アードラーの夢

ayakoadler.exblog.jp

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

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三十七菩薩行 再び

今年5月から通い出したチベット語の個人レッスン、
8月までの6回で
ディクン・カギュの主な常用儀規を
ほぼ教えていただきました。

さて次は、何を教えていただこう(^^)
学びたいテキストはいくらでもあるのです。

生徒が学びたいものをリクエストできる、
なんて贅沢なレッスン!
(我が儘勝手している、ともいいます・・・)

数あるテキストの中で
私が今生で、是非とも身につけたいと願っているもの。
それは、ガーリンポチェが「すべての教えのニンポ(真髄)だ」
とおっしゃる『三十七菩薩行』です。

昨年5月に初めてガーリンポチェから教えを受けて以来、
辞書をひきひき自分で調べもし
ダライ・ラマ法王のご本を読みもし
京都にニンマ派のご講義があると聞けば行ってそのお話を聴き
名古屋にゲルク派のご講義があると聞けば行ってそのお話を聴き
通信でご講義があると聞けば、横流ししていただいてそのお話も聴き(笑)
あらゆる機会をつかまえてきました。

いくつか日本語訳が出ていますし
何種類かの英訳も持っています。
しかし私は、チベット語そのものを読んで
チベット語のニュアンスを理解したいのです!


先生にお願いしたところ、ご快諾くださいました。

そして昨夜から、『三十七菩薩行』の個人レッスンが始まりました。

先生が12年前にチベットのラサで
ディクン・カギュのお師匠さまから学ばれたそのものを

ほんとうにほんとうに丁寧に、
全力で教えていただきました。

しかも私のために、ガーリンポチェの注釈を参照してくださいます。
テキストの文法も
私の知りたかった単語のニュアンスも、
くわしく教えてくださいました。


ああ、なんて分かりやすい!
なんてストレートに、心に沁みこんでくるのでしょう!
字面だけじゃなく
まさにリンポチェの生のお言葉が
心に届く気がします。

不思議なことです。
私がディクンパだからでしょうか。
というより、
過去生でもディクンパだったからでしょうか。

レッスンが終わったとき、心から
楽しかった!と思いました。

そして先生も・・・
こうやって復習していると
チベットのたくさんのお師匠さまたちの笑顔が
たくさんたくさん浮かんでこられるのだそうです・・・

そうだったのですね。
あの場に、先生のお師匠さま方がいらしてたんですね。。。
だからあんなに幸福感に包まれてたんだ。。。



おりしも満月。
この美しい夜に
大切な学びを始めることができたことに
仏さま方のご慈悲を感じます。
懈怠なきよう精進しなければ。

続きのレッスンが待ち遠しいです(^^)
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by prem_ayako | 2013-09-21 00:02 | tibet | Comments(0)

Misanga

リトリートの最終日、全てのプログラムが終わりに近づいた頃、
海外からの参加国が紹介されました。

「ベトナム!ベトナムの方どこにいますか?ありがとう!
 マレーシア!台湾!日本!」と呼ばれたときに
ICASSIのノリで、つい立ち上がって手を振ったら
なんだか目立ってしまったみたいで、
その後、いろんな人から声をかけられました。

先に書いたように、日本はチベット仏教の辺境国ですから
よほど珍しかったのでしょうね。。。
それまでは、私たちが外国人だということに
気づいてない人がほとんどだったようです。

その後、リンポチェから祝福をいただくために
希望者はみなカタを手に、
一列に並んで順番を待っていました。

私の後ろに並んでいた知らない女の人が、
Welcome to Singapore! と話しかけてこられました。
観光はした?どこへ行きたい?
などいろいろ言ってくださったのですが、
順番が近づいたので、会話は途中で終わりました。

翌日の夜、チャンギ国際空港へ
リンポチェをお見送りに行きました。

その人混みの中で、また、昨日の女の人に会いました。
こちらから笑いかけると、何を思われたか
いきなりご自分のつけていた腕輪をはずして
私の右手首にはめようとします。
「これは私のミサンガ、これをあなたに」
「え?そんな!」
「いいから、もらって」
きゅっと組紐を引いて腕につけられてしまいました。
「まあ~ありがとう・・・美しいわ」
それは、緑の石を濃い緑の組紐で編んだ、きれいなお守りでした。

旅の安全を祈ってくださったのだと理解して
ありがたく頂戴することにいたしました。
それにしても、なんて親切な・・・!
何かお返しをしたいものだけど何かないかしら?

リンポチェが手荷物検査のゲートに入られて
みんなに手を振って行ってしまわれるのを見ながら、思いつきました。

室生寺の、どこかのお堂の入場券と引き替えにもらった
十二神将の写真がプリントされた、小さな横長のチケットホルダー。
ずっと使わないでもっていたのですが、
今回の旅で初めて
航空券を入れるのに使えるかなと思って、
偶然持ってきていたのでした。

もう一度彼女をつかまえて、それを渡しました。
「これを使ってもらえる?日本のお寺のチケットホルダーなの」

彼女も、まわりにいた人たちも
「わ~きれい!」と、とても喜んでくれました。
地味なんですけど、かえって珍しかったみたいです。
良かった~(^^)

b0253075_23492774.jpg

そうしていると、そばにいた別の女の人が
「どうして日本にいてリンポチェを知ったの?」と聞いてきました。
リンポチェが東京に来て下さったのだと言うと
「じゃあリンポチェに逢いにシンガポールまで来たの?」
と聞かれて、そうだと答えると
「なんという功徳!」と涙目で手を合わせてくださいました。

あら、まあ。。。
そんなふうに言っていただくと、
私も涙目になってしまいます。


名前も知らない、これだけの出会いなのに
ご自分の持ち物をくださったり
手を合わせてくださったり
なんて心のきれいな方たちなのでしょう。

そんなことを思いながら、あたたかい気持ちでホテルに帰りました。

実は、空港に行く前に、リトル・インディアを再訪して
パンジャビ(南インドの衣装)を1セット買っていました。
自分の買い物のことなどすっかり忘れていたのですが
部屋に帰って、ああそうだったと袋から出して見ると、
なんてことでしょう・・・
私が選んだその服の色は、深い緑で、
いただいたミサンガとまったく同じ色でした・・・!

ほんとうに珍しいことです。
ほんとうに不思議なことです。

いつかの過去生で、彼女とご縁があったのでしょうか。
今生では、それぞれが求めているものを
お互い与え合うことになっていたのでしょうか。
そしてこのちょっとしたやりとりで
カルマは尽きたのでしょうか?
それとも、またこれからもカルマは巡るのでしょうか?
・・・それは、仏さまだけがご存知です。

服とミサンガを合わせて身につけてみると、ぴったりで
まるであつらえたようでした。
・・・なんだか泣きそうになりました。

シンガポール最後の夜のことでした。

b0253075_23505060.jpg
これで、この旅は終わりです。
長い話を読んでくださって、
どうもありがとうございました!
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by prem_ayako | 2013-09-11 23:58 | tibet | Comments(4)

Lama Konchok Tsering

リトリート中、
奇跡のような不思議な出来事がいくつもありました。
私にとっては瞑想そのものよりも
むしろ不思議な出会いの数々によって、
仏さまのお力をありありと感じたのでした。


ある朝、5月から通っている大阪のチベット語の先生に
こちらの様子をお伝えするメールを出しました。

返ってきたメールで
いつもリンポチェを先導しておられ、
ときに銅鑼を叩いておられる
ガルチェン・リンポチェのすぐお側にいらっしゃるラマさまが
先生のお友だちだということを教えてくださいました。
そして、お言付けを頼まれました。
はい、喜んで!(^o^)

ですが、そのラマさま(ラマ・コンチョク・ツェリン)は
ほんとうにいつもリンポチェに付いておられますので
リンポチェとともに入場し、退場してしまわれます。
休憩時間や食事時間も、常にリンポチェとご一緒で
なかなかお一人になることがありません。

それに、お顔写真を送っていただいたのですが
チベット僧の方々、当たり前ですがみなさん同じ服を着ておられるので(^^;)
個体識別がわりと難しいのです orz
さぁっと歩き抜けた方がそのお方なのかどうか
私には確信がもてないことも多くて・・・(>_<)

そんなこんなで機会を逃していたところ、
ある日の午後の休み時間、
お手洗いから出たところで、私の目の前を通り過ぎた方が、
そのお方のような気がしました。
あ?と思って、でもやっぱり少しためらっていると
別のラマがその方を呼び止め、
廊下の真ん中で立ち話を始められました。

このタイミング!
そぅっと近づいてお二人を眺めていると
もう一人のラマの方が気づいてお話を止めてくださいました。
(ああ、この方も菩薩さまだあ)

すみません、ラマ・ツェリンさまですか?
とお尋ねすると、やはりそうでした(^o^)
大阪の先生のことを申し上げると、ああ聞いてる、聞いてる、と
しばらくお話することができました。

本当に、リトリート中にお話ができたのは、
奇跡のようにこの時だけでした。

あとで考えたら、この休み時間、
大きなJ先生はコーヒーを飲みに行かれたのに
私はそちらに行かず、ひとりで行動していました。
なんとなく廊下をウロウロしたついでにお手洗いに入って、
ちょうど出てきたところでお会いしたのでした。

お手洗いに並んで時間をとったことも、
その前に、会場から出るときに
大勢の人にもまれてゆっくりと出たことも

すべてのタイミングが、ある一瞬にある一点で、
会うべき方に会うべく動いていたのだと感じました。

しかも、shy な私のために
別のラマさまが彼を呼び止めて時間をくださったのですw


リトリート中は、敏感になっているので
やたらとこういうことが多かったのですが
いつでもきっと、起こっているのでしょうね。
気がついていないだけで。

b0253075_072699.jpgラマ・コンチョク・ツェリンは
ガルチェン・リンポチェと同じカムのご出身で
若くて精悍なお顔だち。
気持ちいいぐらいよく勤めておられます。

カムの男の人のことをカムパといって
チベットでは勇猛果敢なことで有名です。
俗な言い方で申し訳ないですが、かっこいい!方なのでした(^^)



ところで、まる1週間、毎日チベット僧の方々とお会いしていると
さすがの私も、識別できるようになりましたよ。
これも慣れですかね~
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by prem_ayako | 2013-09-11 00:10 | tibet | Comments(2)

Naomi

ホテルとリトリート会場との交通は、
8人乗りのバンが3台チャーターされていて、
毎日送り迎えをしてくれました。

なんとなく乗る車が決まってきて
そのうち毎日、ほぼ同じメンバーで行き来するようになりました。
ベトナム人2人と
マレーシアからのおばあちゃん1人と
台湾からの女性1人と、
私とJ先生の、合計6人です。

台湾の女性は、とてもきれいな発音で英語を話し、
賑やかなマレーのおばあちゃんの話をよく聴いてあげ、
ベトナム人のペアを笑わせ、
若いけれども気配りのできた大人だな~と思って見ていました。

私はと言えば、車中のハイテンションにちょっとついていけず
(つーか、もう帰りは疲れ果てていて、英語をしゃべる気力がない)
なんとなく沈黙していたのですが

ある朝、私がスタッフと英語で普通に話しているのを見て、
英語がしゃべれるって分かったのでしょう(^^)
会場で私がひとりでいるとき、彼女が話しかけてきました。
Are you Japanese? I'm from Taiwan. Nice to meet you.

これがNaomiとの出会いでした。

知的な人で、
Naomiと会話をするのはとても楽しかったです。

英語の発音がきれいなのは、
アメリカに2年間留学していたからだと分かりました。
ーああ道理で。発音がすごく native に近いと思ったわ。
ーそれはあなたもよ。日本人にしては(笑)
 私の知っている日本人は、みんなあまりに shy で、英語を話さない。
ううむ。ICASSI仕込みで、
私は shy でなくなってしまったのかな~(^^;)

また、ご家族のお仕事の関係で、日本にも何度か来たことがあるそうです。
ふぅむ、お嬢さまなのね、きっと

彼女は、ガルチェン・リンポチェを10年前から知っているそうです。
どうしてシンガポールへ来たの?などと聞かれたので
実は、昨年初めてリンポチェにお会いして、
それからリンポチェを追っかけていること。
いつかは Chino Valley にも行きたいと思っていることを言うと、
彼女は行ったことがある、と言いました。
アリゾナの Chino Valley には、Garchen Institute という
リンポチェの本拠地ともいえるサンガがあるのです。

How was it? と尋ねると

It's worth visiting!

それを聞いたとたん、
必ず行こうと決めてしまったほど
彼女の言葉は assuring でした。



台湾にもガルチェン・リンポチェのサンガがあり
定期的にリンポチェをお呼びして
こんなふうなリトリートをしているそうです。

そりゃあ、台湾でリンポチェにお会いできるなら、
シンガポールよりずっと近いのですから楽ですよ。
でも、チベット語ー中国語の通訳しかいないなら、
私には意味がありません。

Naomiはいろんな可能性を考えてくれました。
台湾では、英語通訳はほとんどつかないの。
でもあなた方が、通訳を雇うことはできるわ。
何人か日本人を集めて、通訳を連れてきてもいいし
イナに直接頼んでみてもいいかもしれない・・・

b0253075_22555232.jpg何かあれば連絡して。私が力になるわ。


これが例えばICASSIで出会った
アドレリアンとの会話であれば、
そう驚かないのですけど
チベット仏教の瞑想会で
たまたま知り合った数百人の中の1人です。

こんなに信頼できる人、
協力を申し出てくれる人に、偶然出会えたなんて、
不思議なことだと思いませんか?
それとも私が勝手に熱くなっているだけかしら?

でも、Naomi、
これは偶然ではないわね・・・!
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by prem_ayako | 2013-09-10 23:07 | tibet | Comments(0)

Amidewa Retreat

リトリート(瞑想会)のこと自体は
あまりうまく言葉にできません。

4日間ひたすら
リンポチェのご法話(英語と中国語の通訳付き)をお聞きし
阿弥陀仏真言「Om Amidewa Hri」をお唱えしていましたが
あっという間に過ぎてしまった気がします。

b0253075_18441649.jpgThe Meditation and Recitation of Amitabha called Uniting with the Pure Land of Sukhavati
というテキストに沿って
ドルジン・リンポチェが
リードしてくださいました。


全員でまずチベット語のお経を読み
(チベット語の発音はローマ字で表記してあります)
次に英語通訳のイナといっしょに英語訳を読み
その次に中国語通訳といっしょに(読める人だけ)中国語訳を読みます。

はじめの帰依文や曼荼羅供養などは馴染みのあるものでしたが
阿弥陀仏を観想する部分は初めてでした。
何度読み返しても、なんせチベット語と英語で書いてありますので(^^;)
どこにどういうイメージを作るのか、はっきりしないところもありました。
すごい勢いで読経は進んでいきますので確かめる暇もないし、
まぁ分かる範囲で、適当にやっておりました。

ときどき、ガルチェン・リンポチェがお話をしてくださいます。
このテキストの要所要所のご説明のこともあれば
Wishing Prayer of Dewachen(写真の赤い小冊子)や
クンサン・モンラム(写真の青い小冊子)
についても詳しく教えてくださいました。

しかし、とぉっても素晴らしいお話をされているようなのですが
なにせチベット語と英語で聞き取るしかないので(^^;)
分かったところもあれば分からなかったところもあります。。。
いや、日本語でお聞きしても果たして理解できたかどうか
あやしいものです。
受け取れるぶんだけ受け取るしかないですね。

さいわい、2年前の第一回アミデワ・リトリートのご法話が
イナの翻訳で英語版で出版されていましたから、手に入れました。
今回のお話も、いつか活字になればいいな。


さて、recitation(暗誦)ですが
大活躍のドルジン・リンポチェが、マイクで先導してくださいます。
最初はゆっくり始まって、節もついているのですが、
だんだん速くなって
ついには、舌がもつれるほどの猛スピードになるのです。
600人から700人ぐらいの人が、
一斉に「Om Amidewa Hri! Om Amidewa Hri! Om Amidewa Hri!・・・」
とすごい勢いで繰り返すのですから、それはもう・・・(@_@)!

ときにはガルチェン・リンポチェも低い声で歌うように入ってこられて
そんなときは全体のエネルギーがガッと上がって
ものすごぉい陶酔感に包まれたようになります。

私なんか、ご法話はわりと眠くなってしまって(>_<)
recitation になると俄然張り切ってやっておりましたから、
どうもアホ悟りに近い気がしますww


おもしろかったのは、
どんなに猛スピードになっても、
しっかり観想しておれば、いくらでもお唱え出来るのに、
少しでも他のことを考えると、とたんに舌がもつれてしまうことでした。
目覚めていないと、できないのです。
これを1日に最低2時間半は、やっていました。

喉を痛めた人のために、
枇杷と薄荷と水飴?の入った漢方のシロップみたいなのが置いてあって
お湯で溶かして飲んでいる人が多かったです。

私は、1日目の夕ご飯ぐらいから食欲がなくなって
動きがゆっくりになって
心が静まったぶん、物音や人の声に敏感になりましたが、
それもだんだん慣れていきました。


4日間終わって、悟ったか?というと、全く悟っておりません(笑)
でもなんだか阿弥陀さまと深く結びついたようで、
今も目を閉じるとすぐ目の前に、
赤い阿弥陀さまのふたつのお目が浮かびます。
(-人-)
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by prem_ayako | 2013-09-10 19:42 | tibet | Comments(0)

Sangha

水曜の夕方から始まったプログラムの会場は
Marina Bay Sands という所の大会議室でした。

前の記事に、変なビルの写った観光写真を載せたでしょう?
あれが Marina Bay Sands のタワーズです。
タワーのてっぺんを船の形の空中庭園がつないでいて
最上階のプールからの絶景は有名みたいです。
(上がらなかったけど ^^;)

私たちの通った会場は、写真のタワーの手前、
白いドームの、たぶん真ん中のドームの中でした。
ここにはコンベンションセンターやシアターや、
巨大なフードコート、ブランドショップが入っています。
地下2階には水路があって、ボートが行き交っています。

なんといいますか、無駄にスケールがでかいような。。。
まあでも、平日でも人でいっぱいだったから
商業的には成り立っているのですね。
さすがシンガポール。

大会議室は、ざっと数えたところ、椅子が900席もしつらえてありました。
水曜の灌頂では、それがほぼ満席になっていましたから、ス・ゴ・イ!

ふだん講演会の会場取りに走り回っている身なので
こんなに広い会場の借り賃はいくらだろう?
とすぐに考えてしまうのですが、
おそらく、現地の信者さんのつてとかお布施とか、
いわゆる施主さんたちのお力添えが大きいのでしょう。
実際どなたかのお布施で、リンポチェはここのホテルに滞在されていました。

b0253075_22434784.jpgリンポチェは最上階に上がられたようです(^^)
写真は、センターのHPから・・・

日本にリンポチェが来られる際には、
集まるのは、せいぜい50~60人、
お付きのラマも、2人だけですが・・・

b0253075_2247833.jpg

それがこちらでは、
リンポチェのご入場となると
生でぷおぉ~~とチベットホルンが鳴り渡り、
ぐぁんぐぁんと銅鑼が鳴り響き、
遠くから黄色の傘がくるくる回って近づいてきて
先導のラマが道を払い、
お付きのラマがお手を添え、
左手に杖とマニ車、右手をふりふり、
にこにこと歩いておいでになるのです。

全然ちがう!!
リンポチェ、こんなにご身分の高いお方だったんだ!
(日本ではひっついてお写真撮らせていただいたりして、失礼しました!)

待ち受ける信者の方は、靴を脱ぎ、手を合わせ、
せめてリンポチェとお目を合わせたいと
身を乗り出してお迎えし、
後続のラマたちの行列が通り過ぎて
壇上のお座にリンポチェがお座りになられるやいなや、
いっせいに五体投地を始めるのです。

うぉぉ、人々の熱気が違う!


シンガポールで集まる人々は、「信者」さんたちです。
そしてそのほとんどが、ふつうのおじさんおばさんです。

一方、日本でリンポチェのご法話に集まる人々は
チベット仏教に何を求めているのでしょう?
もちろんある割合で、熱心な信者さんもおられるでしょうが、
なんだか特殊な魔法じみた知識を求めて来られる
ちょっとオタクっぽい、お花畑の方々が、ある割合はいらっしゃる・・・

良い悪いを言うのではありませんが
「信」ではなく、どうも「頭」の理解に留まっている感があります。

仏教は三宝への帰依から始まるのですから
やはり知識としてだけでは、成り行きませんよね。
こうして熱烈な信仰をもつ方々と共に過ごす体験をしてしまうと、
日本でお受け入れをする体制は
どうにも少し無理があるように思うのでした。

かといって、一体どうしていったらいいのかしらね・・・?

サンガ(僧団)がないことが一番の問題なのでしょうが
在家として、私に何ができるのでしょう。
高級ホテルの滞在費を、
ぼーんとお布施できるほどのお金持ちでもないもんで・・・


ともあれ、お金持ちの施主もおらず
ディクン・カギュのサンガもないのに、
よくまあ求めに応じて
日本という辺境の地にまでおいでくださったことです!
おかげでお出会いできたのですから・・・!

ありがたや。
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by prem_ayako | 2013-09-08 22:58 | tibet | Comments(0)

Singapore

ホテルは Mount Emily という小高い丘のてっぺんにあり、
機能的で、reasonable price でした。
シンガポールのホテルはけっこうお高いので
連泊するにあたり、このパッケージは助かりました。

シャンプー・リンスやドライヤーはなかったし
タオルも毎日は替えてもらえませんでしたが、
宿泊客専用のPCスペースがあって、
そこは24時間いつでも使えるし、
無料でコーヒー・紅茶・ホットウォーターがもらえるのです。
これはありがたかったなあ~
私は冷え予防に、毎日、水筒にお湯を入れて持ち歩きました。


そもそもなんで私はシンガポールに来ているかというと
チベット語しかお話しにならないガルチェン・リンポチェにお会いするには、
せめて英語通訳のあるところでないと!と思って探し当てたのが、この
The 3rd 100 Million AMIDEWA Recitation Retreat
 第3回    1億回   阿弥陀真言唱和   瞑想会
だったわけです。

これは、どうやら木曜日から日曜日まで4日間、
ひたすら阿弥陀仏真言を繰り返すものみたいです。
い、1億回?・・・(^^;)

ともかく朝9時から夜の9時半まで、会場に座っているのですから
冷房対策は必須です。
(冷え性の私としては、命がけともいう)

長袖と長ズボン、靴下、その上に
上半身にはウールの大判ショールを巻き、
下半身はユ○クロのミニの中綿入り巻きスカートを
あるときは座布団に、あるときは腰に巻き、あるときは膝掛けにしました。
荷物は多くなりましたが、
おかげで、私めは風邪を引きませんでした~(^^)

外は暑いし湿気が多いので冷房は必要なんですが、
ホテルの部屋のエアコンの設定温度が
いつも自動的に22℃になるのには参りました。
そのたびにぐぐっと、寝るときは30℃ぐらいまで、上げていましたけど。


水曜の夕方は前夜祭として Vajrapani の灌頂があります。
その翌日からリトリートに突入ですから、
それまで、少しばかりシンガポール観光をしておくことにしました。
大きなJ先生はシンガポール2度目だそうですが、
私は初めてです。

シンガポールは、マレー半島先端の都市、交通の要所、
マレーシアには属さないで独立した共和国です。
人種的には、中国人が一番多く、あとマレー人とインド人。
公用語は英語、マレー語、標準中国語、タミル語の4つ。
3つの文化が共存していますが、
政治経済を握っているのは、もちろん中国人です。

観光写真でよく見かけるのは、市中心部の近代的な高層ビル郡と
ベイエリアの、奇妙な未来都市風建築物です。

b0253075_23243718.jpgこういうのにはあまり興味がわかないし
どうせリトリートの会場は
ベイエリアのまっただ中なので
せっかくだから、
いろんな文化の入り込んでいるところ、
インド街やアラブ街に行ってみたいと思いました。

ホテルの最寄り駅は Little India。
Mt.Emily から、だらだらと坂を下れば10分ほどで着きます。
大統領の私邸や私立の学校、教会などのある閑静な界隈を抜けて
その街に入るやいなや、
b0253075_23462172.jpg様相が一変しました。

喧噪!
匂い~
サリーやパンジャビ。
金商人。
肌と目と髪の黒い大勢の人たち。
そしてすれ違うのも難しいような狭い道に
大きなゴミ箱、あふれかえる果物や野菜、
売っているのやらいないのやら分からない、積み上がった品物。
(写真は、ちょっと落ち着いた所に出てから撮ったものです。
 ほんとうのただ中にいるときは、カメラなんて出す余裕なかったデス・・・)

J先生は、「どうですか!まるでプーナやムンバイのようじゃないですか!」と
ひどくお喜びで、どんどん先へ先へと歩いて行かれるのですが
いや、私、プーナもムンバイも知らないんですけど。。。

b0253075_23501516.jpgインド文化初体験者としましては
なんだか人との距離が近すぎるように私には感じられて
リュックをしっかりと前に抱き、
緊張して先生の後を追っていたのでした。

ちょっとしんどかった(^^;)

疲れた顔をしていたのでしょう、
MRT(地下鉄)でオーチャード・ロードに出て紅茶でも飲もうと
先生が提案してくださいました。

それでインド街を脱け出て、
まるで六本木か原宿かというような消費文明のまっただ中に移動して
チョコレートケーキとさくらんぼフレーバーの紅茶で癒やされたのでした。
ごめんなさい、私は軟弱ですw

リトル・インディアごときでこれでは
ほんとのインド国には、一生行けないかもぉ orz

このディープな面と
清潔でモダンで機能的な面とが
共存しているのが、シンガポール!なんですねぇ。


b0253075_23504993.jpgその後、チャイナタウンやアラブ街も訪れ、
リトリート中にいろんな方とお会いもし、
だんだん、この街の、人と人との距離感に慣れてきました。
・・・やっぱりけっこう近いです(笑)

でも、最初の日に感じたしんどさは、
だいぶんましになりました。

帰国の前日にリトル・インディアを再訪したら
ほとんど緊張しないで、すたすた歩いて
何軒かのお店に入ってお買い物もできました。
慣れるのに数日かかったわけです。

初日に最もディープなとこに連れていかれた、
あれはショック療法だったのかな~?(^^)
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by prem_ayako | 2013-09-07 00:20 | travel | Comments(1)

Private Interview

カウンセラー養成講座終了の翌日(月曜日)、
朝からパッキングして、
夕食もお風呂もぜんぶ済ませて、
23時半の飛行機でシンガポールへ行きました。

お化粧おとしてすっぴんでメガネです・・・
だって飛行機の中で寝るだけだもん。
私、もう終わってる?(^^;)

チャンギ国際空港に着いたのは、早朝の5時すぎ。
早すぎるので空港のベンチで時間をつぶして
お手洗いで着替えて、顔洗ってお化粧して
9時すぎにタクシーで、
Geylang という地域にあるディクン・カギュ派のセンターに行きました。

センターというか、お寺というか、ビルの1フロアで、
入ったところの広い部屋にお仏像やタンカが飾ってありました。

b0253075_0105733.jpgそこの座主というのでしょうか、
ドルジン・リンポチェにご挨拶しました。
まったく偉ぶったところのない、
笑顔の素敵な高僧でいらっしゃいます。
「私の英語は bad です」とおっしゃるので
「私もです~」とお断りしながら、
なんだかんだお話ししました。
lineage は何か?と聞かれたので、
ガルチェン・リンポチェからお名前をいただきましたと申し上げると
「おお、では私たち同じだ」と笑われました。
そ、そんな勿体ない(^^;)


それから、日本にガルチェン・リンポチェが来られたとき
いっしょに来ておられたおつきのラマたちとも再会しました。
「あなたの顔、覚えてるよ」と向こうから話しかけてくださいました。
「シンガポールは暑いだろう?」と言われるので
日本の方が暑いです!
いらした頃は涼しかったけど、あれからcrazyに暑くなりました!
と言っていたら
スマホを取り出して世界天気を検索して
「ほら、東京は今27℃だ。シンガポールは32℃だ」と見せられました。
ひええ。私たちが発ったら日本は涼しくなったんだ。
きっと私たちが heat を連れてきたんですね!(^_-)

ちなみに、チベット僧の方々、よくスマホを触っておられます。
ちょっとイメージと合わない気もしますが、
世界中に散らばる同朋の方々と繋がるために、
スマホは必須なのかもしれません。
本当に少ない持ち物で世界を旅しておられますが、
スマホだけは必ず僧衣のどこかに入っているんじゃないかな(^^)


こうやって私たちがディクンのセンターに来たのは、
ここでガルチェン・リンポチェに
private interview をしていただくことになっているからです。

外国人参加者担当の Shuh さんからメールで、
火曜の朝に着くのなら、ちょうどいいわ!
private interview ができるから10時半までに来てちょうだい!と言われて
言われた通りに来たのですけど、何が何だかわからないままです。

でもまあ、
こういう所に初めて来る日本人が正しいお作法を知らないのは当然だし、
浮いているなあ~とは思いましたが、どうしようもないので
待っている間、いろんな方とお喋りしてくつろいでおりました。


時間がくると、大きなJ先生といっしょに奥の部屋へ通されました。
ふたりで30分、ひとりで入りたければ15分ずつ、と言われましたが
一緒に入れていただくことにしました。
(どう振るまえばいいか、ホントにわからないですもん~)

ついにお会いした師ガルチェン・リンポチェは
少し高い座に座っておられました。
すぐ足下に、Ina という英語通訳のきれいな女性がついていました。

カタをお献げすると、リンポチェはいつものように
この上なくおやさしいお顔をなさって
あたたかいお手で私の頬に触れてくださり、
座れ座れ、とすぐ下の座を示されます。
お座布団をのけて座ろうとすると、
ちゃんと敷いて楽に座りなさいと手振りで示されます。

私は、ただリンポチェのおそばに居ることだけが願いですから、
お話をすることは、実はあまりないのです。
それでもお会いしてうれしい気持ちは伝えたかったので
とりあえず We came from Japan と話を始めてみました。
Ina がそれをチベット語に訳して、リンポチェに伝えてくれます。
(以下、雰囲気で和訳)

おぉ~ジャパンか。
-はい、7月に東京でリンポチェにお会いしました。
おぉ、そうかそうか。
シンガポールに来たのは、アミデワ・リトリートのためか?
-はい、そうです。
それはよい、それはよい。
-リンポチェのお顔を見たくて、お会いしたくて飛んで来ました。
そうかそうか。
-東京で「三十七菩薩行」と「マハームードラ」の教えを受けましたが、リンポチェからもっと学びたいのです。

それからリンポチェは、「三十七菩薩行」の大切さをお話しになられて
和訳を作ることが大事だとおっしゃいました。
このあたりからは、大きなJ先生との会話になっていって
私は、ただリンポチェのお顔を見ていました。
逐次、イナが通訳してくれましたが
実は舞い上がっていてあまり頭に入らなかったです。。。
録音しておけばよかった・・・もったいないことをしました。

それから「クンサン・モンラム」のチベ語-英語-中国語バージョンや
「極楽浄土(デワチェン)転生のための祈願」の英語バージョンを
よく読むように、と小さな冊子をくださいました。

デワチェンなんてないという人もいるが、そうではないんだよ・・・。
とおしゃったところで、しっかりとお目が合ったのを覚えています。

これほど近く、お膝元に
30分も居ることができたのは初めてで
それだけでもう、至福だったのですが
その上にご法話までしていただいて
本当に勿体ない、有り難い体験でした。


何もわからない日本人に
こんな貴重な機会をセッティングしてくださった
シューさんに感謝です!


上気したままディクンのセンターを出てタクシーを拾い、
外国人向けにパッケージしてもらっているホテルに着いたのは、
お昼ごろでした。

お部屋は快適に冷房がきいていて
安心して、少し昼寝をすることができました。

カウンセラー養成講座が終わってから、まだ2日も経っていないというのに
地理的に遠いところに来たからでしょうか
まるで、あれは遙か昔の出来事だったような気がしました。
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by prem_ayako | 2013-09-05 23:43 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako