アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

カテゴリ:travel( 33 )

Cesis

朝ヨランタと待ち合わせて
車で2時間ほど郊外の
チェーシスという町にあるお城につれていってもらいました。

ようやくたっぷりと
さまざまな話をすることができました。

昨日食べたピンクのスープの話は
ヨランタに大受けで、
そうそう、ラトヴィアではとてもポピュラーなスープなのよ、
日本にはないわねえ、びっくりしたでしょう!と大喜びでした。

それから、
ラトヴィアが国の自由をどのように奪われたか。
また再び独立して自由を得るまでに
どれほど大きな代償を人々が払わなければならなかったか。
昨日、占領博物館という所で
多くの悲惨な資料を見学しましたので

ついそういう話にもなりました。

私たちがしあわせに生きていくためには
まず国が独立していなければならない。
そのためには、国を守らなければならない。
そしてそのためには、
私たちの国の歴史と文化を
各々が学び、また伝えていかなければならない。

そしてラトヴィアが自由を勝ち取った苦難の歴史の中に、
ひょっとしたらチベットが解放されるための
何かヒントがあるかもしれない・・・

など、思いつくままに、訥々と話しました。
私のつたない言葉を受けて
かしこいヨランタは、こんなふうなことを話してくれました。

「今、この国は自由を得ているけれど、
 それがどれほど貴重なことなのか、
 私たちは忘れてはいけないと思う」
「私はラトヴィアが好き。
 心の深いところでつながっていると感じるし、
 どこに行っても戻ってくるのはここなのよ」
「この国の人口はとっても少ない。
 たった200万人よ。
 だから国民の一人一人がとても大切で、
 国に貢献できるようにならなければいけない」

ヨランタ、
あなたの国から私たちが学ばなければならないことは
本当にたくさんあると思います。。。


b0253075_5224378.jpgさてチェーシスは、
12世紀の騎士団が築いた古いお城跡で
堀を渡って城門に至る木の橋は
まるで指輪物語にでてくるお城のようでした。

塔に上ることを希望すると
ろうそくの灯ったランタンが
ひとりひとりに手渡されました。
城跡には全く電気が通じていないからです。

b0253075_5261866.jpgこのランタンをかざしながら
ところどころ真に真っ暗な闇の中
石の螺旋階段を上るのでした。

石といっても角の丸くなった砂岩です。
ずるずるすべるし
崩れているところもあるし
幅は狭いし
慣れないうちはなかなかスリリングでした。

でもだんだん、足下を照らすには
ろうそくを少し離してかざすとよいことが分かり、歩きやすくなりました。
肩にかけていたバッグや
ズボンの裾が
なんとなく真っ白になってしまいましたけど。

ふと指輪物語に出てくる姫君を思いだし
中世のお姫さまたちは
must have been very athletic!と
やっぱり指輪物語の大好きなヨランタと笑いあったのでした。

塔のてっぺんから見たチェーシスの町は
ほんとうに美しく
上まで上った甲斐はありました。
また博物館には鎧やアクセサリーの展示もあって
なかなかの中世でありました。

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お昼ご飯は、
もう少しリーガに近いスィグルダという町に戻りました。
ここにもお城があるのですが、それはパスして
ヨランタのよく使うすてきなレストランに行きました。
今度はトマトの赤いスープ。
少し味が濃い目でしたが、とてもおいしかったです。

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今日つれていってもらった所は
ヴィゼメ(中つ国)でもっとも美しい場所だったようです。
ヨランタは土曜にもう一度、
今度はクルゼメ(海岸地方)に行こうと提案してくれました。

晩ご飯は、念願の
ヨランタのアパートへのお呼ばれでした。

ヨランタはまる1日を
野田先生と私のために使ってくれたのです。
いろいろ用意して心から歓迎してくれて

ほんとうに感謝です。
ちょっと泣きそうかも。
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by prem_ayako | 2012-07-13 05:27 | travel | Comments(0)

Pink Soup

リーガで過ごす第1日目は
とりあえず旧市街探検に費やしました。

b0253075_511369.jpgホテルは旧市街の中心部、
古い修道院跡を改築したものです。
あらかじめヨランタに
あまり高くなくて cosy なところを
と、教えてもらって決めました。

ホテルそのものもですが
近くの建物も
石畳の道も
どの路地も
どこもかしこも絵になります!

今回は重たい一眼レフカメラは持参せず
小さなニコンのデジカメだけを持ち歩くことにしたので
いくらでも写真を撮ることができます♪
歩きにくい丸くすり減った石畳も
縄底の靴で、どんどん歩けます♪♪

ヨランタがドムズ(大聖堂)でこの夜に行われる
ソプラノのアヴェ・マリアコンサートを勧めてくれていましたが、
行ってみると、ちょうどお昼の12時から
オルガンコンサートが開かれることがわかりました。

b0253075_581342.jpg夜のコンサートよりも
やっぱり教会ではパイプオルガン!
ということで、5ラッツ(800円ぐらい)払って
おなじみバッハの「トッカータとフーガ」および
ワーグナーの「巡礼の歌」を聴きました。
特にワーグナーは
頭のてっぺんからパイプオルガンの音が響いて
体の中がきれいに浄化されたような感じでした~

お昼ご飯はドムズのそばのホテルの屋上
テラスレストランという所に行ってみました。
Above the roofs of Riga というのが売り。
といっても5階ぐらいの高さです。

私は軽くスープでもと思い
とりあえずスープメニューの一番上に書いてあった
Classical beat-roots soup というのを注文してみたら
なんと!
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ピンク色のスープが出てきました!

これはすごいものですw
ピンク色の食べものなんて
アイスクリーム以外では、生まれて初めてではないでしょうか~
お花まで浮いているし(笑)

おそるおそるすすってみたら
ビーツは砂糖大根というだけあって
甘くておいしいコールドスープでした♪
でも、ちょっとしたカルチャーショックでしたね。


この日の午前中は、すごくよいお天気だったのですが
午後からあやしい雲がでてきて
いっとき土砂降りの雨になりました。

雨が降ると急に気温が下がります。
夕食に入ったレストランのテラス席は
天井にヒーターがついていて
しかも座席には毛布が置いてありました。

ヨーロッパの人たちはけっこう薄着で
寒くないのかな?というような格好をしている人が多いのですが

昼間は肩を丸だしに歩いていた女性たち
あるいは髭の男性たちも
毛布を体に巻きつけて寒さをしのいでいました。

7月にヒーターとは
さすが北国!

いろんなことにびっくりさせられた1日でした。

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by prem_ayako | 2012-07-13 05:19 | travel | Comments(0)

Rainbow

朝10時45分の飛行機で関空からヘルシンキへ。
小さなプロペラ飛行機に乗り継いで
ラトヴィアの首都リーガに到着しました。

現地時間の夕方5時すぎ、
日本でいうと夜の11時すぎ。
ほぼ12時間の旅でした。

空から見たラトヴィアは
バルト海にそって濃い緑の森がどこまでも広がる
ため息のでるほど美しい国でした。

空港には、ヨランタが迎えに来てくれました。
3年ぶり、
日本での滞在を終え彼女が帰国するときに
関空でハグして別れて以来です。

何から話せばよいのでしょうか・・・!

フェイスブックで金髪姿の写真を使っているヨランタですが、
会って見ると以前と同じ黒髪でした。
Jolanta,are you not brond?!
No, not today!(笑)

ちょうど空には、大きな虹がかかっていました。

私が虹を指さすと
Oh, beautiful. But it isn't organized!
ですって(笑)
ヨランタのこういう、当為即妙のところが大好きです。

話すことはたくさんあるのですが
なにせ日本時間では真夜中、
頭がぼーっとして英語が出てきません。

それでも別れがたいので
いったんホテルに荷物を置いて
喫茶店で少しだけおしゃべりしました。

この3年、あまりにもたくさんのことがありました。
ヨランタを日本に呼んだのは2009年秋。
2010年、夏に私はルーマニアのICASSIに行き
秋に、今度はイヴォンヌを呼び、
彼女が滞日中に娘が里帰りしてきて
こうすけが生まれました。

そして翌2011年3月、あの地震がおこりました。

あの直後、ヨランタもイヴォンヌも、
ほぼパニックって
メールを相次いで送ってきました。
そのほかのICASSIの友だちも
ほんとうに心から日本のことを思ってくれました。

今年のICASSIがリトアニアで行われると聞いたとき、
もし参加できるなら、是非とも
お隣の国ラトヴィアにも寄りたいと思いました。
ヨランタが以前に貸してくれた本で見た
首都リーガの美しさに魅せられていたからです。

いつかリーガに来て、今度は私の家に来て。
と何度も言ってくれたヨランタ。
本当に、今生で、ここで再会できるなんて。
It's like a dream ...to see you again here in Riga.

b0253075_4595564.jpgでも考えたら、
いつも
信じられないことが
いつのまにか現実のことにになっています。

虹は空港からリーガの中心部に向かうまで
消えずに残ってくれていました。
旧市街の教会や塔の上にかかる
絵のような虹。

ひょっとしたら私はいつも
虹を追いかけ続けているのかもしれないな

とふと思いました。
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by prem_ayako | 2012-07-13 05:02 | travel | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako