アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

(3)父の積みし福徳の故

翌朝、母に、さりげなく(?)
月々どれぐらいまでお金が出せるか、
ぶっちゃけ聞いて確認しました。
私が探した候補施設は、みな
一昨日に見た施設の、2倍以上の費用がかかるのです。

しかし、父が働いて蓄えてきたお金は
今、このときのためのものです!
あるだけ、父と母のために使ってしまえばよい。
父にはそれなりのところで過ごしてもらいたいと、
母と兄と私の願いは一致していました。

さてどこから電話をしたものか?
(後で分かるのですが、このとき、少なからぬ神仏のお力が働いていたようです)

候補AはK製鋼の老人ホームで、とても良さそうですが
いくらなんでもというぐらい、破格にお値段が高いです。
ここは最後に回すことにしました。
(結局、電話はしませんでした)

まず、Bの老人ホームに電話をかけました。
若い女性が応対してくださり、無難に親切な感じでした。
大手Bネッセの施設なので、応対マニュアルがあるようです。
翌日の午前の見学をお願いしましたが
やたら細かい個人情報をいろいろと聞かれ、
見学なのに、ここまで?とちょっと思いました。
(ここも、結局見学をキャンセルしました)


その間に、父のケアマネさんから電話がはいって
父母の状態について少しお話をしました。
先日の施設について、入居を前提としたショートステイの話を進めていただいていますが、
私としては父のために、もう少し探してみたいこと、
平行していくつかの施設を見学しようと思っていることを伝えました。

ケアマネさんも賛成してくださいました。
母があまりにも早く決断したので、慎重に考えてくださっていて、
「まだお断りできますからね。いつでも言ってくださいね」
と気づかってくださり、ありがたかったです。


最後の候補施設CはS林業の持ち物で
ホームページによると、今のところ空きは全くないようでした。
でも、今話が進んでいる施設を父が気に入らなかったときの準備として
ここにも電話をしておこうと思いました。

電話にでられたのは、落ちついた感じの相談員さんでした。

B施設への電話で話したのと同じように、
年末から父の状態が悪くなって母が参ってきたので老人ホームを探していますと言うと
それはたいへんですね~と話を聞いてくださいました。
はい、ほとんど母ひとりでがんばってきたのですが
夜間頻尿がひどくなって、もう限界みたいなので・・・と言うと
「私も父を看ていたとき、ほんとうに大変でした。
 もう2人で死のうかとさえ思ったぐらいです」とおっしゃいます。
思わず「そうなんです。まさに母が今そう言っています」と答えました。

いろいろ聞いてくださるので、話の聴き方が上手だなあと思いながら、
入所した場合、夜間の1時間おきのトイレに
どう対応していただけるのか、尋ねてみました。

先日の施設では、
「コールしてもらえばできるだけ付き添いますが、おとなしい方ばかりではありませんからね」
という答えが返ってきており、
これでは実際には、おむつになってしまうだろうなと思ったのです。

今回のところでは、
おむつは最後の手段であり、
1時間おきでも、自分でトイレに行きたいと言うなら付き添いますということでした。
「そのとき出なくても、いいんです。ご自分で行きたいと言われることを大事にします」
と言っていただき、「そうそう!」と膝を打つ思いでした。

同様に食事に関しても、自分で食べたいと言う人には、
どれだけ時間がかかっても、「ご自分で食べていただきます」ということでした。

そのためか、わりと評価の分かれる老人ホームのようではありました。
こぢんまりしていて、リクリエーションもあまりしていないので
「厳しい」とか「暗い」とか嫌がる人もおられるのだとか。

でも父のように、デイのレクリエーションに馴染めなかった人にしたら、
静かに過ごせるこういう所の方が向いているのではないかと思いました。

全体の方針として入所者の意向を尊重しているようで、
言葉遣いに老人たちへの尊敬が感じられました。

・・・ここなら、ひょっとしたら父を託せるかもしれません。
ようやく納得できそうなところが見つかった気がしました。


さらに、驚くべきことが起こりました。
相「今、うちは12人待機中なのですが・・・」
私「ああ、そうでしょうねぇ・・・」
相「実は今朝ほど、おひとり退去されることが決まったのです」
私「?」
相「でもうちはご高齢の方や急ぎの方を優先しますので・・・もしも一度見ていただいた上で、よろしければ、最短で今月の20日ぐらいにはご入居いただけるかもしれませんよ」
私「えっ?!!それは・・・よろしいんですか?」
相「はい。これもご縁だと思いますので」

なんということでしょう!
「ともかく見学させていただいてから」と、
すぐに、翌日の午後の予約をとりました。

「明日の午後までは、他の待機の方に伏せておきます」
「すみません。兄とも相談しますが。。。助かります!」
「ほんとうにご縁です。すごいタイミングだったんですよ。
 ほんとに今朝、退去のご連絡があったところだったんです」

電話を昼前にかけたからこその
タイミングでした。

私はとても単純で神懸かりな人間なので
この出来事は、
父の積んできた福徳のおかげだと思い、
正直、鳥肌がたちました。

相談員さんは、父がこの地で50年開業してきたことなどご存知ありません。
ただ私との会話の中で、父を優先することを決めてくださったのです。

諸仏諸菩薩は、父を見捨てるようなことをなさらない!
そう確信しました。

すぐに兄に電話で報告し、
翌日午後の見学に同行してもらうことにしました。
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by prem_ayako | 2015-01-16 11:55 | family | Comments(0)

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