アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

がんばれこうすけ

b0253075_026175.jpgこうすけはなかなか主張の強い子どもで
けっこう月齢の低いうちから
思い通りにいかないことがあると、
かんしゃくを起こしていました。

いったん泣き出すと、
どんどん大声になり、
だんだん激しく、手がつけられなくなります。
しかも元気なもんですから、
なかなかあきらめません(^^;)

このたびの私の滞在期間中、
かんしゃくを起こしたのは3回。
必ず夜、娘やお父さんに対してでした。
ひょっとしたら、「このおばあちゃん(=私)は手強い(あるいは怖い)」
と思われていたのではありますまいか・・・

まあ、1日に1回ぐらい泣くのは元気な証拠ですし
私と遊んでいて昼寝ができていなかったし
疲れや甘えがあったのでしょうね。
頑固なのも、誰かさん(笑)にそっくりです。

2歳5ヶ月というと、まだ「しつけ」を考えるには少し早い年齢です。
3歳までは Basic Security Feeling 基本的安心感が得られるように
ただかわいがって育てればよい、と習いました。

・・・ですけど私は、小さい子どもでもやっぱり、
感情を使ってまわりを動かすことは、学ばないでほしいなと思います。


見ていると、
こうすけは機嫌が悪くなると
お母さんのいやがることを、わざとやり始めます。
たとえば食事中だと、はじめはタオルなどをポイッと放り投げます。
それに娘が注目すると、次はスプーンをポイッと投げます。
怒られると、さらにエキサイトして、子ども椅子などを倒そうとします。
わりと過激です。。。
あげくにひどく怒られると、泣いて抱っこしてもらって仲直りとなります。。。

なかなか見事に(^^;)
不適切な行動で次々と注目関心を得ています。

お風呂前の歯磨きでは、いつもひどく機嫌を損ねます。
お父さんとお風呂に入ろうと言われたら、「お父さんじゃないの!」と言います。
じゃあお母さんと入ろうかと言われたら、「お風呂入らない!」と言います。
こうすけはお利口なのにおかしいなと言われたら、
「こうすけお利口ちがうの!」と言います。。。

ああ言えばこう言う・・・
口のたつ子どもらしいやり方ですね。
そろそろこの手には乗らない方が、いいんじゃないかなぁ。

1日目に、彼が注目関心を引こうとしていることが分かったので
2日目の晩、同じことが起こりかけたときに娘に伝えました。

不適切な行動に注目しないで、適切な行動に注目するのが原則。
感情を使わないで、落ち着いて要求したらいいんだって学んでもらおうよ。

起こっていることを理解すると、
娘の方のマイナス感情はすっと静まりました。

ですがこうすけの方は、
今までと違う対応に戸惑ったこともあるでしょう・・・
ずいぶん長いこと、泣きわめいていました(^^;)

泣き声がおさまって「お母さん、~~してちょうだい」が言えた時に、
「ああ、ちゃんと言ってくれてありがとう!よく分かったよ!」と抱きしめて
すっかり仲良くおさまって
あとはけろっとしてご機嫌。
翌日の昼間もまったく泣くことはありません。

でもね、翌晩もその次の晩も、
夜になると、どうにも感情のコントロールができなくなるようでした。
娘は「泣かないでお話ししてくれたらいいんだよ」とやさしく伝えながら
「こうすけはお利口だから、きっと学んでくれるよね」
と辛抱強く待っていました。

2歳児へのパセージの実践は難しいですね。
因果関係がまだよく分からないお年頃ですし、
こちらに少しでもマイナス感情があると
「いじめられた(=罰)」と感じさせてしまう危険があります。
子どものようすをよく見ながら
試行錯誤をくりかえします~


ある日のお昼間、ちょっと面白いことがありました。
娘が台所の段ボールを片付けていて
こうすけはいろんな物を触りたくて仕方ありませんでした。

娘「こうすけ、それ触らないでくれるかな」
こ「さわりたいの」
娘「そろそろ、ご飯にしようね」
こ「ご飯いらないの」(触る)
娘「お願い、それは触らないでちょうだい」
こ「泣くの」
娘「すぐに用意するからご飯にしよう」
こ「こうすけ、泣くの」

おやおや、今度は「泣くこと」に価値がついたようですね。
子どもって、なんてするどいんでしょう!

私「泣いてもいいよ」
こ「泣くの!」
私「いいよ。どうぞ」
こ「・・・(泣き声で)あっち行く!」
私「いいよ」
こ「お外行く!」
私「お外は行けないのよ。今日雨だもん」
こ「・・・・ごはん、食べよ」
私・娘「よしっ食べよう♪」

えらいぞ、こうすけ。
泣かないことを自分で選んだんだね~(^_^)


ちょっとずつ、こうすけも分かってきてくれたみたいです。
大人たちが引っ越しでばたばたしている間、
ひょっとしたら、自分は「じゃま」になっていると
感じてしまったのかもしれません。

そりゃまあ仕方ないですねぇ。
お父さんもお母さんも超忙しいし
そこらじゅうホコリだらけだし、足の踏み場もないし
だから私が呼ばれたのですし。

で、娘に余裕ができるにつれ、
娘に対する不適切な行動も減ってきたのでした。

b0253075_0215459.jpg私が帰った後ですが、
台所のお鍋置きのスチールラックを
自由に触れるようにしてあげたのだそうです。

娘がお料理している間、
こうすけもこうやって
娘のとなりでお料理しているんですって(^o^)

注目関心がほしい子どもは、
お手伝いがしたい子どもだといいます。
いっぱいお料理してもらったらいいですね!


パセージでも自助グループでも、お母さんが困っていたら、
みんなで知恵をしぼっていろいろ提案しますけれど
結局は、毎回、その親子が、その時その時の状況に合わせて
工夫してやってみるしかないんですね。

自分の子育て中は、こんなに冷静に観察できませんでした。
今、目の前の出来事をアドラー心理学で考える機会にめぐまれて
ほんとうにラッキーです。

がんばれ娘。
がんばれこうすけ。

ところで・・・
「パセージ、昔、私も全然きちんと実践できてなかったし
 偉そうなことは言えないんだけど」ってちょっと話したら、
娘がひとこと、「知ってる」
おっと、あなたが一番よくご存知でしたね。
あいすまぬ(^^;)
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by prem_ayako | 2013-04-10 01:08 | family | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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