アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

Bon Voyage

今月の初旬、息子が
草津のあかりART展に、
昨年に引き続き後輩と2人で出品するというので
見に行ってきました。

これは草津の町中が金曜と土曜の2晩、
ロウソクの灯りにあふれるというイベントです。

そろそろ寒くなってきた時節柄、
日が暮れてから遠出するのは億劫だったのですが
がんばって初日の夜に行ってきました。

息子たちの展示は、「小汐井神社」とHPに書いてあります。
案内地図を見て、だいたいの見当をつけてJR草津駅から歩き出したのですが
案の定迷いました orz
でも迷ったおかげで、きれいなものを見ることができました。

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河川敷に1万灯のロウソクを並べて点灯してあるのだそうです。
準備やボランティアの方々、大変だったでしょうねえ!
きれい~!すばらしい~♪

それから人に聞きながら小汐井神社にたどり着いたのですけど
点灯時間を過ぎているのに息子たちの姿が見えません。
初めて行くお社で、暗い中、
裏の方まで回って見たけれど、閑散としています。

おっかしいなぁ~と電話をかけると
「ゴメン、今まだ車で向かっているところ。遅れてるねん」
というわけで
なんと、未だ搬入していないのでした(^^;)

仕方がないので駅前に戻って軽く夕食を食べて
しばらく時間をつぶしてから神社に戻ると、
今度は、何やら作業している若者の影が見えました。
ほんとに暗いので、うんと近くに寄ってみて
「あ」「あーありがとう」
と、無事に会うことができました(^^)

b0253075_21463956.jpgなんだかよくわからないけれど、
衣服を身に纏う時に感じる質感やあたたかみが「慈愛・微笑み」に通じるところがあると思い、使わなくなった衣服を行燈にした作品。誰かが使っていた布をもう一度蝋燭の灯によって静かに光らせることで、私たちの考える「慈愛」を演出します。
だそうです。
(きみ、わりといつも、私の本棚からヒントを得てないかい?)

「古着の供養?」
「まあそうやな」
「これぜんぶ縫ったの?」
「うん僕ら2人で。この2日、ほとんど寝てへん」
あらまあ。
そいでもって、借りたトラックの荷台に作品を積んで
ブルーシートを風でバタつかせながら走ってきたそうです。

「これってさ、最初に全体像が決まっているの?
 それとも、作りながら決まっていくものなの?」
「だいたいは決まってるよ。そんでも、いいかげんやな」

と言いながら、まだまだ制作途上のようで
大きな古着の行灯(小屋?)の周りに
古布とアルミ箔のロウソク受けを配置し、
地面にカンカンカンと打ち付けています。
相方のY君が「Mさん、ここ、もうちょい増やす方がよくないっすか?」
息子「あーもう釘ないわ。明日、買ってこようか」
「はーい」

そ、それほどまでに、いい加減なものなのですか。
存じませんでした(笑)

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ともあれ神殿の前の
たくさんのロウソクは幻想的でとても綺麗でした。


話は飛んで夏のカウンセラー養成講座のことです。
どんな事例の時だったか忘れたのですけど
大きなJ先生が関連してお話ししてくださったことがあります。

鎌倉時代、良遍(りょうへん)という学僧に、
あるときお母さんが
「あなたの学んでいる学問はどういうものなの?」と尋ねたのだそうです。
良遍はそれに応えて、
お母さんに読んでもらうために長い長いお手紙を書きました。
難解きわまりない唯識学を分かりやすく説明して。

それが「法相二巻抄(ほっそうにかんしょう)」で、
今も唯識の入門書としてまず読まれるものだそうです。

「あやこさんを見ているとね
あやこさんの息子さんは、現代アートをやっているんだけど、
なんせものが現代アートでしょ、
なんかこう、僕らから見てよくわからんものを造ってるわけです。
それを、どこかで展示すると聞くと、あちこち見に行ってるのね。
これって、子どもにとって、ものすごい勇気づけだと思う。
母親が、自分のやっていることに興味をもって来てくれるって。

良遍のお母さんも、昔の女の人ですからね、
特に教養があるわけじゃない。
いくら解りやすく書いてあったって、
きっとちんぷんかんぷんだったと思いますよ。
それでも息子の書いたものを、一生懸命読んだんでしょうね」

思いがけないことをみなさんの前で言っていただき、
私こそ、とてもとても勇気づけられたのでした(T_T)



草津ぐらいなら行きますが
息子はもう、母のテリトリーを完全に陵駕してしまいました。

先月は1人でニューヨークに行って美術館巡り。
MoMA(近代美術館)
グッゲンハイム、
メトロポリタン、
ホイットニー
ディア・ビーコン(現代美術館)
など、堪能したみたいだし

今日は今日とて、
1週間のインド旅行へと旅立っていきました。
ムンバイで、アーティスト・ワークショップに参加するのだそうです。

・・・なんといいますか、もう完全に
成鳥になって飛び立った感じです。

でも、私にできることは、
お餞別をあげたり、
無事を祈ること以外にもまだあると、勇気づけていただきました。
これからも、
息子のやっていることに興味をもって
喜んで話を聴きます!

Bon Voyage!
今度はインド土産を楽しみにしているわ♪

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Commented by 酒井朋子 at 2013-11-24 07:37 x
子どものやっていることに関心を持つって、勇気づけなんですね!それを聞いて、私が勇気づけられました。ありがとうございます。うちの息子は・・と考えたんですが、彼はアニメオタクなんですよ。私、けっこう一緒に喜んでみてますね。彼は宮崎駿なんかは見ないで、なんか変わったのみてます。主人公が、ごく平凡な日常生活の中で起こるできごとを斜に構えた見方で見てて、つっこみどころ満載でおもしろいんです。こんなんも勇気づけになるんでしょうか?ところで、息子さんの行かれた美術館、1つを除いてみんな行きましたよ。えっへん(^^)
Commented by えな at 2013-11-24 08:29 x
カウンセラー養成講座でのエピソードはよく覚えております(^_^)
母は、私がやっていることに大変関心をもってくれています。
「アドラーって宗教みたい」って、やや(?)負の注目寄りですが。
私も母の活動に関心を持つ努力をしようかなぁ。
Commented by prem_ayako at 2013-11-25 21:28
相手の関心に関心をもつ・・・無意識にしていたことでしたが、これ自体勇気づけなんだとカウンセラー養成であらためて教えていただきました。それまでは、たまに来たときにおいしいご飯を作ってあげることぐらいしか、私にできることはないな~って、ちょっぴり無力感を味わっていたんです・・・。でも確かに、「私の聞きたいこと」ではなくて「息子の話したいこと」を聴くと、とてもうれしそうにたくさん話してくれます。まあ私だって、チベット語のオタク話を息子がおもしろがって聞いてくれると、とてもウレシイですもんね。アニメオタクでも、朋子さんがおもしろがっておられること、きっと息子さんへの勇気づけになっていると思いますよ!えなさんのお母さまも、えなさんが関心をもってくれたら、すごくしあわせに感じられると思うな~(^^)

ところでディア・ビーコンは、NYから電車で80分かかる郊外の美術館だそうです。でも息子が言うには、苦労してたどり着いたここがいちばん良かったそうです。
by prem_ayako | 2013-11-23 22:08 | family | Comments(3)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako