アードラーの夢

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『新版 靖國論集』

昨秋、旧アドラーギルドの事務所閉鎖のころ、
誰も引き取りてのなかった社長のご蔵書の残り福。。。
がらがらの本棚に残っていた1冊のご本をいただいて帰ってきました。

江藤淳 小堀桂一郎 編『新版 靖國論集 日本の鎭魂の傅統のために』
近代出版社

b0253075_22392325.jpgどうですか、この徹底した旧漢字!
・・・そりゃあ、誰も持って帰らんわね(^^;)

編者のおひとり、江藤淳さんについては
『南洲残影』
『閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』
などを読んでいました。
どちらもきわめて良い本です!

また靖国神社には、今までに2度お参りしました。
2度とも遊就館に入って
国のために亡くなり今は神となって祀られている方々の
最後のお言葉を読み
最後のご様子の展示を
くいいるように眺めました。

・・・靖国で感じたこともいつかは書きたいのですが
書こうとすると、今でも私はすこぶる情的になってしまいそうです。
なので、それはまたの機会にして
今日はこの本のご紹介をちゃんと理性的に(?)しようと思います。


昭和60年8月15日、
ときの内閣総理大臣中曽根康弘が靖国神社を公式参拝したことに
中国が猛反発し(←内政干渉だと思うんだけど)
国内でもマスコミが騒ぎ立てました。
この論集は、その状況を受けてまとめられました。
帯には「靖國擁護の名著」と書かれています。
私が手にしているのは、昭和61年(1986)発刊の『靖國論集』を
コンパクトに再編して平成16年に復刊されたものです。

私・・・まだまだ知らないことがたくさんあるな~
とわかりました。
今までだってある程度お勉強してきたつもりだったんですけど
やっぱりまだかなり洗脳されていましたね!

どんなことがわかったかというと
え~と

(1)いわゆるA級戦犯を断罪した「人類の平和と安全に対する罪」
なんてものは全部でっちあげだってこと。
(この程度のことはみなさんもうご存じでしょうが、
この本ではとても丁寧に
国際法などの論拠をたくさん示しつつ説いてくれています)

(2)「信教の自由」なんて謳いながら、
実は現在に至るまで神道だけがハミゴにされていること。
(キリスト教行事になら、「公人」が参列しても
マスコミはまったく問題視しません~(>_<))

(3)「政教分離」を盾に公式参拝を非難する人もいるけど
「政教分離」とはつまり、いかなる者も政治によって
宗教儀式や行事への参加を強制されない、という意味であること。
(「信教の自由」と「政教分離」は両立できるはずです)

(4)日本では War of Aggression をなぜか「侵略戦争」と訳しているけど
正しくは「攻撃戦争」または「侵攻戦争」と訳すべきものだってこと。
(なんかこの訳語によって
ずいぶんニュアンス変えられてしまってますよね)

(5)仮に百歩ゆずって日本の「侵攻戦争」が
「人類の平和と安全に対する罪」だったと断ずるとしても、
国家行為の責任を、その時の指導者の個人責任に帰するなど、
ひどい暴挙じゃないの、そんなこと許してどうすんのよ!ってこととか

でございます(^^;)

えらい先生方のご論文を
めちゃくちゃざっくりご紹介しちゃって乱暴なんですけど、
そうは言っても、みなさま方がこの本を買って読まれる確率は
たいへん低いと思われますので
やっちゃいました(笑)


国のために亡くなった方々の霊魂を
後の世の国民が心を込めて鄭重にお迎えしお慰めするのは、
当たり前のことだと思います。
占領下では残念ながら仕方ありませんでしたが
なんで今もないがしろにしたままなんですか?!

「それ(神道指令)は国家神道、神社神道に対する日本政府の保証、支援、保全、監督ならびに弘布を廃止せよとの要求を以て、日本国民の精神的弱体化を画策した、初期占領政策の大いなる眼目といふべきものであった。より具体的に言えば、日本の国家構造という肉体から国民宗教という魂を抜き取って、日本国を霊魂なき形骸のみの国、謂わば生ける屍にしようとの目論見に発したもので、これは国際法の慣習を蹂躙した、史上に前例のない苛酷な占領政策の強制である。・・・
 この神道指令なるものは、すでに占領下においてその行き過ぎを批判され、神道側からの執拗な抵抗にも遭い、履行は部分的に緩和されるところがあったし、又何よりも昭和27年の占領解除、講話条約発効と同時に法的ならびに実質的に効力を失ったと見なされる。ところがこの神道指令の当初の眼目にして又かつ最も問題的な部分である、宗教と国家の分離という異常な反文明的思想は、これも米占領軍総司令部民政局の1週間足らずの強行作業によって急造され、日本政府に押しつけられたものである日本国憲法の中に夙に取り入れられ、かつその原則に固執して運用すべきものとの法解釈が定着してしまった。靖国神社をめぐる現在の諸々の禍の根は、全て以てここにその端を発している。」
小堀桂一郎 あとがきより


この本が出版されてから、すでに26年。
状況は良くなっているのやら、
悪くなっているのやら・・・(> <)
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Commented by 酒井朋子 at 2013-01-19 08:19 x
貴重なご本の解説をありがとうございました。読んでて、なんか頭きました。アメリカの腹黒さにも腹が立つけど、日本人のふがいなさにも「何やってんだ~!」と言いたくなりました。でも、怒ってるだけでは始まらないですね。まずは、この本を読んでみようと思っています。でも、漢字いっぱいなんですよね?(^^;)見ただけでめげないかな。。
能力に合わせて、ゆっくり読めばいいですね。
Commented by prem_ayako at 2013-01-19 13:49
はい、漢字いっぱいですw 後半の引用は、旧漢字旧かなづかいのままだと変換がたいへんだったんで、私が勝手に置き換えました。原文はもっと読みづらいかもしれません・・・(ひまなときに原文どおりに訂正しておきます)

このご本は処分されかかっていたのを拾ってきたものなので、もっとよいご本があるかもしれませんね。先生にお尋ねしてみます。

とりあえず、こんな動画はいかがですか。
http://youtu.be/HBxaF0wps6U
Commented by jalsha at 2013-01-19 20:46 x
誇り~伝えよう日本のあゆみ~ 1/3 http://youtu.be/tOEBU7pFhH4
誇り~伝えよう日本のあゆみ~ 2/3 http://youtu.be/LOXpznARBNI
誇り~伝えよう日本のあゆみ~ 3/3 http://youtu.be/eODAGhwnbV4

もぜひ見てくださいね。
Commented by prem_ayako at 2013-01-21 22:25
jalshaさま、ご紹介ありがとうございます。
とってもわかりやすい動画ですね。
そして最後は嗚咽をこらえることができませぬ。。。
by prem_ayako | 2013-01-17 22:47 | japan | Comments(4)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako