アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

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Deadlock

デワチェン(極楽)とは
阿弥陀さまのおそばで
悟りに至る修行のできる場所だということです。

b0253075_22102570.jpg何度考えても、
ガルチェン・リンポチェという菩薩にお目にかかり
リンポチェのお声を聞いて
お体に触れ、エネルギーをいただけることそれ自体が
デワチェンなのだと思います。

ただ、デワチェンと違うところが一点だけあります。
それは、私には
リンポチェのお言葉がわからないということです。

デワチェンでは
どのような生き物でも
阿弥陀さまの教えを理解して
学びを積んでいけるというのに!


せめてリンポチェから直接教えを受けた教典を
リンポチェが唱えられるままの言葉で読みたくて、
一生懸命チベット語の古語を学んでいます。
ここ数年のお勉強の成果で、
お経であれば、かなりスラスラと読めるようになりました。
ですが、リンポチェの話される口語のチベット語はわかりません。

そして今回、思い知ってしまったのは、
たとえ英語に通訳してもらっても
私には、リンポチェのお話が理解できないということです Orz

ある程度までは、英語でわかるのですよ。
部分的には、わかるところがあります。

2年前に来たときは、ある程度までわかることに安心していたのですが
どうやらその頃と同じあたりで理解が止まっていて、
次の段階、もうひとつ上のレベルのお話になると
やっぱり、さっぱりついていけないことに気がつきました。

何度もお聴きして馴染んでいる空性に関するお話や
ミラレパの言葉の引用などは
耳が開いて頭に入ってきて
そこから思索をめぐらせたりイメージをふくらませたりできるのですが

それ以外の、自分のつかめないところは、
おどろいたことに
何度録音を聞き直しても、そのたび寝てしまうのです(^^;)
わからないものだから眠くなるのですね・・・

・・・行き詰まっております。

b0253075_944277.jpgこれはつまり、
リンポチェのお教えを吸収していくだけの能力が、
悲しいことに私にはないということだと思います。

今の私はまるで、聖アントニウスに説法されている魚。
あまりに愚かな衆生なので、
仏の教えを理解できないのです(泣)

大きなJ先生は
英語の通訳を正確に理解される上に
中国語の翻訳を読んで確認され、
日本語に訳して衆生のために尽くそうとしておられます。

過去に積まれた福徳の故に
J先生にはそのような尊いお仕事がおありなのでしょう。

私の福徳は今生では
リンポチェのお顔を間近に見て
お手の暖かさをこの身に感じ、
いただいたいくつかのお言葉を覚える
そこまでのこと。
それ以上を望むのは貪欲でありましょうし
それだけで十分に幸せだと思います。

が・・・
私はやっぱり、リンポチェのお言葉をわかりたい。
リンポチェのお話をすべて理解できるだけの知恵が欲しい!


はい、貪欲です(^_^;)
それを認めた上で(笑)
ここで能力のなさを嘆いていても仕方ありませんね。
何か対策は考えられないかな?

いっそ現代チベット語会話を学んで
リンポチェのお話を直接聞き取れるようにがんばりましょうか?
でもね、言語の問題じゃない感じですよね。。。
たとえチベット語がぺらぺらになったとしても、
仏教の精妙なお話になったら、やっぱりわからないんじゃないかな。
だって、日本語でもわからないかもしれないんだから。

それならば、いっそ仏教を基礎から学んでみましょうか?
(あぁそういえば、お友だちにひとり、
 佛教大学の通信学部に入って学んでいる方がおられます。
 彼女もこういった経緯で決断なさったのかもしれないなと、いま気づきました・・・)
でも日本仏教学んでもねぇ、などと不遜なことを考えてしまう私。。。

そんなことを、シンガポールから関空に帰り着いて
天王寺への電車の中で大きなJ先生にぶつぶつ申し上げていたら、
「英語で仏教語を学びなさい!」とのアドバイスをいただきました(@_@)

なるほど・・・
今さらチベット語会話や仏教をいちから始めるより、
私の場合、英語の能力を上げる、という道が
もっとも手っ取り早いかもしれません。

そういえば「言語能力を上げるには、まず単語力!」というのが
大きなJ先生のご持論で、
はじめて ICASSI に行く生徒さんたちにも
いつも、「アドラー心理学用語を英語で覚えてから行きなさい」とアドバイスしておられます。

たしかにアドラー心理学関連の英語についていえば、
10年前の NASAP にはじまって何度か ICASSI に行って、
いつのまにか、アドラー心理学の話題であれば、自由に英語で話せるようになりました。

そもそも、たいがいの仏教国に住む信徒にとっては常識である仏教用語が、
私にとっては、日本語でさえ常識ではないのです。
チベット仏教に出会うまでまったくの仏教処女(?)でしたからね~
こういうところで福徳を積んできていないのです。

しかも仏教用語は、日常使わない特殊な言い回しでもって翻訳されることが多いです。
その独特の英単語や英語表現に、私はいちいちひっかかってしまって、
通訳を聞いていても、本を読んでいても
そのたびに一瞬フリーズしているように思います。
そのせいで、全体が見えなくなってしまうのかもしれません。

チベット語:日本語の
仏教用語だけの単語帳は
すでに作っているのですが

これにもうひとつ
英語を対応させればいいわけだ!

Deadlock 突破の
道はみえたぞ!(^o^)

いつもながら、
的確なアドバイスを惜しみなく与えてくださるJ先生に
心から感謝申し上げます。


まずは、ガルチェン・リンポチェの英訳を一手に引き受けている感のある
Ina Bieler の言い回しを覚えていくことにします。
Ina の訳したリンポチェの本を丁寧に読んで
アンダーラインを引くことから始めましょう。

アドラー心理学を学び始めて基礎講座とパセージを受けたばかりの頃
事例検討会で先輩たちが話しておられることが全くわからず、
ほんとうに、全く全くわからず
呆然としていた私が
それから17年たって
少しは人にお伝えできる程度に、わけがわかるようになったのですから

時間をかければ
ガルチェン・リンポチェのご法話も
きっと理解できるようになるでしょう。

・・・もしも間に合わなかったとしても
それもまた幸福な人生であると思います。


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by prem_ayako | 2015-06-25 09:54 | tibet | Comments(0)

Evelyn

彼女に会ったのは、リトリート2日目の昼食どきでした。
あたたかい菜食のお弁当をひとつずつ受け取って
いくつもの大きな丸テーブルの中から空いた席を選んで
大きなJ先生と並んで座ろうとしたとき、

そのテーブルに座って食べていたかわいい女性が
いきなり「こんにちは」と話しかけてきました。

「私、日本語を大学で習いました。日本人大好きです」
と流暢にどんどん話されます。

なんだか状況がよく理解できなくて
なんで私たちが日本人だとわかったのですか?と
まず英語で尋ねてしまいました。
外国で外国の方に日本語で話しかけられることって
まぁめったにないことなので・・・
どの程度日本語を使ってよいのか分からなかったのです。

彼女は恥ずかしそうに「あ、ごめんなさい。
昨日、後ろでお話、聞いていました」と言います。

それでお互いに自己紹介をしたあと
しばらく彼女は日本語
私は英語
という奇妙なやりとりを続けましたが
そのうちに、ふたりとも英語に落ち着きました。

ときどき日本語を交えることもできるので
ラクチンです(^^)

彼女はシンガポーリアンで
オーストラリアのメルボルン大学で日本語を専攻したそうです。
そのときの日本人教授がとても親切ないい人だったと
エピソードを交えて話してくれました。
だから日本人が大好き!
何度も日本に行ったけど、行くたびに日本が好きになります!
日本人はやさしいし日本は清潔だし、と
熱く語ってくれました。

そんなふうに言ってもらえると、嬉しいですね。
シンガポールの方たちも親切ですね~と私が言うと
彼女もとても喜んでくれました。

お昼を食べながら彼女は、
「私、ここのホテルに泊まっています。ラッキーなことに50階なんです。
 その景色がとてもきれいなので、よかったら後で私の部屋に来ませんか?
 大丈夫です、昨日は別の友だちを誘って来てもらったんです。
 ほんとうに、もしよかったら」
って熱心に誘います。

最初はご遠慮しましたけど、
あんまり言ってくださるので、甘えることにしました。
大きなJ先生は、さすがにためらっておられましたので
私だけ、行かせていただくことにしました。

いつ?
じゃぁ今日の夕食後、
6時半に出口のところで。
と待ち合わせしたのでした。


さて今年のリトリートの会場は、
シンガポール湾に面した「巨大な」ショッピングセンター、
マリーナ・ベイ・サンズの地下の一角です。

マリーナ・ベイ・サンズがどれほど巨大かというと、
地下階に人工の水路が流れていて
ふつうの大きさのボートが移動に使われている
というぐらいのスケールです。

彼女の泊まっているマリーナ・ベイ・サンズ・ホテルへは、
リトリート会場から10分間歩いてショッピングモールを抜け、
ようやくホテル専用エレベーターに到るという具合です。

b0253075_17364536.jpgこの10分間、
私たちは、ミソサザイよろしく
ピピピピピーピーとしゃべり続けました!

彼女は大学で日本語とドイツ語を専攻した語学の専門家。
母国語は英語と中国語なのでしょうが、
考えるときはいつも英語だといいます。
アルバイトで日本人に英語を教えているそうで、
私の英語をとてもほめてくれました。

ガルチェン・リンポチェのリトリートに来るのは彼女も2回目で
前に来たのは2013年、私たちが来たのと同じ年です。
「なんてすごい偶然!
 あの年のあの会場でもいっしょだったのね!
 もしもどっちかが去年来ていたら、今こうして会えなかったわね!
 ねえ、なんて私たちって似ているのかしらん♪」
と彼女、大はしゃぎです。


超特急のエレベーターで上がった50階の彼女の部屋は
旦那さんが翌日に来られるそうで、
とってもゴージャスなツインルーム。
なんと1泊600シンガポールドルですって!
(=1泊5~6万円・・・)

(シンガポールには超・超・お金持ちがいるって聞いてますけど
 そういうご一族なんでしょうね~
 お洋服も、カジュアルだけど芦屋マダムっぽいデス)

このお部屋、鍵を開けて中に入ると自動的に!!
正面の窓のカーテンがうぃ~んと開いて
シンガポール湾が一望になるのです。
Wow!これはすごい!
どうぞどうぞ、入って、ベランダにも出て見て!と
一生懸命 treat してくれる Evelyn。
(出れるのか!50階のベランダ。怖いぞ)

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どうですか、この船の数。
This is Singapore!!
きゃあきゃあ言って大急ぎで写真を撮って

さらに彼女が提案するには
ねぇ、まだ5分あるから
57階のプールに行ってみない?
Residents しか入れないんだけど、私のカードを使えばいいから。
もう、すごい景色なのよ!

というので、私もそれにあっさりのりまして(笑)

57階までまた上がって、
プールの入り口に彼女を残し、私だけ入れてもらって、
プールサイドを少し歩かせてもらいました。
ここの眺望は超有名で、ガイドブックによく載っています。
(右下の写真は借りてきたものです)

b0253075_17255252.jpgどうだった?
Amazing!! The edge!!
Yes, the edge!!
と、これだけの単語で話が通じる心やすさ(^o^)

それからまた超スピードで歩きながらおしゃべりして、
午後7時きっちりに、
間に合って会場に帰り着きました。
お礼を言って握手して、
それぞれの席に戻ったのでした。


なんだか私、今回のリトリートはやたらと眠くて
リンポチェの有り難いご法話の間も
「Om Ami Dewa Hri!」とマントラの時も
ときどきものすごい睡魔に襲われて
しっかり声を出して唱えていたのに次の瞬間にはカクッと眠ってしまう、
ということの繰り返しだったのですが

Evelyn と出会って彼女の活気に触れたおかげでしょうか、
ようやく気分が高揚して
少し目が覚めた感じになりました。
よい刺激でした♪


3日目には、遅れて来られた旦那さまともご挨拶を交わし
最終日にもう一度いっしょに写真を撮って、
再会を約してメルアドを交換しました。

私にしては
これだけ短時間でこれだけうちとけることのできた相手も、珍しいです。

メールによると、彼女にとってもある程度そうだったようです。

b0253075_17281836.jpgIt was like the meeting of old friends, and that we were trying to update each other as much as we could. Those precious thirty minutes were vibrant with joy and laughter, to say the least. Indeed, I was like pouring my whole life story to you...hehehehe!

年末には大阪に来るということなので
ものすごく賑やかな2羽のミソサザイになりそうです。
さあどうやって treat してあげようかな~♪
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by prem_ayako | 2015-06-24 17:45 | friends | Comments(0)

Peak Experience

リンポチェとお会いするのは2年ぶりです。

2年前は7月に東京で教えを受け、帰依戒も受け、
8月にシンガポールでもお会いできたのですが、
昨年はお会いできるチャンスがありませんでした。
ダライ・ラマ法王にお会いしたことで運を使い果たしたみたいで。

でもこの2年の間に、
リンポチェの御前でどうふるまえばよろしいものなのか
チベット式のしきたりを、少しは覚えました(^^)v

お部屋に入ったら、まず、五体投地。
そしてしのばせていたカタを献げて
祝福をいただきます。

五体投地を3回している間、リンポチェは
そんなんせんでええのに、早よう座らんか、とばかりに手を振られ、
足をくずせ、とか、椅子はいらんのか、とか
いろいろと気を配ってくださいます。
(もちろんチベット語でおっしゃってるのですが、なぜか関西弁に思えるw)

ああ、なつかしい
リンポチェのあたたかいお手。。。
いつもの笑顔。。。
大きな大きな存在感。。。

リンポチェのチベット語は私にはほとんどわかりません。
ずっと英語通訳の Ina がついて翻訳してくださいますが、
お声の響きを感じとりながら、
Ina の英語を理解するのは、なかなかに困難です。

だから私はひたすら、触覚と視覚を使います。
全身の皮膚でリンポチェのエネルギーを感じ
お姿を目に焼き付けようとします。
ですから頭は麻痺して、ひたすらうっとりです(笑)

まず大きなJ先生が
お母さまのお写真を出されてお供養をお願いされました。
それからリンポチェのご本を翻訳することについて
許可をいただかれました。

私の番になったので
クンツサンポのタンカを筒から取り出して、
Consecration(チベット語でラプネ rab-gnes)をお願いしました。

絵をご覧になったリンポチェは
おおクンツサンポ・・・
クンツサンポは虚空と同じ、それで青いのじゃよ
とおっしゃいました。

用意していたお米とカタを出そうとすると
リンポチェの blessing ではそれはいらないと言われました。

そういえば3年前に初めてリンポチェとお会いしたとき、
そのころ買ったばかりだった水晶の数珠にお加持をいただいたのですが
そのとき使われたのと同じ、小さな壷に入った摩訶不思議的軟膏を
クンツサンポのお腹のチャクラと
その裏側とに塗りつけられました。

そしてリンポチェの指に残った軟膏を
私の鼻の下にも塗りつけられました。

お数珠のお加持のときもこうやって鼻に塗りつけられたな・・・
思えばあのときにリンポチェに「匂いつけ」されちゃったんだな・・・
などとぼんやり考えていました。

リンポチェが絵を元通りに巻いて差し出してくださったので
リンポチェに支えていただいたまま
金色の紐で縛ろうとするのですが
なかなか、ちょうちょ結びができません~(>_<)

「私、緊張しています~」と言うと
おお~なに緊張することがあるねん?と笑われます。

なんだか他にもいろいろおっしゃっていたかもしれないんですけど
すみません、忘れました(笑)

もう時間があまりなくて
時間に obsessive なシューさんが急かしているのは分かってたんですけど
どうしてもそのとき伝えたかったことがあって、無視しまして(笑)

日本に来られたときにたくさんお話をしていただきましたけど
難しいことは私にはわかりません。
ただひとつ、私がずっとあれ以来覚えているのは
リンポチェが両手の親指と人差し指で輪っかを2つ作って見せてくださって
私たちはみんなこんなふうに separate しているけれども、
指を開くと、ほら、ひとつになるんだよって、
ジェスチャーで示してくださったことです。

と英語で言いました。
本当に実際に、今までに私がリンポチェから学んだことは
これに尽きると思うのです。

リンポチェはニコニコと微笑まれて
そうそう、こうやってひとつになるんじゃよ
と、両手の親指と人差し指で大きな1つの円を作って
示してくださいました。

あぁこのときのお姿を思い出すと
今も涙があふれそうです。

なんせ聴覚全滅、視覚が頼りですから
こうやってリンポチェにジェスチャーで教えていただくのが
私にはもっともよくわかるのです。
_人_


こうしてうっとりぼんやりと退出して
それから大きなJ先生とどこでどうしたのだったか、
どうもよく思い出せません。
ともかくお茶を飲んだかな?ご飯はどうしたんだったかな?
たぶんホテルでしばらく休んで、
夕方の「白ザンバラの灌頂」に間に合うように、出かけたのだったと思います。
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by prem_ayako | 2015-06-17 21:42 | tibet | Comments(0)

Kuntuzangpo

法身普賢、
チベット語ではクンツサンポ
サンスクリット語では、サマンタバドラ
といいます。

日本の普賢菩薩と違って
チベットの法身普賢は原初仏です・・・
空性そのものが
とりあえず仏のお姿をとって現れたもの、
だからこそ一糸まとわぬ姿で
多くの場合、明妃を抱いた父母尊の形で描かれます。

カギュ派は持金剛(ドルジェチャン)を頂点に置くことが多いのですが、
私はどういうわけか
インターネットで初めて「クンサン・モンラム(法身普賢の誓願)」の歌を聞き
そのお姿を拝見して以来、
ずっとクンツサンポさまに惹かれておりました。

ガルチェン・リンポチェは、この「クンサン・モンラム」を
小さな冊子にして配ってくださったり、
ご法話の中で引用されたり、
何度もお唱えするようにと勧めておられます。

なのでますますクンツサンポさまへの憧れは強まり、
お側に来ていただきたいものだと思いました。


2年以上前、まだ大阪の私の家でチベット語のレッスンをしてもらっていた頃、
タンカ絵師であるチベット語の先生Mさんに
法身普賢を描いていただけないかとお願いしました。

注文はしたものの
Mさんは時間をかけて丁寧に描く方ですし
それに加えてこの2年ほどの間、
Mさんは引っ越しや出産や子育てなどで本当にお忙しかったので・・・
半分冗談で、まあ1年に1色塗っていただけたらいいかなぁ
ひょっとしたら10年ぐらいかかるかな?と
あんまり期待しないでおりました。

そうしたら思いがけず、
4月のはじめに高野山でチベット語レッスンを受けた時に
そろそろ完成できるかもしれません、と伺いました。

まぁうれしい!
クンツサンポさまが、本当に私のもとに来てくださる♪♪

しかもシンガポール行きの切符をとった頃だったので
絵が間に合えば、
ガルチェン・リンポチェにシンガポールで開眼供養をしていただくことができます!


b0253075_20582733.jpgチベットの仏画、タンカは
仏さま方の色彩・印形・持ち物・まわりのご眷属など、
それはそれは厳密な決まりにのっとって描かれています。
ひとつでも間違えると、絵師は地獄に落ちると言われます。

絵が完成しても、そのままではまだ仏さまではありません。
仏さまの額・喉・胸にあたる部分の裏側に
3つの種字(おん・あー・ふーむ)を書き記さなければなりません。

さらに仕上げに
力のある僧に加持祈祷していただくことによって
絵の仏さまに魂が入ります。
これが開眼供養ですね。

私の注文したはじめてのタンカ、
大好きなクンツサンポさまに
ガルチェン・リンポチェの blessing をいただけるなら
これはもう priceless です!


b0253075_20595871.jpgさて、案の定というかなんというか
4月末に絵を受け取れるかもというお話だったのですが
もう少し時間をかけたい・・・ということで、完成が大幅に遅れました。

シンガポールに発つのは6月10日夜の飛行機。
ですが私も5月末から6月にかけてたいへん忙しくなり
行けるかどうかも危ぶまれる状態になりました。

これもご縁ですから、
シンガポールに行けなくて今回リンポチェとお会いできないのなら
私にはそれだけの福徳しかないということでしょうし、
行けたとしても、もし絵が間に合わないのならば、
それも、それだけの福徳だということなのでしょう・・・

と半ば腹をくくっておりましたら
結局どちらもギリギリで間に合いました(@_@)

なんと出発前日6月9日の夕方、
私はお葬式から神戸に戻るその途上、
黒服にショールといういでたちで
難波でMさんと落ち合って、無事に完成した絵を受け取ったのでした。
なんて thrilling なこと!


b0253075_2105283.jpg晩ご飯をご一緒しながらMさんは、
とっても大変だった時期に書き始めたこの絵を
完成できたことが、本当にうれしいです!とおっしゃいました。

思えば、Mさんのご妊娠中に注文させていただいたのです。
ここ何年かの彼女の人生の変転を
ずっとクンツサンポさまは見守っておられました。

この絵を注文して完成していただいたことが、
Mさんの絵師復帰のお役に立てたのなら、本当に良かったです!
Rejoice!
そのことが、絵が手に入ったこと以上にありがたいことだと思いました。


そうして出来立てほやほやのクンツサンポさまは
大切に大切に筒におさまって、
シンガポールへと飛びたったのでした♪
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by prem_ayako | 2015-06-17 20:54 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako