アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

English! English!

フランクの滞在中
実は私、ずっと困っておりました。

英語がね、出てこないのです。

いやなんせ、数年かけてウォルトン先生のご本を翻訳させていただいたのですから
あの本に出てくる先生の言い回しやクセなど
すっかり自分のものになっている、と思っていたのですが・・

読み書きができることと
それが口からするする流れ出ることとは
まったく別のことでありました(>_<)

さらに聴き取りに関して言えば、
オタクな仏教用語の英語ならまかせて!というぐらいになってきていて、
これもなんとなく安心していた根拠だったのですが

オタクな仏教用語は、当たり前のことですが、他では何の役にも立たんのでした。
日常会話にも、ましてやアドラー心理学的会話にも。

そういえば長いことICASSIにも行っていないので
ICASSIフレンズとも、じかに交流していないし
ここ数年は
同じぐらいにアヤシい英語をあやつるドルズィン・リンポチェや(笑)
旅先で出会う台湾人やシンガポール人だけと会話していたのでありました。


ウォルトン夫妻が関空に着かれた夜、
関空から滋賀へのタクシーの中で
まず、ウォルトン先生の低音域の英語が聴きとりにくい!
しかも私の返事も、あまり先生に通じないみたい。
私の発音が悪すぎるのかしら?
ちょっとヤバいかも、と不安になってきました。

でも、翌日からのアドラー心理学会総会の間は、
私のエネルギーの7割がたは
1)ルーティーンであるアドラーギルドのお仕事(来年の予定調整)
2)慣れない『アドレリアン』編集部のお仕事(原稿集め)
の2つに重点的に割かれており、
あとの3割はお勉強と交際とに割かれておりましたから
英語に頭がいかないのは仕方がない、と思っていました。

b0253075_22471718.jpgなんだか怒られているみたいな総会での私の通訳場面(^^;)
いえ、決して怒られていたわけじゃないんですけど。。

ところがその総会も終わり、
ご夫妻とあちこちご一緒する段になっても
・・・あかん!私、まだ英語出てこない!
と、だんだん焦りが大きくなってきました。

だって・・・
週末の大阪と東京での公開カウンセリングにおいて
クライエントさんの日本語を英語へ通訳するのは、私なのであります。

カウンセラーの英語を日本語に通訳するのは、J先生です。
これは、もう間違いなし!
スラスラ正確な訳語をお話しされるのですから、日本語から英語への変換も
J先生がやっちゃってくだされば嬉しいのですが・・・
そこは手伝ってほしいとお願いされ、不肖私がすることになっています。

なのに、英語が口から出るのに時間がかかります。
単語がなかなかひらめきません。
お喋りするより、黙っているほうが「ラク」なのです。
まだ英語で考えることができていない感じ。

(>_<)え~ん、誰か代わって。。。


しかし、泣いていても仕方がない。
どうやったら英語脳を取り戻せるのか。
・・・だいたいそんなもの私は持っているのか?
・・・いや、イヴォンヌとはもっと自由に楽しくお喋りできていたぞ。
・・・でも年を取って、もう英語ダメになったんやろか?
などなど、ついしょうもないことを考えそうになるけれど
全部ゴミ箱ポイして、何か対策を考えよう。
土日までに、英語をしゃべれるようにならなければ!


いわゆる専門の通訳さんにお願いすれば
きっと素晴らしく流暢に正確な英語を話されるでしょうが

アドレリアン・カウンセラーがクライエントを援助する際に、
クライエント理解を助けるために通訳がつくのだとすると、
やはり、ある程度アドラー心理学を知った者でないとできないと思うのです。
やっぱ、私がするしかないか・・・


で、せっぱつまって木曜日ぐらいから
ともかく四六時中、英語に浸かるようにしました。
朝起きたらJ先生に、Good mornig!
It's an awful weather today! から始まって食事中も英会話。
電車に乗ったら、目に入るものすべてを英語でどう表現するか考えます。
電子辞書を持ち歩き、「これはどう言うのかな?」と思ったら
その場ですぐに調べて解決します。
フランクとキャシーにも、できるだけこちらからお喋りします。

つねに意識を英語に置いておくって
けっこうめんどくさいし、苦行でした。
でも今だけ!とあきらめて
寝ても覚めても英語で考えるようにしていたら
その甲斐あって・・・

当日はなんとか、傍目にはするすると英語が出て、
ある程度正確に、
クライエントさんの言葉をフランクに伝えることが出来たように思います。

もちろん間違ったところも、つまってしまったところも、多々ありました。
特に、カウンセリング終わったあとの質疑の時間では、
もう頭がはたらかなくなっておりました。
申しわけありましぇん。私の能力の限界でございますm(_ _)m

でも東京のカウンセリングが無事終わったとき
フランクに「素晴らしいカウンセリングでしたね!」って言いに行ったら
「君の微笑みがいつもボクを勇気づけてくれたよ」と言っていただいて
きゃっ♪☆(^o^)v とうれしくなったのでした♪
b0253075_22514870.jpg

でも何よりも
この2度の公開カウンセリングで、得た財産があります。

役得ですが、私は通訳として
クライエントさんのすぐ傍にずっと座っていました。
なので、フランクがクライエントさんに向ける
眼差し
言葉
身体の動き
エネルギー、
その全てを、クライエントさんの位置で受け取ったのです。

これは本当に、文字どおり、得難い体験です。
カウンセラーがクライエントに対してとる attitude のお手本、
世界中のアドレリアンが認める
フランクの誠実で平等で真摯な Adlerian attitude を
クライエントの立場で体験することができたのです。

そしてこの体験だけで、
今回のウォルトン夫妻ご招待のさまざまなこと全てが、報われたと、はっきり思いました。

はい、報われました。
おつりがでるほどです。

イヴォンヌと出会ったおかげで、私は心理療法を学びました。
フランクのカウンセリングと出会ったおかげで、私はきっと
今よりもう少しましなカウンセラーに、成長することができるでしょう。
 

最後に、奈良のすてきなレストランにて
『子どもの協力をかちとる』の私の本にサインしてくださった
フランクの言葉をご紹介しておきましょう。
このお言葉を、すっかりそのままフランクへもお返ししたいと思います。

  To Ayako,
  My life has been enriched by getting to know you.
  I love you with my very best wishes,
  Frank Walton
 
 
 
 
 


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by prem_ayako | 2017-10-30 22:59 | psychology | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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