アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

修行者

わが師ガルチェン・リンポチェは
ともかくいつでも、「愛と思いやりの心」を強調されます。

どれだけお経を読んでも
どれだけ修行を積んでも
その土台に「愛と思いやりの心」、
「一切衆生を苦しみから救いたい」という「菩提心」がなければ、
なんの役にもたたない。
と、繰り返し繰り返しおっしゃいます。

昨年、私がこの方にお会いしたとたんに惹きつけられたのは、
「仏教とは何かというと、それはひとことで言うなら、
 菩提心をもつということです」
という断言に、参ってしまったからです。

1年2ヶ月たって再会することができたリンポチェは
やっぱり、優しくて温かくて
まさに母が子を慈しむように
私たちを包み込んでくださいました

が、今回は、リンポチェのまた別の凄さを
見せていただきました。


3日目の午後、
ドルジェプルパという忿怒尊の灌頂の前だったかと思います。

リンポチェは、
吸いこんだ息(ルン)をお腹に「つかむ」こと
そこに炎を燃やすことを教えてくださいました。
(いわゆる「トゥンモの火」という修行法です)

ちなみにこの時も、まだ日本語に通訳される前に、
何を言っておられるか分かりました。

・・・まあ、そう珍しいことではありません。
曲がりなりにもチベット語を学んでいるおかげで、
重要単語が、ある程度聞き取れるようになってきたみたいです。

それに今回は、全部ICレコーダーに録音していたので
ほとんど全くノートをとらずに、
できる限りリンポチェの表情や、手振り身振りを拝見していました。

で、この時、そのお話をされつつ、
リンポチェは、すっと姿勢を正されて
こんなふうにするのだよ、とばかりに
中央脈管をまっすぐ通して
お腹に息をつかまれました。

その姿勢!
さっきまでくつろいだ姿のおじいさん(失礼!)だったのが
いきなり、
なんというのか、
壮年の行者さまになったようでした!

ものすごい安定感、
ものすごいエネルギーです。
これは,見た者でないと分からないでしょうけど
うおっ!というような変化でした。

ああ、この方は
もちろん慈悲や菩提心について深く実践しておられて
ほとんど生き仏さまだけれど、
根っこにあるのは、この修行の姿勢・・・。

21年間も本土の牢屋や労働キャンプに入っておられて
その環境を「使って」修行なさったのです。
生半可なものではありません。
想像できますか?
その環境を生きぬいて慈愛に溢れた生身の人間がいることを。

お若い頃の瞑想中のお写真などを見たことはありましたが、
こうやって目の前で
僧侶、というよりも
行者、としてのお姿の一端を見せていただいて
ますます凄さが分かりました・・・。

祈り
瞑想し
克服し
人々のためを一心に思うことで
こんなふうに attain することができるのか!と(T_T)

仏陀は、あまりに遠くて
いつかそこに達することができるとしても
b0253075_2222276.jpg凡夫にとっては、気の遠くなるほど未来の話です。
でもこのお方は、目に見えるモデルとして
ありがたいことに私の前に現れてくださいました。

このような人になりたい。
何生かかろうとも。
と思います。
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by prem_ayako | 2013-08-02 22:09 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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