アードラーの夢

ayakoadler.exblog.jp

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

母のこと

最近、
少なくとも以前よりは、
母のご機嫌はよくなっているように思います。

ここに戻ってきた当初は、
母は大喜びでした。
まだ父がわりと動けていましたから、
娘に手伝ってもらおうという意識はなく、
「また娘の世話をやくことができる!」という感覚だったみたいです。

それを私が、「過干渉~」と感じてしまったので
(まぁそれは長い歴史があったので・・・)
そのため関係がこじれ、
ものすごい権力闘争に陥ってしまいました。

私の使っている1階部分の戸締まりがゆるいとか
夜、私の点ける電気が煌煌として明るすぎるとか
果ては、私が育てている観葉植物が不潔だとか
なんだか私にとっては「理不尽~っ」
って感じるようなことばかりを言われました。

最悪の時期は、5月ごろだったかな。
父に出したおかずよりも、
母に出したおかずの方が少ない!と言われて
あぁ、私の知っている母じゃない~!
と愕然としました。

それでも、アドラー心理学の原理を思い出し
なんとか心の構えを協力的に立て直し
母がボス!私は従おう!と決め、
権力闘争から抜け出すことができました。
(アドラー心理学は本当に偉大です!このあたりの事情はこちらに)

ただ、それでも夏頃までは
私がボスの期待通りに振る舞えなかったりで、
けっこう機嫌をそこねておりました。

今から思うと母は、急激な父の衰弱に
心がついていけなかったのだと思います。

「留守ばっかりで何もしてくれないんだから!あんたはちっとも頼りにならない!」
・・・という母の物の言い方は、
まともに取り合ってしまうと
「何言ってるのよ、できるだけのことしているじゃないの!」
と反論したくなってしまうのですけど(^^;)

ほんとはこれ、母は
「もっと家に居て、もっと手伝って。頼らせて!」
って言っているんですよね。。。
私もしょっちゅう鳥取に行っていましたので、
心細さから、ますます母は言いつのっていたのでしょう。

母の気持ちが少しわかると、
「ごめんね。もっと手伝ってあげられなくて」って答えることができます。
カウンセラー養成講座でクライエントになったとき、
このことに気づかせていただき、ありがたかったです(T_T)


10月に鳥取から戻ってみると
母はへとへとになっていました。

私が居ない間に母はようやく
さまざまな社会資源を使ってみる気になったみたいで
(というか、思い切って使わないと、どうにもならなくなったのでしょう)
父のデイケアを探したり、入浴介助を始めたり、
母の介護認定を申請してヘルパーさんに入ってもらったり
あるいは手すりをつけたり、生協の個配を頼んだり、
そのためにいろんな人に会って手続きをしなくてはならなくて、
頭の中がいっぱいいっぱいになっていました。

あれこれ考えるとドキドキして眠れない。
ちょっと寝たかと思うと、父がトイレに行くので
付き添っていると、目がさえてしまって朝まで眠れない。
と言って、血圧も上がって、ふらふらになっていました。

兄も相談にのってあげていましたし、
かかりつけのお医者さんも、軽い睡眠薬を出してくださったのですが、
どうも母は、「眠ってはいけない!」と
強く思い込んでしまっているようでした。
自分が眠り込んで、父がその間にトイレに行って転んだら大変だ!と。

母の不安を軽くするのは、本当にむずかしいのです。
もともと未来への不安をよく口にする人でしたが、
年をとるとその性格傾向が助長されるのでしょうか。

あるいは、戦争で苦労した世代だからでしょうか。
うっかりしていると、何か必ず悪いことが起こる
世界は危険に満ちている
みたいなことを思っているふしがあります。。。

いつまで続くか分からない
きっとあと少ししか続かないだろうこの生活を、
幸せだと笑って過ごすのか、
大変だ大変だと言いながら暮らすのか
それは母自身が
決めることができるのだけれど。。。

母が母のライフスタイルで選びとった暮らし方を尊重しつつ
その中でちょっとでも両親が楽になれるように、
私にできることをする。
これしかないのですね。


睡眠不足であまりにも消耗しているようすだったので、
鳥取から帰宅したその翌晩に、
私も、2階の両親といっしょの部屋で寝てみることにしました。

父がトイレに行くときは、私がついていくから。
母にはともかく、一晩ゆっくり寝てもらおうと思ったのです。

その晩、
父は夜中の3時頃と朝方に2回トイレに行きましたが
2回とも、眠剤を飲んだ母の方が、私よりも先に起きました(爆)

私が暗闇の中で目を開けていると、
母は通りざまに私を見て
「大丈夫、大丈夫。いいから寝ときなさい」と
近づいてきて私の頭をなぜました。

・・・・・!

まったく、なにが大丈夫
お母さんが大丈夫じゃないからこうして来てるのに
いくつだと思ってるの
まるで子どもみたいに・・・

と心の中で呟きながら
泣き出しそうになるのをこらえていました。

母はこんなに年をとって弱っていても
父に尽くし
娘の身体を思いやる
昔のままの母でした。


この夜、父のトイレ介助に関しては、
私はほとんど役立たずだったのですが
母は、「薬を飲んで寝ても目が覚めることがわかった。自信がついた」
と言って、その後、薬をちゃんと飲んで眠るようになりました。

眠れない日もときどきはあるようですが、
一時のような連日の睡眠不足にはなっていないようです。


だんだん、私を「頼りにできる仲間」だと
思えるようになってきてくれたのではないかな?と思います。
ふとした時に感謝の言葉を言ってくれることが多くなりました。
以前、何かにつけて文句を言われていたことを思えば
ずいぶん大きな変化です。

ただ、今度は、何でもかんでも甘えてくるので
イラッとしてしまうことがよくあります。。。
(母も私も末子なので・・・)
頼まれたことはなるべく聞くようにしているのですが
どうも、返事が無愛想になってしまいます(-_-)

権力闘争にこそなりませんが
この、注目関心を引こうとする母の行動に、
どう対処するかが、目下の私の課題です。

しっかりアドラーを実践しなければ!

よい修行になっています(^^;)
仏さまのお力をお借りして
できることをやっていきましょう。
[PR]
Commented by 酒井朋子 at 2014-11-14 09:21 x
カウンセラー養成講座でクライエント役をしていただいて以来、文子さんとお母さまがどんなふうに暮らしていらっしゃるのかが、ちょっぴり気になっていました。ご報告を拝読させていただき、嬉しかったです。まだまだ課題は続くのですね。その課題に、アドレリアンとして誠実に向き合っておられる文子さんはほんとうにステキです。ところで、あのカウンセリングのときに文子さんの私的感覚を推測させていただいたのですが、ちょっと違ったというか、もう一言足りなかったかな、と最近思いました。また会ったとき、お話させていくださいませ。
Commented by prem_ayako at 2014-11-17 09:15
朋子さま
まぁ私の私的感覚ですか? 言って言って!(^o^) 今度、ぜひ教えてくださいませ~ でも、こっそりネ(笑)
by prem_ayako | 2014-11-13 11:36 | family | Comments(2)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako