アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

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ラムケン・ギャルポ・リンポチェというお方のことを
私は勝手に「おひげリンポチェ」とお呼びしています。

数年前まで、わりとひんぱんに日本においでになっておられたようで
私は2013年初夏に東京の護国寺で般若心経を


2014年冬に、やはり東京の慈母会館でチュゥの教えを受けました。


どちらも、とてもとても尊いものでした。


おひげリンポチェにお会いする前の年に、はじめてガルチェン・リンポチェにお会いして
そのとき、ガルチェン・リンポチェの弟子になろうと決めたのですが
次いつお会いできるかわからなかったので

翌年6月、同じディクン・カギュの高僧であるおひげリンポチェから
最初の帰依戒をいただいたのです。

今もよく覚えています。
風の吹き抜ける護国寺の本堂で
おひげリンポチェの明快なご説明を伺ったこと。
質問への的確なお答えと
詠まれたチベット語の般若心経の美しさ。。。


帰依戒を受ける人は前に出るようにと言われ
リンポチェのすぐ前に左膝をついて手を合わせた私をご覧になって、
「彼女のような姿勢で座ってください」とおっしゃいました。
(なんとそのときの通訳さんは、先日大津で1日だけ通訳に来てくださったM先生でした)



2014年の慈母会館でのチューのお教えも素晴らしかったです。
おひげリンポチェはダマルを鳴らしながら
とてもよいお声でお経を唱えてくださいました。

ただ、最終日の午後から突然に
お風邪のような症状が出てこられて、声が涸れ
少し熱っぽいお顔になられて、お気の毒でした。
最後のチューの朗唱は、お付きのケンポに任せておられました。



このケンポとは、その後Facebookでお知り合いになったのですが、
その頃はおひげリンポチェとご一緒にヨーロッパやロシアを回っておられましたが、
そのうち、おひとりで写るお写真が多くなってきました。

そして少し前、おひげリンポチェのお写真が、ひさしぶりにアップされていました。
それを拝見すると・・・・・とても痩せておられて

あの丸顔とキラキラしたお目が・・・様変わりしておられて
前は黒々としていたおひげも、目立たなくなっておられて
・・・お年を召しただけではない変わられようだと感じて
とても悲しかったのです。

ですから、予感はありました。


今朝ほど、アメリカのガルチェン・インスティチュートからメールが届いていました。


Dear Sangha

H.E. Garchen Rinpoche has requested that his disciples around the world recite White Tara mantras as much as possible for all the beings who are suffering from the natural disasters now - the earthquakes in Mexico, the hurricanes in the Caribbean Islands, Puerto Rico and Florida and anywhere else in the world that is experiencing a natural disaster.

Rinpoche also is requesting his disciples to recite White Tara mantras for the long life and health of one of his teachers, who is very ill at this time - Lamchen Gyalpo Rinpoche.


OM TARE TUTTARE TURE MAMA AYUR JNANA
PUNYE PUSTIM KURU SVAHA


ガルチェン・リンポチェは世界中の弟子たちに、できるだけたくさんの白ターラー・マントラを、いま自然災害にあって苦しんでいるすべての衆生のために唱えるように言っておられます。メキシコの地震、カリブ諸島・プエルトリコ・フロリダのハリケーン災害、その他の自然災害にあった衆生のために。

さらに、リンポチェの師のおひとりであり、今とても重い病にあるラムケン・ギャルポ・リンポチェの長寿と健康のために。

おん たれ とぅったれ とぅれまま あゆ じゃな
ぷんね ぷてぃむ くる そーは

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  ほんとうに無常を感じます。
  父も師も去っていきます。
  おひげリンポチェが少しでもお楽になられますように。

 
 
 
 
 
 


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by prem_ayako | 2017-09-21 22:48 | tibet | Comments(0)

About My Father

シンガポールに持って行く荷物の中に
忘れず納めたのは、父の写真です。

死者供養の際に、父の名前といっしょに燃やしていただこうかなと思って
遺影に使ったファイルをL判の印画紙に印刷して、
裏に父の戒名と生年月日・亡くなった日を記して持って行きました。

b0253075_22431678.jpgシンガポールに着いた最初の日、
ガルチェン・リンポチェにカタを献げるとき、
通訳のW先生にお願いして、ちょっとそばに来ていただきました。

そして私の番になったとき、通訳してもらって次のように言いました。
「この6月10日に父が亡くなりました。
 これが父の写真です。
 死者供養をするつもりなんですが、
 父の顔を、ひと目リンポチェに見ていただきたくて・・・」

リンポチェは父の写真を手にとってご覧になると
「亡くなっても心にいるので、
 いつもいっしょじゃよ」
とおっしゃいました。

私が自分の耳で聞き取れたのは
リンポチェがご自身の胸を叩いて
「セム」とおっしゃったところだけです。

でもそれだけでじゅうぶんでした。
胸がいっぱいになりました・・・
ちょっとの間リンポチェのお手に触れたまま、ものが言えませんでした。

リンポチェが手にとってくださった父のこの写真は、
燃やさずにとっておこうと思います。


後で、この時のお言葉を何度も思い返すのです。

以前、大きなJ先生のお母さまが亡くなられ、直後にシンガポールへ行った年、
ガルチェン・リンポチェはお母さまの写真をご覧になって
「リトリートの中で死者供養をするから、そこに出しなさい。
 祈れば必ずデワチェンに行けるであろう」とおっしゃいました。
なので私はなんとなく、このたびも同じお言葉をいただくものだと思っていました。

でもそうじゃなかった。。。
父は私の心の中にいつもいる・・・
というお言葉をいただいたのでした。


・・・リンポチェは、相手への慈悲からお言葉をくださいます。
私の父への思いを見て取られて
こう言ってくださったのではないでしょうか。


アミデワ・リトリートの期間中、
主に心の中でいろんなことが起こりますが
このできごとを反芻しながら「おんあみでわふりー」を唱えていると
あるとき、畏れ多いことですが、父とガルチェン・リンポチェが重なりました。


思えば私のリンポチェへの愛着は、
子どもが父親に対してもつ愛着に似ています。

私にとって父は、やさしくて絶対的な存在。
疑いなく私を愛してくれる人でした。
あまり側にいられないけれど、できるだけ側にいたい人。

そして高齢となった父は
壊れやすく、なんとしても労りたい。
その人生を、できるだけ苦少なくまっとうしてもらいたい。
尊敬と感謝と慈しみとが入り混ざった
なんともいえず愛しい存在でした。

ガルチェン・リンポチェもそう遠くない未来に、涅槃に入られます。
この方も、私の前から去っていかれます。。。

そうか・・・いつも心の中にいるのは父だけではありません。
リンポチェは、ご自身が肉体を離れられても
わしはそれぞれの心の中にいる
いつもいっしょじゃぞ
(悲しむことはないんじゃぞ)
と教えてくださったのかもしれません。


心は鏡のようなものである、と
初日のご法話でおっしゃっていたような気がします。
穢れた心でいるならば世界は穢れて映るし
浄い心でいるなら世界は美しく映る・・・というような。

すべてが心であるならば
父も・・・すべての死にゆく者たちも
いっしょにいるのだという物語を映すこともできますし、

いや(デワチェンに行ったのだから)いっしょにいない
という物語を採用することもできるでしょう。

リンポチェは私の心の耐性に合わせて
慈悲の物語を与えてくださったのだと思いました。
(T_T)


おんまにぺめふむ
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by prem_ayako | 2017-09-09 22:50 | Comments(0)

The 1st Day in Singapore

(すっかり季節が変わり、古い話になってしまったんですけど・・・
 よろしければお読みください)

8月8日の朝8時に函館から帰宅して
その日の夜8時には関空におりました。

朝ご飯を食べて、1週間の旅の用意をして
ざっと掃除機かけて、お風呂入って昼寝して、
メールチェックしてブログアップして、ゴミを出してダッシュです。
できるもんですね(^^;)


シンガポールは4回目です。
最初の2回はJ先生とふたりきり。
昨年は約10人、
今年は約20人の日本の仲間と参加することになりました。
関空から、通訳のW先生といっしょです。

9日早朝、お馴染みのチャンギ空港に無事到着し、
時間をつぶして午前8時すぎ、
ダルゲーリン(ドルズィン・リンポチェのお寺)に向かいました。

今年のシンガポールは例年ほどには暑くなく、
2晩連続で夜行移動の私としては、たいへん助かりました。

ダルゲーリンでタクシーを降りると
成田からの到着組が、鍵がかかっているとビルの外で待っていました。
8時に開けると聞いてたのにね・・・と、ドアの小窓から覗いてみると
お坊さんがふたり、祭壇を調えておられるのが、かろうじて見えました。

ピンポンを押しても反応がないので
何度かノックしてみると、ようやく気づいてくださいました。
そうして扉を開けたお坊さんは
5年前から、毎度ここでお会いしているラマ・ツェリン
あちらも「おお!」とニッコリされ、大きく扉を開けてくださいました。

続々中に入ると、奥からドルズィン・リンポチェがご登場!
(リンポチェとお坊さん方は、ここに住んでおられるんですね)
みんなハグして感動の再会です(^o^)

そのうちにスタッフの方々もやって来られました。
ガルチェン・リンポチェのお座をつくって、私たちの座布も並びました。
どうやら・・・今回はいつもの奥の部屋ではなく
仏像やタンカの並んだ本堂でお会いできるようです(やっぱり20人で来ると違うわ!)

通訳のW先生を含む日本人の半数以上は、
3月のドルズィン・リンポチェのリトリートに来られた方々で
ガルチェン・リンポチェとお会いするのは、このたび初めてです。

お約束の9時近く、いったん座っていた座から
そうだICレコーダーを出しておこう、と荷物の方へ歩いて行ったとき、
ちょうど!ガルチェン・リンポチェが入ってこられるのに出くわししました。
さっそくみんなに告げて、立って合掌してお迎えしました。
(そしてICレコーダーのことはすっかり失念いたしまして・・・
 今回も録音し損ねましたとさ・・・)

ガルチェン・リンポチェはニコニコと、とてもお元気そうです♪
いつものように慈愛深く
みんなの顔を見回してくださいます。
この笑顔にあえば、私たちも笑顔にならないではおれません。

b0253075_22222612.jpg大きなJ先生が日本ガルチェン協会の会長として
3月のリトリートが大成功に終わったことや
今後の計画や、
リンポチェへのお願いなどを伝えられました。

ガルチェン・リンポチェは
通訳のW先生が楽な姿勢でお仕事できるように
気を配られます。
こういうところ、本当にガルチェン・リンポチェらしい!
ご自分のことより、いつもまわりの衆生のことを考えてくださいます。

今までは15分ぐらいしかお時間をいただけなかったのに、
今回はなんと1時間(!)
日本人のために、リンポチェはお時間を割いてお話をしてくださいました!
(やっぱ20人いると違うわ again)
そして今回も、録音できなかったことが悔やまれる again です。

でも、あとで大きなJ先生にお尋ねしたところ、
次のように概要を教えてくださいました・・・

 このように私(Jalsha)は聴いた。
 輪廻も涅槃も全て私たちの心(セム)である。
 心が穢れていると(我執があると)輪廻になり、心が清まると涅槃になる。
 智恵と慈悲によって心は清まる。
 一生懸命勉強して智恵ばかりを増やしてもダメで、
 日常生活の中で慈悲を磨かなくてはならない。
 菩提心の瞑想(ゴム)をすることが必要じゃ。
 そうすると心がしだいに清まって、やがて智恵も生じる。
 こうして心が完全に我執から離れると仏になるのじゃ、と。

私のいいかげんな記憶では
「セム(心)」で始まって「ゴム(瞑想)」で終わるんだな・・・って程度でしたので(>_<)
J先生に感謝感謝です!


ありがたいご法話の後、
思ってもいないことが起こりました。
ドルズィン・リンポチェが目配せされて、
大きな布の巻物が、ガルチェン・リンポチェの前のテーブルに置かれました。
それを、私たち日本のサンガにくださるというのです!
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開いて見せてくださったものは、
ディクン・カギュ派の創始者であるジクテン・スムゴン大師のお姿を中心に
系譜のラマたち、ご本尊、まわりにはウサギや象が戯れる、
とても美しいタンカでした。
(今年はジクテン・スムゴン大師の入涅槃800年記念の年なのです)
絵そのものも大きいですが、軸装もたいへん立派です。

台湾ではお釈迦さまのお像をいただきましたが、
今回はタンカですか!
ありがたすぎます(T_T)

それからひとりひとり、ガルチェン・リンポチェにカタをお献げして
記念写真を撮って、ちょうど1時間でガルチェン・リンポチェは退出されました。
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このようなご厚遇、すべてアレンジしてくださったのは、
われらがドルズィン・リンポチェです~(T_T)


面白いことに、
この後4日間のアミデワ・リトリートの間も
日本の参加者の間でドルズィン・リンポチェの株は上がりっぱなしでした(^^)

3月のリトリートでドルズィン・リンポチェの帰依戒を受けられた方々はやはり、
ドルズィン・リンポチェlove!みたいです。
私はやっぱりドルズィン・リンポチェはお兄ちゃんみたいな感じで
ガルチェン・リンポチェの方に、隙あらばベタベタしちゃうんですけどね(笑)

 
 
 
 
 
 
 
 
 


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by prem_ayako | 2017-09-09 22:35 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako