといっては何ですが、
衆生のひとりひとりに
どれほどの愛をリンポチェが注いでくださっているか
身にしみて分かりました。

 生類ひとりも余さずに
 菩薩の境地に渡すべし


ガルチェン・リンポチェは仏陀そのものです。

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by prem_ayako | 2018-01-18 00:44 | tibet

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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