アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

枕経

葬儀社の方が病院にお迎えに来られたのが10日の午後4時。
この日は友引だったので、
お通夜は11日の日曜日
お葬式は12日の月曜日ということになりました。


日曜は午後の納棺までに神戸に行けばよかったので
朝ゆっくりと自宅で金剛さったの浄化法を行いました。
自分自身をきれいにして父を送りたかったのです。
百字真言を108回唱えると、さすがに少しはきれいになった気がしました。

私は昨年ポワを教わったので
死にゆく人のためにポワを行じるやり方も習っています。
私の行で父を極楽に送ることができれば、本当はいちばん良いのですが・・・
とても、まだそんな力はありません。
父の魂を極楽浄土へという件に関しては
この夏ガルチェン・リンポチェにお会いして、そこでお願いするのが確実と思います。

では私は父のために何ができるか?というと
やはりマニ廻向ではないかな?と思いました。
父には、ターラー菩薩より観音菩薩の方が似合っている気がするのです。

浄土真宗大谷派のお坊さまとはまた別に
私個人で父に詠み聞かせる枕教として
ドルズィン・リンポチェから教わった『観音菩薩成就法』のテキストを持ちました。
そして1泊する用意をして、また神戸に向かいました。

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納棺のとき、
ガルチェン・リンポチェの法会でいただいた
お加持つきの赤いお札と
赤い小さな『極楽誓願』の本とを
父の胸元にすべりこませました。

こうして父とリンポチェとのご縁を結んでおけば、
必ず助けになるはずです。


来生も父は人間に生まれて、再びお医者さんになって
また衆生を助ける仕事に勤しむような気がしますが
そのときにきっと、
次の代のガルチェン・リンポチェにお会いすることができるでしょう!


b0253075_21240018.jpg娘は、子ども2人を旦那さんにあずけて
鳥取から駆けつけてくれました。
(今夜は娘と私とで夜とぎです)
息子もお嫁さんと一緒に、都合をつけて来てくれました。
父も喜んでくれたと思いますし、
私もどれだけ心強かったか!


母と兄一家と息子夫婦がそれぞれの家に帰った後、
夜11時、ひんやりした会場で、
私ひとりで父とまた向き合いました。

父の顔は蝋細工のようで、
もはや知らない人のように見えます。
魂はもう肉体を離れているのですものね。
でもきっと、まだそのあたりに居るにちがいありません。

チベット語のお経を詠んでも父に分からないのは分かっていますけど
言葉には魔力があると思います。
私にとっては、和訳されたお経よりも
チベット語のお経の方が、力があるように感じるのです。
いつものようにドルズィン・リンポチェのメロディーで
ゆっくりと心をこめて歌いました。

唱えながらときどき父の遺影に目をやると
うれしそうに私の歌を聴いているようでした。
「ほうほう、きれいな曲だな」と
おもしろそうにちょっと口元をゆるめているようにも見えました。

最初は部屋のひんやり感が気になっていましたけれど
だんだん調子が出てきて声が通り、
部屋の中にいるものたちが鎮まっていく気配を感じました。

父に聞かせるため
また、その部屋に漂うすべての有情に聞かせるため
観音菩薩成就法を行じながら
「おんまにぺめふん」をお数珠五巡り
「おんあみでわふりー」をお数珠二巡り
「これでよし」と感じるまで行いました。

私にできる限りのことをして
しっかりとお別れができました。

最後に父とこのような時間を持てて、私は幸せな娘です。

 
 

 
 
 
 


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by prem_ayako | 2017-06-23 21:42 | family | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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