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アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

リーダーの目標

廿日市のコースをどう軌道に乗せるか
1週間、私はそればかり考えていました。
反省もし、傾向と対策も考えましたが、
そういうこととは別に
大げさな言い方をするなら、
ひとつ、悟ったことがありました。

リーダーとして、今までなんとなく
「よいコースにしよう」と心がけてきていました。。。
よく言いません?
「よいコースになった」「よいコースができた」って。

でもよいコースって何だろう?
みんなが仲良くなって、みんなが協力的なグループになって、
みんなが横の関係で、お互いに勇気づけあって、
最終章ではちょっと泣いちゃったりするようなのがよいコース?
逆に悪いコースって?

ここでハッと気がつきました。
「よいコース」を作ることは、目標ではないのです!
「よいコース」は、結果として生じる雰囲気にすぎません。

リーダーの目標は、メンバー同士仲良くなってもらうことではないし
ましてやリーダーが尊敬されたり好かれたりすることでもない。

どうすれば最もわかりやすく、正しく、
今目の前にいる人たちに
パセージ・プラスを学んでいただけるか、だけが問題なのです。

パセージ・プラス・リーダーの目標は、
パセージ・プラスを、正しく伝えること。

パセージ・リーダーの目標は、
パセージを、正しく伝えること。

そのために、
必要のない質問は切り捨てるべきだし、
適切でない事例は取りあげるべきではないのです。

ごくごく当たり前のことでした。
そしてこの目標を言語化することによって、
私の腹が据わりました。


5月17日、廿日市コースの2週目。
今回は、気力体力ばっちりです。

第2章では、私的感覚を学びます。
パセージ・プラスの山場であり
リーダーとしては、最もやり甲斐のあるところです。

お部屋に入ったら、まず座る位置を考えました。
前回は入り口近くに座っていたのですが、
今回は、全体を掌握できるいちばん奥の角っこに座を占め、
リーダーの定位置としました。

リーダーの腹が据わるとグループも変わるもののようです。

細部への質問はあまり出ず
みんなが学ぶのに適切な事例が次々と出てきました。

廿日市のグループは、子育て真っ最中の倉敷のグループと違って
どうやら、知的にアドラー心理学を理解したいタイプのメンバーが多いようです。
そのためもあって1週目はギクシャクしたのですが、
パセージ・プラス2週目の私的感覚についての学びは、
まさにメンバーたちの知的好奇心を刺激したようです!
みなさんの表情が、この前よりも生き生きしてきました。

いや、おもしろいなあ!
私的感覚ってそういうことなのか!
なんていう呟きが聞こえてきて、とてもうれしかったです。

そうそう、私はこれをお伝えしたかったの♪
ようやく、「つかみはOK」の状態になったのでした(^o^)



いっぽう、倉敷のコースの方は、
出だし好調で、おおむねうまく進んでいったのですが、
ひとつだけ、気にかかることがありました。

ある意味、廿日市と逆パターンとも言えます。。。
パセージが好きで好きで、
パセージ・プラスにどうも馴染めない~
と感じているみたいなメンバーさんが、ひとりおられたのです。

たとえばこの方は、3章で学ぶ「共同体感覚の育成」という言葉を、
とても重たく感じるとおっしゃいました。
パセージの1-Lの子育ての目標の言葉ならしっくりくるのだけれど・・・と。

さいわい、他のメンバーさん方が
「おおげさなことではないんじゃないでしょうか?」と
身近な生活の中での子どもの貢献や責任について
いろんな例をあげてくださったので、とてもよい話し合いができました。

こんなふうに、この方のおかげでみんなが学べることもたくさんあったのですが
ときに、エピソード分析の手順の最中に
パセージではこう考えるのでは?とおっしゃったりもしました。

パセージ大好きなのはとってもとっても素敵なことです。
それで全然OKなんですけど
私の今のお仕事は、ともかく全力で
パセージ・プラスをお伝えすることですから

これは是非、この方ご自身のエピソードで、
エピソード分析を体験していただきたいものだと
願って(狙って?)おりました。

ついに最終日、ようやくそのチャンスが巡ってきました!
ほんとうに初めて、「子どもに対して陰性感情をもちました」と
彼女がおっしゃったのです。
時間は押していましたが、
構わず、その事例を取りあげることにしました。

ベテランのお世話役さんが手をあげて、分析の実習をしてくださいました。
そしてこのコース最後のエピソード分析にふさわしく、
お手本のように美しく解決してくださったのでした。

よかったです~
ありがとうございました!

これでもう、心残はりありません(^o^)

(まだつづく)
by prem_ayako | 2015-07-04 17:09 | psychology

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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