アードラーの夢

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Phowa 2

東京から帰って2週間、
毎朝ポワを行じました。
しかも言われたとおり夜明けに・・・
熱があっても
声が嗄れていても。
・・・ようやるわ。

このおさぼりの私が
なんでこんなに真面目にやったのか?
まるで何かに憑かれていたようです。

夜、寝ていてもずっと、リンポチェの読経のメロディが聞こえていて
朝、目覚めると同時に、お経のリフレインがそらで出てきます。
ある意味おそろしいですねぇ。。。


アヤン・リンポチェに言われたのは、
「このコースに出て
 未だポワのサインの出ていない者は、
 あと2週間、修行を続けなさい。
 できれば夜明けにするのがよい。

 2週間しても未だポワのサインが出ない者は
 さらに2週間続けなさい。

 ポワのサインが出たら、
 そのあとは月に2回、続けて修行するのじゃよ。」

ポワのサインっていうのはですね、
よーするに、ほら、あれですよ。。。

チベットのフィルムなどで、
頭に草の茎をつっ立ててる
完全に目のいっちゃった行者さんたちの映像を
見たことありません?

頭頂にね、第10の門が開くんです。
意識を阿弥陀浄土へ飛ばすことのできる門がね。。。
それははっきりとした穴で、草を刺すことができるほどなのだそうです。

これを clear phowa sign といいます。

そんなバカな!
瞑想で変えれるのは、せいぜい意識の状態でしょう?
physical sign なんて、出っこない
・・・と思っておりました。

実際、私の参加した東京のポワ・コースでは
コース中に明らかなポワ・サインの出た方は、いなかったように思います。
確かなことは分かりませんが。


まあ、私はどうせ前行50万回というのが控えておりますから(^^;)
今年いっぱい、つまり4週間はとりあえず朝ポワをして、
来年になったら本格的に前行をしようかな、
と考えておりました。

ポワは・・・そんな私の思い込みの斜め上をいく
ものすごく力のある修行なのでした。


2週間、毎朝行じ続けていると
さすがにいろいろなことが起こります。

最初はお唱えの文句をたどるのに必死で
次は、観想することに必死でしたが

そのうちだいたいのやり方が分かってくると、
もうリンポチェのお声の録音を聞かないで、
自分のペースで進める方が、観想がくっきりするようになりました。

むしろ録音を聞かないでいる方が
リンポチェのお声が、どこからか聞こえてくるような気がします。
そのときに必要な説明が聞こえて・・・
あぁそうだ、これはこういうことだったんだ
って気がついていきます。


なぜ頭頂の門から阿弥陀さまのところへ意識を飛ばすのか?
自分が死ぬときに極楽浄土へ生まれ変わるためでしょうか?
それもあります。
でも、ポワをしっかり修行していたら、
大切な人の死の際に
その人が極楽浄土へ生まれ変わるのを手伝うことができるのです。


リンポチェに教えていただいたポワの歴史によると、
そもそもディクンのポワは、
8世紀後半に、火事で多くの人や生き物を失ってしまったある大臣のために
グル・リンポチェが秘密で授けた修行なのだそうです。

その300年ほど後、この大臣の生まれ変わりの遊牧民の少年が
家畜が死ぬたびに嘆き悲しむのをご覧になって、
かわいそうに思った阿弥陀さまが現れて
同じ教えを直接お授けになりました。

その後その少年は、グル・リンポチェが埋めて隠した
行法を書いた教典(テルマ)を掘り出して、
それ以降、多くの人にポワの教えが広まるようになったということです。

だから、もともとポワは
自分が極楽へ行くための修業ではなくて、
他者を極楽へ行かせるための修業だったのです。


私もちゃんとポワを行じられるようになれば
これまでに亡くなった人、これから亡くなるであろう人、
すべての人が幸せな転生を得られるように
私の力を使うことができるのです。

そのことを信じられたときに、
この上ない喜びが湧きました。
だからどうか今、私がこの行を完成させるために力をお貸しください。

と祈れば、
これはそのまま、帰依と菩提心なのでした。

リンポチェのお声が聞こえます。
「阿弥陀仏と系譜のラマたちへの揺るぎない信心、
 この世のすべての衆生に対する思いやりの心。
 それが、修行でもっとも大切なことなのじゃ。」


心からそのように思い行じれば
ほんとうに我が意識は虚空へと飛んでゆき
阿弥陀さまかお釈迦さまかガルチェン・リンポチェか
どなたか大きな存在に
まみえたような気もします。

そんなことを何度か繰り返すうちに
Physical sign についても、いつしかなにがしか現れました。

頭に穴があくとか血がでるとかいうような
美容院でびっくりされちゃうほど clear なサインではありませんがね・・・ご心配なく!(笑)

それでも驚くべきことです。
意識のあり方ひとつで、
現実に身体の一部が変化するなんて。
それが自分に起こるなんて。


風邪はずっとしつこく続いてたんですが

明日で2週間目という日の前日の土曜は、まだ
お出かけにもティッシュが手放せないような状態だったんですが
満願の日曜日、目覚めると、ここ2週間で初めて
頭の霧が晴れてすっきりしており
寒気も抜けて鼻も通り、完治していたのでした。

2週間、私は夢うつつの中にいたんだな。
きっとこれが必要だったんだな。

たぶん、2週間の風邪とポワへの熱中は
ヨーギニー(女ヨガ行者)になるための通過儀礼だったのでしょう。

さて、にわかヨーギニーは風邪も治ったことですし
遅ればせながら、前行をそろそろちゃんと始めなくてはなりません。
でないと死ぬ迄に間に合わないからねぇ。
 
 
 
 
 
  
 
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# by prem_ayako | 2016-12-17 23:04 | tibet | Comments(0)

Phowa

アヤン・リンポチェは、すべて英語でお話しされます。
インド訛りの、とてもゆっくりした英語なので
少し慣れれば、誰でも聞き取れます。

師の生のお言葉を聞いて仏法を学ぶという体験は、初めてです。
いつもは、チベット語 → 日本語
あるいは、チベット語 → めちゃ高速の英語
でしたからね。
ワンチャンスを逃したら、謎のまま過ぎ去ってしまうという。。。

ゆっくりお話しになるので、しっかりノートが取れましたし、
今回は日本語通訳もついていたので、英語 → 日本語
つまり同じことを2度聴いて、確認していくことができました。

♪♪
隅から隅まで理解してお話を聞けるって、なんて幸せ!

しかもリアルタイムで師のお言葉が理解できると、
師の表情や身振りから、タイムラグなく、
さらにたくさんの情報を得ることができます。
言葉の力って本当に大きいですね。


また、多くのチベットの高僧は、来日されても
灌頂と、簡単なお唱えのやり方とを教えてくださるだけで、帰ってしまわれます。

それは、プログラムが週末だけだったり、
テキストが整っていなかったり、
要するに主催者側の考え方や準備に問題のあることが多いからなのですが・・・

これだと、せっかく教わった尊い教えも
後どう実習していけばよいのか、分からないという事態に陥りがちです。

例えて言えば、アドラー心理学の講座に出ただけでは
頭で知識を理解したというだけであって、
あとどう実践していけばよいのか分かりません。
その状態で離れてしまうと、身につかないままで終わってしまいます。

アドラー心理学を自分のものにするためには、
自助グループに出たり事例検討で揉まれたりして
実際に使っていかなくてはなりませんよね。

それとまったく同じで・・・
リンポチェ方の教えを聴いて、すご~く良かった!って感動しても
あとのフォローがなければ消えていきます。
つまり、身近に教えを学ぶ仲間がいて、
いっしょにテキストを読んで復習するとか、
分からないところを先輩に聞くとか、
そういう日常の実践がいちばん大切なんだと思います。

そういう意味で(手前味噌ですが)
日本ガルチェン協会は、道を間違っていないと思うのです。



ありがたいことにアヤン・リンポチェは、
私たちが自分で修業を続けられるように、という目的に向けて
コースを組み立てておられました。

まずポワの瞑想法を具体的に教わり、
次に口頭伝授をしていただき、
さらに実習を2,3回させていただき、
コース後の注意点を教えていただく時間も設けられており、
それはそれは懇切丁寧でした。

そして、全てのチベット語テキストをいただくことができました。

テキストは、短いもので6枚程度
長いものでは100ページ以上!
(終わって東京から帰るとき、どんだけ重かったか!!)
しかし、宝の山をいただいた思いです。

b0253075_16325965.jpg今回のように、全テキストをいただいて
きっちりと修業の隅々まで教えていただけたコースは初めてです。
しかもリンポチェのお言葉が理解できたし!
本当に得がたい機会だったと思います。
思いきって参加して良かった!

(写真は、百均で買ったお経置き。本来台所用品。
 とても便利で、毎日使う人が増えていきました)


こうして教えていただいたポワの行は
最低でも2週間、毎日1座続けるようにと言われました。
それも夜明けがよいのだそうで・・・
(>_<)つ、つらい。

でも考えようによっては、今は最も夜明けの遅い季節ですから
チャンスかもしれません。。。と無理にでも思い込んで、
はい、先週月曜の夜明けから
毎日1座やっております。

熱があっても
声が出なくても
毎朝ポワ(^_^;)

フルにすると1座に1時間40分ほどかかります。
短縮バージョンだと1時間ちょっとで済むので
そろそろお唱えのメロディも録音なしで歌えるようになってきたことだし、
1週間目あたりからは短縮バージョンでやっています。


思うのですけどね
このようなサマヤ(約束)がなければ
私は金輪際、朝5時とか6時に起きて修業をしたりはしなかったでしょう。
厳しいリンポチェに、当然のことのように「しなさい。」と言われたから
だから
まだ暗い中、寒い中、続けるのです。

「どっちでもええぞ。大事なのは菩提心じゃからの」と
やさしく言われちゃっていたら、
私の性格としては、絶対、やっていません!(^_^;)

で、やっているとえらいもんで
だんだん上手にできるようになってきました。
観想もクリアになってきましたし
どこに意識を置いたらよいかが感覚的に分かってきました。

これも、お稽古ごと。
毎日することで分かってくることがあるのですね。

あ~私には、こういう厳しい師が必要だったのだ!

アヤン・リンポチェの厳しさに
心の底から、感謝が湧いてくるのです。

・・・もっとも、ルート・ラマは、お優しいガルチェン・リンポチェですw
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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# by prem_ayako | 2016-12-05 16:37 | tibet | Comments(0)

Ngondro

b0253075_16165055.jpgポワの教えに入られる前に、リンポチェは
「この中で前行を終えている者は何人いるか?
 前行を始めたけれどまだ終えていない者は何人いるか?
 前行をまだ全く始めていない者は何人いるか?」
とお尋ねになりました。

前行?知ってますよ。
「帰依」
「菩提心」
「グルヨガ」
「金剛さった百字真言」
「マンダラ供養」
の5つでしょ。

帰依と菩提心の祈りは毎日お唱えしているし、
グルヨガは月に1,2回しています。
百字真言も、できる日は21回お唱えしているし
マンダラ供養も、簡単なのだったら毎日しているし・・・と思って、
私はうっかり、「前行を始めているけれどまだ complete していない者」という時に
手を挙げてしまいました。

ですが、この complete というのが、重要語句だったのです(>_<)

前行をすでに終えた人は3人、
始めたけれどまだ終えていない人は、私を含めてやはり3,4人
残りは全くしていないということでした。

リンポチェは続けておっしゃいました。
「私のポワ・コースを受ける者みなに言っていることじゃが、
 本来は、ポワの伝授の前に、前行を全て終えている必要がある。」
「前行を終えている者はそれでOKじゃが、
 まだ終えていない者は、できるだけ早くに
 ・・・そうじゃな3年以内を目処に、必ず終えると約束しなさい。
 まだ始めていない者は、今からすぐに前行を始めて3年以内を目処に終えるか、
 あるいはそれが無理だというなら、最低限、
 阿弥陀仏真言15万回と、金剛さったの百字真言15万回とを、将来必ず唱えること。
 これを約束できる者だけが、儂のポワの伝授を受けることができる。
 ポワを学びたい、でも前行も真言もしないというのは、not admitted じゃ」

えっ? 数?

それから前行の詳しい説明が始まりました。
「帰依」は五体投地10万回(心が散漫な場合もあるから、念のため11万回)。
「菩提心」は「帰依と菩提心」の祈りを10万回。
「金剛さった」は百字真言10万回。
「マンダラ供養」10万回。
「グルヨガ」10万回。
これら50万回で「前行を complete した」というのだそうです!

し、知らなかったびー(T_T)

在家にこのような要求がされるとは、思ってもいませんでした。

前行始めてるって手を挙げちゃったけど、
今までやってたの、全然数えてなかったし。
あーでも、リンポチェこっち見てたしなあ(>_<)
いちから始めて3年で終えなきゃいけなくなっちゃった!
(もっとも、3年というのは絶対ではなくて、努力目標のようですが)
真言唱えるだけでお茶を濁すというわけには、いきそうにありません!



かくも厳しいリンポチェには
はじめてお会いしました。

ガルチェン・リンポチェにお尋ねしたならきっと
「おお前行か。できるならとても善いことじゃぞ。
 しかしいちばん大事なのは、菩提心じゃからの
 無理ならしなくてもええ、ええ」
とおっしゃることでしょう・・・たぶんね。


しゃあない!
アヤン・リンポチェと promise しちゃったんですから!
まずは五体投地だぁ~~~
近頃太ってきたので、ちょうどいいかも(ヤケクソ)

マンダラ供養など、他の前行の詳しいやり方は、
ドルズィン・リンポチェに3月に教えていただけますから、
これもちょうどいいのです。

ちょっと計算してみたんですけど、
1日に100回五体投地したとして
3年で10万9500回、ほぼ11万回になります。
でも1日100回の五体投地、今の私には無理です。
他にまだ4つやることありますし・・・
お寺に籠もってするのでなくては、3年で complete はかなり難しいです。

まあ死ぬ迄に必ずやり遂げる、という決意で
ともかく始めてみることですよね。
リンポチェも、決意してまず始めることだと言っておられました。


さて11月27日遅くに帰宅して
翌朝、10回五体投地(100回じゃなくて10回デス ^^;)しただけで
息が上がって汗が出ましたん。

その後風邪もひいたのでほとんど進んでいましぇん。
ひどく咳がでるので、肋間神経が痛いのか
五体投地で腹筋にきて痛いのかすら、さだかでありません。
カウンターで数えながら、ぼちぼちやってます。


腹筋が割れてきたら見にきてね(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
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# by prem_ayako | 2016-12-05 16:14 | tibet | Comments(0)

Ayang Rinpoche

お年は76歳。
鼻筋の通った立派なお顔だちで、
杖も何も持たず、優雅に歩かれます。

少し、怖いです。

最初は、特に、ご機嫌よろしくなかったデス。

海外のリンポチェのコースには多くの参加者が集まるのに、
今回は通し参加の人が少ないことを、不満に思っておられるようでした。

「日本人は、目覚めていないようだ。
「知識はたくさんあって technology もすごいが、materialism にとらわれている。
「時間がないないと言うけれど、日本は自殺率がひどく高いと聞くぞ。
「幸福になりたいんじゃろう? だったらダルマの道に入りなさい。It's clear!
「今生においても来生においても必ず幸福になる道があるというのに、なぜダルマを選ばないのか?
 死は誰にだって訪れる。そのとき持っていけるのは、自分の意識と、善業と悪業の果だけなんじゃぞ!」

いちいちごもっともでございますm(_ _)m

リンポチェが日本人を理解できないとおっしゃるのも分かりますが、
勤め人が10日間連続で休みを取るのがどんだけ難しいか。
リンポチェのお言葉にそのまま従っていたら、
チベット仏教を学びに来ることができるのは、
定職をもたない自由人だけになってしまうでしょう。

仕事に責任をもちながらも
家庭を大切にしながらも
修業を続ける在家の道もまた、大切だと私は思うのです。

まぁでも、筋はリンポチェのおっしゃる通りですので
一言もありません。。。

b0253075_15583071.jpg


このように、最初はとってもプンプンだったリンポチェなのですが
日を追うごとに、明らかにご機嫌が良くなってこられました。

「人が多くても少なくても、儂が使うエネルギーは変わらない。
 50人でも1000人でも、儂は同じことを教えておる。
 だから直接会える機会に、できるだけ多くの者に教えを伝えたいんじゃよ」

そのお言葉どおり、リンポチェは本当に一生懸命で、
朝早くから晩遅くまで、丁寧に丁寧に、
同じことを何度も何度も繰り返し、
手取り足取り教えてくださいました。

厳しい表情がときおり緩んで
「ちょっと喋りすぎたな。すまない。useless talk じゃった」
と首をすくめたりされると、
「可愛い♪」と思ってしまったりもしました。

最終日に全てのお経を読み終えて
最後の「ちゃんちゅぷせむちょくりんぽちぇ」を唱えるときには、
あぁこの方とご一緒できる時間もこれで終わりだなぁ
と思って、ふと泣きそうにもなりました。

厳しいけれど、この上なくありがたい師だということが
だんだん分かってきたのです。

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# by prem_ayako | 2016-12-05 16:05 | tibet | Comments(0)

トーキョー・リトリート

11月19日から27日まで、9日間、東京に行っていました。
アヤン・リンポチェという方から「ポワ」の教えを受けるためです。

本来は10日間連続のコース。
部分参加という方もおられましたけど
リンポチェご自身は、あまり好ましく思っておられないみたいでした。

東京に住んでいる人なら部分参加も考えられるでしょうけど、
私は東京まで行ったり来たりするなんて不経済なので
初日の一般講演だけをパスさせてもらって、
2日目からずっと、連日参加しました。

いや~ハードな日々でしたっ

毎日朝9時から夜まで
日によって、10時半になっても帰れない夜もありました(>_<)
こんなの信じられますぅ??

b0253075_21322179.jpg教えの内容もぎっしり!
キャパオーバー・・・・・
これほど大量にノートをとるとは思ってなかったので
途中、百均でノートを買い足しましたわ。

また、滞在中に2度、早朝に福島沖で地震がありましてね。
ホテルの9階で寝ていた私は、思わず荷造りして万一に備えましたよ。

しかも11月にしては50年ぶりとかの積雪までありました。
思わず閉店間際のUNIQLOにとびこんで
ヒートテックの極暖タイツを買いましたよ。
(写真は、降り始めてわずか30分後の会場付近。
 このあとどんどん積もった)


「ポワ」というのは、
聞いたことのある方も多いでしょうが
死の際に意識を飛ばす(移動させる)ということです。

ディクン・カギュ派は、この「ポワ」の行がとても有名なんです。
結果がすぐに出て簡単だと評判で、
チベットでは伝統的に12年に1度、申年に、
ディクン・ポワ大祭というものが開かれます。

世が世なら、チェツァン・リンポチェとチュンツァン・リンポチェのお2人の導師が
チベット全土から集まる数千人規模の衆生を導かれるのだそうですが
今は、本土でポワ大祭を取り仕切られるのはチュンツァン・リンポチェお1人。
チェツァン・リンポチェは、チベットから出ておられるので
諸外国を回ってポワを教えておられます。

今年は申年ですから、ポワの年にあたります。
私は7月に、シンガポールで、チェツァン・リンポチェご本人から
また9月には台湾で、ガルチェン・リンポチェから、この教えを授かりました。

しかし、基本的なところが分かっていないので・・・
つまり○○に変身して、と言われてもその○○に馴染みがない。。。
観想の手順や、マントラや
逆に観想を消していく定型的な手順などが、よく分かっていない。。。
ので、短時間のお教えでは、自分ひとりで行じるところまでいかなかいのです。


アヤン・リンポチェという方は、ディクン・カギュ派の高僧で
主にヨーロッパやアメリカで、
外国人向けに何度もポワ・コースを開催している方です。
以前は日本にも何度も来ておられたそうで、お名前をお聞きしたことはありました。
そのアヤン・リンポチェが15年ぶりに来日され
10日間にわたってみっちりポワを教えてくださるというのですから、
このチャンスを逃す手はない!と思いました。

ご縁あって、ディクン法王からも
ガルチェン・リンポチェからも、教えていただいたんですもん。
せっかくだから、きちんと身につけたいです。

それで諸方面にご協力いただき、仕事の都合をなんとかつけて、
ほぼフル参加することにいたしました♪



しかし疲れました。
東京滞在中はある種の緊張状態にいたため元気だったのですが
帰って2日ほどしてから、すっかり風邪をひいてしまいました。

1週間以上、30人ほどの人たちと座ってたんですもんねえ。
しかも睡眠時間短かったし。

修業の内容を書くことはできませんが、
あれこれを数回に分けてお喋りしていこうと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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# by prem_ayako | 2016-12-04 21:35 | tibet | Comments(0)

シャプテン

 
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今年5月にダライ・ラマ法王が来日されて
大阪で『入菩薩行論』のご法話をしてくださいました。

その後、できる限り毎日・・・つまり
週に2日ほどになってしまうときもあるのですが、できうる限り毎日、
少しずつ『入菩薩行論』を読んでいます。

『入菩薩行論』は
8世紀のインドの聖者シャンティデーヴァの著した論書で
どのように自分の心を教化するか
微に入り細に入り、
具体的論理的実践的に説かれています。

この本の中の言葉を、法王はいろんなところで引用されますし、
法王だけでなく、どの派のリンポチェもよく言及されます。
チベット仏教徒の「常識」「基礎教養」って感じみたいです。

前から日本語の訳本は買って持っておりましたが、
ご法話でチベット語版を手に入れて
さらになぜか英語版もいただいてしまったので、
(この英語版は以前から持っていた英訳本よりわかりやすい♪)
せっかく3種類の言語がそろったのだから
チベット語 → 日本語 → 英語を対照させて、
ひとつひとつ意味をとって、ゆっくりゆっくりと読んでってます。

今ようやく、第六章「忍辱波羅蜜」の終盤あたり
全体の半分ぐらいまで至りました。

いやぁ・・・なかなかね
厳しいんですよ忍辱波羅蜜。。。

「忍辱(にんにく)」って、忍耐するってことね。
「波羅蜜(はらみつ)」は、完成させるってこと。

はじめて「三十七の菩薩行」を読んだ方は、
ひぇ~悪口言われても、相手を誉めるだって?
侮辱されても頭をつけて伏し拝むだって?
頭を切り落とされても、罪を担ってあげるだって?
って驚くし
先生の方も、まぁこれは極端ですけどねってやわいこと言ったりなさるけど

実はあそこに書いてあること、本気の本気なんですよ(^^;)


「三十七の菩薩行」は、『入菩薩行論』のエッセンスを
短くわかりやすくまとめたものですから、
もとの『入菩薩行論』を読むと、さらにもっと厳しいです。
そしてそれをめちゃくちゃ具体的論理的実践的に証明してありますから
・・・だんだん洗脳されてきて・・・
いや、でも私できない、無理!ってところにいるもので

精神内界に葛藤はない
というアドラー心理学の理論と矛盾するようですが・・・
(いやたぶん、こうやってブログに書くことで補償していると思われるので
 やはり内的葛藤はないのでしょう)

「こうあるべき」という理想の姿と
自分の現実、劣等の位置との乖離がはげしくて
なかなか苦しいです。

たとえば今朝読んだ十偈ほどを簡単にまとめてみると、

 解脱に向かいたいなら、忍耐を与えてくれる者に対してどうして怒るのか
 敵に対して喜ぶべきである
 忍耐という苦行をして得た福徳は、まずその敵に与えるべきであろう
 仏を喜ばせるためには、衆生を喜ばす他に道はないのだから

というようなことを連綿と書いてあって
(うわぁぁぁぁこんなこと聞きたくなかった)状態になりました(T_T)


正直な話、山の中におこもりして
ポワやチューの修業をしている方が、ある意味ラクかもしれないと思います。

ほんとうに厳しい道は
現実の対人関係の中で、自分の心を矯めること。。。
どんな状況でも怒りや欲に屈さずに
相手の楽を喜び、相手を尊敬すること
・・・ですよね。


なんでこういう話をしているかというと

一昨日ダライ・ラマ法王がご体調を崩され
来週末に大阪で予定されていた秘密集会灌頂が中止になったという報があったからです。
(ご来日は予定どおりですが、灌頂の内容が、よりご負担の少ないものに変更になりました。
 高野山の不動明王灌頂や、横浜の講演会は今のところは変更ないもようです。)

私のルート・ラマ(根本上師)はガルチェン・リンポチェですが
チベット仏教に興味をもってすぐにいただいた最初の灌頂が
ダライ・ラマ法王の金剛界曼荼羅灌頂でしたし
その後も胎蔵界曼荼羅、文殊菩薩の灌頂をいただきました。
それらの大きなご恩がありますし

なにより法王は、チベット人の希望の星です。
まだまだ長生きしていただいて、
チベットの人々の歓呼の声に迎えられてラサにお帰りになる
そのお姿を、お写真でもなんでもいいから拝見したい!
と強く願っております。

そんなことを思いながら今朝も『入菩薩行論』を読むと
ああ、ほんとうに法王は観音菩薩でいらっしゃるんだな、と
お若いときから今まで、たゆまず忍辱波羅蜜を続けておられるのだな、と
しみじみと感じたのでありました。


心をこめてシャプテン(長寿祈願)を唱えます。

 かんりーらーうぇ・こるうぇ・しんかむす
 ぺんたんでわまる・じゅんうぇーねー
 ちぇんれーすぃわん・てんずぃんぎゃつぉい
 しゃぷぺーすぃーてーぱるとぅ・てんぎゅるち

 雪の山々囲める国土にて
 すべての利益と喜びもたらせる
 観世音なるテンズィン・ギャツォが
 輪廻の果てまでおわしますように


 
 
 
 
 
 
 
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# by prem_ayako | 2016-11-04 21:46 | tibet | Comments(0)

中越一周?

シンポジウムは無事終わりまして
その後、帰りの夕方の飛行機まではだいぶ時間があったので

大きなJ先生とタクシーで
良寛さまの住んでおられた五合庵に行こうということになりました。

ところが、ホテルで呼んでもらったタクシーの運転手さんに、
「五合庵は行ったことねえな」って言われてしまいました。
・・・方言がきつくて、あんまり分からなかったんですけど、
「行ったことないからどうするかね
 海岸沿いに行くほうがいいでしょ
 一度ぐらい行ったことあったけどな
 行ってもあそこたいしたことないで」
とか、総じて否定的です(笑)

で結局、「弥彦神社だったらすぐそこだけどな」
って言うので、それにJ先生が乗って
「じゃ弥彦神社に行こう」ということになりました。
・・・すぐそこったって、かなり走りましたけどね。

弥彦神社は広大な越後平野にそびえたつ弥彦山の麓にあって、
ほんとうに立派な大きな神社でした。
なんにも知らなかったけれど、新潟県一のパワースポットだそうです。

ただ、この日は七五三詣りの子ども連れが多く、
私たちも大きな荷物をガラガラ引っぱっての参拝で
あまりゆっくりとできませんでした。

参拝を終えて、さてどうやって空港まで戻ろうかと考えて、
とりあえず歩いて10分ぐらいのところに弥彦線の弥彦駅があるので
そこまでガラガラ引っぱって歩いて行きました。

弥彦駅からの時刻表をみると
・・・1時間後です。
しかもそこからまた乗り換えなくては新潟駅に出られません。

じゃあタクシーを見つけて相談してみるか、ということになりましたが
駅前にタクシー乗り場なんてありません。
どうすればいいかな~
(タクシーについては、先日来、台湾でさんざん苦労したので悪い予感)
とりあえず電話ボックスをのぞいたりしていましたら

あら。
不思議なことに、さっきは見なかったのに
今見たら、
駅の真ん前にタクシーが停まっています。
どっからわいてきた?

ともかく乗り込んで新潟駅に戻るすべを相談したところ、
今度の運転手さんはマスクをかけた親切な女性で、
車で燕三条に出て、そこから新幹線を使うのが一番とのこと。

ではそうしましょうと
いろいろお喋りしながら、
楽しく燕三条まで走らせてもらいました。

・・・こっちが寺泊かな、寺泊に友だちがいるのでね、とJ先生が言えば
この道を右に行けば、すぐ寺泊ですよ、と運転手さん。

川に上がってくる鮭の話や
おいしいお酒の話や、
運転手さんのお家のネタまでご披露いただき・・・
またぜひ新潟へおいでください~ご縁がありましたら~と明るく送られて
燕三条駅の良寛さまの銅像の前で車を降りました。


新潟までの自由席切符を買って待ってたら
10分ほどで、Max「とき」の2階建てがやってきました。

まあ、なんといいタイミングで素敵な電車に乗れたこと♪
だいたい私、上越新幹線に乗るのはじめてですし♪

で、新潟駅で新幹線を降りて構外に出て
今度は新潟空港行きのバス乗り場に行ってみたら、
2分とたたないうちに、リムジンバスが来たので乗りました。


バスの中で思うに。
え~と。
私たちは、結局弥彦神社にお詣りするためだけに
広い新潟県内をぐるっと回ったのですけど
どうやらこれは必然だったようですね。

どう考えてもおかけいが

ーじゃるしゃ~あやちゃ~ん、五合庵、今日はやめときなよ~
 それより弥彦神社にお詣りしときなさいっ
 ほらっいいとこでしょ。せっかくいいお天気なんだからさぁ
 ぐるっと回っておいきよ。新幹線も乗ってねっ
 2階建てだよ~あやちゃん景色見るの好きでしょ

って、私たちを連れ回したようにしか思えませんです(^^;)


伊丹に帰る飛行機は少し遅れましたけど、
伊丹空港から京都までのリムジンバスも、すごくよいタイミングで乗れましたし
京都駅からうちまでのJRも、すごくよいタイミングで乗れました。

おかけいの力恐るべし?
いや、いくらなんでもこんなとこまではパワー届きませんよね(^^;)


それにしても、新潟の3日間は、とてもとてもよいお天気でした。
タクシーの運転手さんも、明日からはくずれるみたいだと言っていましたから
やっぱりおかけいが、
全国から集まるアドレリアンを歓迎してくれていたのだと思います。


この次に新潟に行くときは今度こそゆっくり時間をつくって
五合庵を訪れてみたいと思います。
今度は協力してね。おかけい。
 
 
 
 
 
 
 
 
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# by prem_ayako | 2016-10-19 23:34 | travel | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako