アードラーの夢

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2016年 12月 05日 ( 3 )

Phowa

アヤン・リンポチェは、すべて英語でお話しされます。
インド訛りの、とてもゆっくりした英語なので
少し慣れれば、誰でも聞き取れます。

師の生のお言葉を聞いて仏法を学ぶという体験は、初めてです。
いつもは、チベット語 → 日本語
あるいは、チベット語 → めちゃ高速の英語
でしたからね。
ワンチャンスを逃したら、謎のまま過ぎ去ってしまうという。。。

ゆっくりお話しになるので、しっかりノートが取れましたし、
今回は日本語通訳もついていたので、英語 → 日本語
つまり同じことを2度聴いて、確認していくことができました。

♪♪
隅から隅まで理解してお話を聞けるって、なんて幸せ!

しかもリアルタイムで師のお言葉が理解できると、
師の表情や身振りから、タイムラグなく、
さらにたくさんの情報を得ることができます。
言葉の力って本当に大きいですね。


また、多くのチベットの高僧は、来日されても
灌頂と、簡単なお唱えのやり方とを教えてくださるだけで、帰ってしまわれます。

それは、プログラムが週末だけだったり、
テキストが整っていなかったり、
要するに主催者側の考え方や準備に問題のあることが多いからなのですが・・・

これだと、せっかく教わった尊い教えも
後どう実習していけばよいのか、分からないという事態に陥りがちです。

例えて言えば、アドラー心理学の講座に出ただけでは
頭で知識を理解したというだけであって、
あとどう実践していけばよいのか分かりません。
その状態で離れてしまうと、身につかないままで終わってしまいます。

アドラー心理学を自分のものにするためには、
自助グループに出たり事例検討で揉まれたりして
実際に使っていかなくてはなりませんよね。

それとまったく同じで・・・
リンポチェ方の教えを聴いて、すご~く良かった!って感動しても
あとのフォローがなければ消えていきます。
つまり、身近に教えを学ぶ仲間がいて、
いっしょにテキストを読んで復習するとか、
分からないところを先輩に聞くとか、
そういう日常の実践がいちばん大切なんだと思います。

そういう意味で(手前味噌ですが)
日本ガルチェン協会は、道を間違っていないと思うのです。



ありがたいことにアヤン・リンポチェは、
私たちが自分で修業を続けられるように、という目的に向けて
コースを組み立てておられました。

まずポワの瞑想法を具体的に教わり、
次に口頭伝授をしていただき、
さらに実習を2,3回させていただき、
コース後の注意点を教えていただく時間も設けられており、
それはそれは懇切丁寧でした。

そして、全てのチベット語テキストをいただくことができました。

テキストは、短いもので6枚程度
長いものでは100ページ以上!
(終わって東京から帰るとき、どんだけ重かったか!!)
しかし、宝の山をいただいた思いです。

b0253075_16325965.jpg今回のように、全テキストをいただいて
きっちりと修業の隅々まで教えていただけたコースは初めてです。
しかもリンポチェのお言葉が理解できたし!
本当に得がたい機会だったと思います。
思いきって参加して良かった!

(写真は、百均で買ったお経置き。本来台所用品。
 とても便利で、毎日使う人が増えていきました)


こうして教えていただいたポワの行は
最低でも2週間、毎日1座続けるようにと言われました。
それも夜明けがよいのだそうで・・・
(>_<)つ、つらい。

でも考えようによっては、今は最も夜明けの遅い季節ですから
チャンスかもしれません。。。と無理にでも思い込んで、
はい、先週月曜の夜明けから
毎日1座やっております。

熱があっても
声が出なくても
毎朝ポワ(^_^;)

フルにすると1座に1時間40分ほどかかります。
短縮バージョンだと1時間ちょっとで済むので
そろそろお唱えのメロディも録音なしで歌えるようになってきたことだし、
1週間目あたりからは短縮バージョンでやっています。


思うのですけどね
このようなサマヤ(約束)がなければ
私は金輪際、朝5時とか6時に起きて修業をしたりはしなかったでしょう。
厳しいリンポチェに、当然のことのように「しなさい。」と言われたから
だから
まだ暗い中、寒い中、続けるのです。

「どっちでもええぞ。大事なのは菩提心じゃからの」と
やさしく言われちゃっていたら、
私の性格としては、絶対、やっていません!(^_^;)

で、やっているとえらいもんで
だんだん上手にできるようになってきました。
観想もクリアになってきましたし
どこに意識を置いたらよいかが感覚的に分かってきました。

これも、お稽古ごと。
毎日することで分かってくることがあるのですね。

あ~私には、こういう厳しい師が必要だったのだ!

アヤン・リンポチェの厳しさに
心の底から、感謝が湧いてくるのです。

・・・もっとも、ルート・ラマは、お優しいガルチェン・リンポチェですw
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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by prem_ayako | 2016-12-05 16:37 | tibet | Comments(0)

Ngondro

b0253075_16165055.jpgポワの教えに入られる前に、リンポチェは
「この中で前行を終えている者は何人いるか?
 前行を始めたけれどまだ終えていない者は何人いるか?
 前行をまだ全く始めていない者は何人いるか?」
とお尋ねになりました。

前行?知ってますよ。
「帰依」
「菩提心」
「グルヨガ」
「金剛さった百字真言」
「マンダラ供養」
の5つでしょ。

帰依と菩提心の祈りは毎日お唱えしているし、
グルヨガは月に1,2回しています。
百字真言も、できる日は21回お唱えしているし
マンダラ供養も、簡単なのだったら毎日しているし・・・と思って、
私はうっかり、「前行を始めているけれどまだ complete していない者」という時に
手を挙げてしまいました。

ですが、この complete というのが、重要語句だったのです(>_<)

前行をすでに終えた人は3人、
始めたけれどまだ終えていない人は、私を含めてやはり3,4人
残りは全くしていないということでした。

リンポチェは続けておっしゃいました。
「私のポワ・コースを受ける者みなに言っていることじゃが、
 本来は、ポワの伝授の前に、前行を全て終えている必要がある。」
「前行を終えている者はそれでOKじゃが、
 まだ終えていない者は、できるだけ早くに
 ・・・そうじゃな3年以内を目処に、必ず終えると約束しなさい。
 まだ始めていない者は、今からすぐに前行を始めて3年以内を目処に終えるか、
 あるいはそれが無理だというなら、最低限、
 阿弥陀仏真言15万回と、金剛さったの百字真言15万回とを、将来必ず唱えること。
 これを約束できる者だけが、儂のポワの伝授を受けることができる。
 ポワを学びたい、でも前行も真言もしないというのは、not admitted じゃ」

えっ? 数?

それから前行の詳しい説明が始まりました。
「帰依」は五体投地10万回(心が散漫な場合もあるから、念のため11万回)。
「菩提心」は「帰依と菩提心」の祈りを10万回。
「金剛さった」は百字真言10万回。
「マンダラ供養」10万回。
「グルヨガ」10万回。
これら50万回で「前行を complete した」というのだそうです!

し、知らなかったびー(T_T)

在家にこのような要求がされるとは、思ってもいませんでした。

前行始めてるって手を挙げちゃったけど、
今までやってたの、全然数えてなかったし。
あーでも、リンポチェこっち見てたしなあ(>_<)
いちから始めて3年で終えなきゃいけなくなっちゃった!
(もっとも、3年というのは絶対ではなくて、努力目標のようですが)
真言唱えるだけでお茶を濁すというわけには、いきそうにありません!



かくも厳しいリンポチェには
はじめてお会いしました。

ガルチェン・リンポチェにお尋ねしたならきっと
「おお前行か。できるならとても善いことじゃぞ。
 しかしいちばん大事なのは、菩提心じゃからの
 無理ならしなくてもええ、ええ」
とおっしゃることでしょう・・・たぶんね。


しゃあない!
アヤン・リンポチェと promise しちゃったんですから!
まずは五体投地だぁ~~~
近頃太ってきたので、ちょうどいいかも(ヤケクソ)

マンダラ供養など、他の前行の詳しいやり方は、
ドルズィン・リンポチェに3月に教えていただけますから、
これもちょうどいいのです。

ちょっと計算してみたんですけど、
1日に100回五体投地したとして
3年で10万9500回、ほぼ11万回になります。
でも1日100回の五体投地、今の私には無理です。
他にまだ4つやることありますし・・・
お寺に籠もってするのでなくては、3年で complete はかなり難しいです。

まあ死ぬ迄に必ずやり遂げる、という決意で
ともかく始めてみることですよね。
リンポチェも、決意してまず始めることだと言っておられました。


さて11月27日遅くに帰宅して
翌朝、10回五体投地(100回じゃなくて10回デス ^^;)しただけで
息が上がって汗が出ましたん。

その後風邪もひいたのでほとんど進んでいましぇん。
ひどく咳がでるので、肋間神経が痛いのか
五体投地で腹筋にきて痛いのかすら、さだかでありません。
カウンターで数えながら、ぼちぼちやってます。


腹筋が割れてきたら見にきてね(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
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by prem_ayako | 2016-12-05 16:14 | tibet | Comments(0)

Ayang Rinpoche

お年は76歳。
鼻筋の通った立派なお顔だちで、
杖も何も持たず、優雅に歩かれます。

少し、怖いです。

最初は、特に、ご機嫌よろしくなかったデス。

海外のリンポチェのコースには多くの参加者が集まるのに、
今回は通し参加の人が少ないことを、不満に思っておられるようでした。

「日本人は、目覚めていないようだ。
「知識はたくさんあって technology もすごいが、materialism にとらわれている。
「時間がないないと言うけれど、日本は自殺率がひどく高いと聞くぞ。
「幸福になりたいんじゃろう? だったらダルマの道に入りなさい。It's clear!
「今生においても来生においても必ず幸福になる道があるというのに、なぜダルマを選ばないのか?
 死は誰にだって訪れる。そのとき持っていけるのは、自分の意識と、善業と悪業の果だけなんじゃぞ!」

いちいちごもっともでございますm(_ _)m

リンポチェが日本人を理解できないとおっしゃるのも分かりますが、
勤め人が10日間連続で休みを取るのがどんだけ難しいか。
リンポチェのお言葉にそのまま従っていたら、
チベット仏教を学びに来ることができるのは、
定職をもたない自由人だけになってしまうでしょう。

仕事に責任をもちながらも
家庭を大切にしながらも
修業を続ける在家の道もまた、大切だと私は思うのです。

まぁでも、筋はリンポチェのおっしゃる通りですので
一言もありません。。。

b0253075_15583071.jpg


このように、最初はとってもプンプンだったリンポチェなのですが
日を追うごとに、明らかにご機嫌が良くなってこられました。

「人が多くても少なくても、儂が使うエネルギーは変わらない。
 50人でも1000人でも、儂は同じことを教えておる。
 だから直接会える機会に、できるだけ多くの者に教えを伝えたいんじゃよ」

そのお言葉どおり、リンポチェは本当に一生懸命で、
朝早くから晩遅くまで、丁寧に丁寧に、
同じことを何度も何度も繰り返し、
手取り足取り教えてくださいました。

厳しい表情がときおり緩んで
「ちょっと喋りすぎたな。すまない。useless talk じゃった」
と首をすくめたりされると、
「可愛い♪」と思ってしまったりもしました。

最終日に全てのお経を読み終えて
最後の「ちゃんちゅぷせむちょくりんぽちぇ」を唱えるときには、
あぁこの方とご一緒できる時間もこれで終わりだなぁ
と思って、ふと泣きそうにもなりました。

厳しいけれど、この上なくありがたい師だということが
だんだん分かってきたのです。

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by prem_ayako | 2016-12-05 16:05 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako