アードラーの夢

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マハームードラ

東京では、5日連続でリンポチェのお話がありました。
もっとも私の滞在拠点が東京駅近くだったというだけで、
実際の会場は、最初の3日間は横浜市内のお寺の道場、
後の2日間は、赤羽のビルの一室にある禅堂でした。

まず土・日は、
「ガンジス川のマハームードラ」についての詳しい解説でした。
昨年教えていただいたのと同じテキストですが、
1日だけのお教えでは、もう全く、ちんぷんかんぷんだったのです。
そういう意見が多かったのでしょうか
今年は2日かけて、ゆっくりと教えていただきました。

マハームードラというのはサンスクリット語です。
「マハ」はマハラジャのマハで、大きい。
「ムードラ」とは、手で作る印形のことをいいます。
チベット語では、「チャギャ・チェンポ」
中国語で表すと、「大手印」となりますが
タイトル聞いてもさっぱり分かりませんよね。

内容を聞いても、それがやっぱりよく分からないのですよ(^^;)
いや、ひょっとしたら、めちゃくちゃ単純な真理なのかもしれませんが、
つかみどころがないというか・・・
なにせ「マハームードラは何ものにも依らず、言葉で表すこともできない」
で始まるのです。。。
うーむ、うーむ、抽象的思考はムズカシイです。

b0253075_16583928.jpg要するに、「松」レベルのお話なのですわ。
俗人がそう簡単に理解できるわけありません。
今生で出会えただけ幸せと言えましょう。

仏教の教えの最上のものは3つあるそうで、
ひとつは無上瑜伽タントラ
ひとつはマハームードラ
ひとつはゾクチェン
それぞれ、ゲルク派、カギュ派、ニンマ派が
継承しています。

マハームードラは、つまり我がリンポチェのお家芸。

去年と今年、教えていただいたのは、
今から1000年ほど昔、ガンジス川のほとりで
大成就者ティローパが、弟子のナローパに伝えたものです。

しかし「ガンジス川のマハームードラ」といっても、
中にいろんなバージョンがあるみたいで
大筋は同じだけど、順番が入れ替わっていたり、
少し言葉が違っていたりします。
口伝ですからね。

残念なことに、お世話の方が去年配ってくださったテキストは、
リンポチェが読んで教えてくださっているテキストと
かなり違ったものでした。

細かな違いはどうでもいいとは、私は思えなくて
お師匠さまから教えていただいた通りに一語一句理解したい人なんで
(だからチベット語を勉強しているわけでして)
そのためには、どうしても
お師匠さまと同じテキストを手に入れたいと思いました。

去年のいつ頃だったでしょうか・・?
教えを受けた後、折あるごとにインターネットで検索していて
あるとき、どこかに入り込んで、とても似ているものを見つけました。
照らし合わせて確認するのは時間がかかるので、
とりあえず2部だけプリントアウトしておきました。

これが、だいぶ後になって調べたら、
どんぴしゃ!一字一句同じテキストだったのです!

ところがその後、2度とそのサイトに辿りつけないでいます。。。
何度もトライしたのですが、どこにそれがあったのか分からない。。。
そのうちに、誤って全ファイルを削除するという悲劇も起こしましたし
パソコン自体も新しいものに変えましたし
今では、どうやってもそのサイトは見つかりません。

ああ、平安時代の日本のお坊さまなら、
インターネットならぬお寺の蔵に分け入って
チベット語ならぬ漢文の経典を根気よく探し回ったのでしょう。
せっかく見つけたのに、片付けた場所を忘れた、
なんていう愚かなお坊さまは、昔にもいたかしら?(>_<)


さて、そういうわけで
その部数限定の、貴重な紙媒体のテキストを読みながら
リンポチェのお教えを受けましたので
日本語訳や英語訳のニュアンスに惑わされることなく
チベット語そのままの教えの意味が、少しだけ見えた気がします。
ほんの少しだけですが・・・。

それでいきなり思い出したのですが、
和尚(Osho Rajneesh)の本の中で、私がいちばん好きだったのが
『存在の詩』TANTRA: The Supreme Understanding で、
これは「ガンジス川のマハームードラ」をもとにした講話でした。

なんだ私、ずぅっと前から、知っていたんだわ・・・

ご縁をいただいているようなので、
ゆっくり録音を聴き直して、勉強していこうと思います。
(めざすぞ、松中組・・・)


余談ですが
となりに座っていた、同じチベット語先生についているお仲間の方が
小さな本の形のチベット語マハームードラ・テキストを持っておられたので
それどうしたの?って尋ねると
「あ、これ?いります?去年、リンポチェにもらったんです。
 見たら置いてあったんで、それください、って言って」
と、さらっと言われたので、びっくり。
うう、脱力~ orz

(いざという時「それください」ぐらいは言えるように
 私も現代チベット語会話を習うべきだろうか?
 ちがうか・・・)
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by prem_ayako | 2013-07-30 17:03 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako