アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

施設入所(1) 

昨年末から、父の介護がたいへんになってきました。
認知がここ半月ほどでかなり進んだ上に、
夜間頻尿も、1時間1回ほどのペースになってしまったのです。

「おしっこって言ったら側に行くから言うみたい・・・」
と母も気がつくぐらい、
父は、母の注目関心を引きたいようです。

さらに、背中が痛いとか食べ物の味がわからないとか
いろんなことを母に訴えます。
・・・ですが私が聞くと大丈夫だと言いますし
食事も、私と居るときは、しっかり食べています。

母はまた眠れなくなってきて、
もともと朝に高い血圧が、下がらなくなってしまいました。
かかりつけのお医者さんに薬を加減していただきましたが
一時ましになっても、あまり効果がでないようでした。

父よりも母の方が弱ってきてしまったので
年末、母担当のケアマネージャーさんに電話で相談しました。
少しでも夜間の負担を減らすために
父にポータブルトイレを使ってもらってはどうかと聞いてみましたが

母の性格を考えると、ベッド脇にポータブルを置いたところで
きっと起き上がって世話をするだろうし、その度に処理に立つだろう。
根本的な解決にはならないのでは?というご意見でした。
たしかに・・・
ケアマネさん、さすがに母のことをよく見て現実を分かっておられます。


お正月は、私の作ったおせち料理を囲んで
父は「おいしい、おいしい」とたくさん食べてくれ、
母は「何も作らなかったのは生まれて初めて!」と喜んでくれました。

その時じっくり母の話を聞くと
やはり相当煮詰まっているようで
早急になんとかしなければならないと感じました。

数日後、年始に来た兄が
「そんなにしんどいなら、ケア付きの施設(老人ホーム)に入ることを考えてみては?」と言うと
それまでずっと「2人一緒でなければダメ!」と拒否していた母が
父だけ施設に入ってもらおうかと言い出しました。

この時はじめて、母は父と離れることを口にしたのです。

私も兄も驚いて
今は疲れているからこう言っているだけで
少し休めば気が変わるのではないかと思いました。

でも母は、体力も気力も限界にきているみたいで
もう自分の力では父をじゅうぶんにお世話できない、と
すっかり勇気をくじかれているようでした。
専門家に任せた方が父は幸せだろうと言います。

私には、まだ何か工夫できそうに思えましたが、
兄は、これ以上母を頑張らせるのは酷だと言います。
そう言われたらそうかもしれませんが・・・
父はそれでいいのでしょうか?

ともかく、今までの支援体勢は限界のようです。
これまでは父中心に援助を考えていましたが
母の負担軽減を優先しなければならない時期にきたようです。

父担当の介護のケアマネージャーさんに連絡をつけ、
休みあけの1月6日、
母担当の支援のケアマネージャーさんと共に、
家に来ていただき、兄も交えて話し合いました。

どこのデイサービスも気に入らず、
ずっと家で過ごしてきた父ですから
兄も私も、この時点では、
いきなり父をどこかの施設に預けることには躊躇がありました。

しかし専門家さんたちのご意見は
どちらかというと、できるだけ早い時期の施設入所でした。

ショートステイやデイサービスを使うという方法もあるが、
むしろ母にとっては(母の性格を考えると)
その度にあれこれ準備が必要なことや、
曜日ごとにいろんな人が出入りすることへの
ストレスの方がはるかに大きいのではないか、ということでした。
「お母さまはそれでは休めないでしょう?」とおっしゃいます。
たしかにそうかもしれません・・・。

母は、父を1人で施設に入れる方に気持ちがすっかり傾いて
すでに父にも話をつけ、父は入ってもいいと答えたそうです。
(仕事早っ)

母がそうしたいと望み
父もそれでいいと答えたのなら
私が反対する理由はありません(T_T)

そして(兄夫婦は山手の方の老人ホームを候補に考えていましたが)
家の近所の施設を、ひとつ紹介していただきました。
母は、兄と私に判断を任せると言いますので、
すぐに見学に行きました。

明るいきれいな施設で職員さんたちも親切そうで
2部屋だけ空きがあり、
しかもお試しでショートステイもできますよと言ってくださるので

帰って母に報告すると、飛びつくように
そこにお願いしたい!と言います。
せめて1晩おいて、明日決めるようにと言いましたが、
すぐにケアマネさんに電話をして、
そこの施設への入所前提での、ショートステイの予約をしてしまいました。
(この人は、決めると早いのです)


こうして、とんとんと話は進んでいくのですが・・・
私としては、なんともいえず辛くて、悶々としてしまうのです。

こうするしかないのだろうか?
他の方法はないのだろうか?
母だって、せっかくここまでがんばってきたのに・・・
いきなり父を手放してしまうなんて・・・

近くにいながら、私の力が足りなかったのだと思いました。
母がこんなに切羽詰まるまで、気づいてあげられなかった。
私が無理にでもトイレ介助をしてあげるべきだっただろうか。
もっと早くに、私がケアマネさん方に連絡するべきだったのだろうか。
言葉で頼まれたことを手伝う、という方針でやってきたけれど
もっと積極的に手を出してあげるべきだっただろうか。

などと、いわゆる後悔と自責の念が果てしなく出てきて
ひどく気持ちが沈んで、考えは堂々巡りで
この夜は毎晩の瞑想さえもする気になれませんでした。
Orz
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by prem_ayako | 2015-01-16 11:21 | family | Comments(0)

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