アードラーの夢

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チベットな週末(2)

その次の週末、連休のプラサードをパスして(^_^;)
京都の北野天満宮の近くへ2日間通いました。
またもや「三十七の菩薩の実践」の講義を受けるためです。

このたびはニチャン・リンポチェとおっしゃる
ニンマ派の高僧から教えていただきました。

われながら、これ!と思ったものに対しては、しつこいです。
「三十七の菩薩の実践」は
これで、カギュ派、ゲルク派、ニンマ派と
チベット四大宗派のうち日本で受けられる三つを踏破したことになります(笑)

おかげでテキストも正しいチベット語版がゲットできたし
内容についても、だんだん納得してきました。
チベ語で読む速度も、ちょっとずつ速くなってきましたよ♪

ニチャン・リンポチェは1935年生まれなので御年77歳。
1974年に高野山大学の講師として来日され、今は関東にお住まいのようです。
ですから、日本語がぺらぺらです。

ニンマ派のラマから教えを受けるのは初めてでしたが
印象としては
ゲルク派のラマたちはとても分析的で理系の感じなのですが、
ニンマ派のこの方は、ご自分の師から教わった言葉をそのまま記憶しておられて
分析的というより、包括的、
日本語も英語もサンスクリット語もご堪能で、文系の感じがしました。

とても良いおじいさんで
ご自分の師のお話をなさるときに、感極まって声を詰まらせたりなさって、
謙虚で誠実でお優しくて
私は、後ろにガーリンポチェが透けて見えるような気がしたものでした。

ですが、
もうこの派の集まりに行くことはないでしょう。

リンポチェをお呼びした京都のグループの人には
このリンポチェに対する帰依心、
平たく言うと、尊敬や信仰が、あまり感じられなかったのです。

私が過敏すぎるのかなぁ。。。
でも、まるで大学の先生を扱うみたいに
自分の解決したい細部についてリンポチェのお答えを求めて
お答えなさったことに対してさらに反論したりするのは
私の感覚では考えられないことで、
なんか違うんじゃないかなぁ~と思ったのでした。

他者のために解脱をめざすはずの大乗仏教徒が
自己の成長を追求するあまりに、
師への感謝をないがしろにしているのではないか・・・

そして、そこに感情を波立たせている私もまた、
何も言わないけれど心の中で人を裁いているのですから、
ここに私の業というか、罪があるのだと思います。

ああ人間ってなんて業が深いんでしょう(>_<)
みんなひょっとしたら、もとはよい意図だったかもしれないのに
ある人は感情を使って人を動かそうとし
ある人は感謝を忘れて貪欲になる。
そして私は人を判断し上に立とうとしている。

ある側に傾きすぎるとそちら側に落ち
別の側に傾きすぎるとこちら側に落ち
細い尾根を歩くように
綱渡りをするように
いつも気をつけてバランスをとっていなくては。。。

ああ、むずかしい!


三連休の最終日の日曜は、大阪でポタラ・カレッジがありました。
いつもと同じ会場のお寺に着くと、数人がロビーに立っていました。
どうやら手違いで、会場がダブルブッキングになってしまっているようです。
(をを、この事態は、私がお仕事上いつもうなされる悪夢です~)

東京からクンチョク先生がやってこられました。
事務的な仕事を手伝う方が付いてこられる日もあるのですが、
この日は先生おひとりで
たいへん困っておいででした。

どこか、12,3人の人が入れる静かな場所が必要です。
私も心当たりの施設を頭の中でざっと数えてみましたが
今頼んで今入れるような会場は、大阪市内ほとんどありません。

「どこか、知らない?」と先生に尋ねられたある若者が
「ええ~、うちの店に来ますか?」と申し出てくださいました。

1ヶ月前に彼ひとりで壁を塗ってオープンしたばかりの
メニュー1つだけのレストランだそうです。
「で、でも、めっちゃ狭いですよ。みなさん入れるかどうか。椅子、足らんかもしれません。立ってしてもらわなあかんかもしれません」と
言い出しておいて、焦りだしたお兄さん。
「他にないから・・・」とクンチョク先生。
「と、遠いですよ」
「タクシーで行きましょう」と先生。

それでみんなでタクシーに分乗し、彼の小さなお店に向かいました。
お店の表には「本日は都合により休業」と書いてありました(笑)
天井からは、タオルがたくさんぶら下がっていました。
・・・た、たしかにこの狭さ、大丈夫かな?と
先発隊で着いた私もちょっと不安になりましたが
スピーカーの台にしていたスツールも使い
彼が他から椅子を借りてきもして、なんとか格好がつきました。
テーブルの上の調味料や箸立ても移動させました。

いつもと違ってぎゅうぎゅう詰めの中、
30分遅れで、授業は始まりました。

この日の講義は、「ミラレパの教え」です。
クンチョク先生「今日は私たち、ミラレパになったみたいね」
みんな大爆笑!
ミラレパは、一生洞窟の中で修行した聖者として有名なのです(^^)

私は冒険が大好きです。
こんなふうに
困った事態が起きたときに
人々が自然に力を出し合い
協力して解決していくのが、
本当に、とても好きです。


答えは、ここにしかないと思います。

困っていたら、みんな自然に助け合うでしょう。
恩を受けたら、返すでしょう。
いいことをしたら、嬉しいでしょう。

暴力や、支配や、言い争いや、我欲や、傲慢や、
それに対治する答えがここにあります。


1日この洞窟のようなレストランでお勉強をして
夕方、いつもより少し遅い時間に解散となりました。
先生と他のみんなは最寄りの駅まで歩き、
私は、もとの会場に自転車を置きっぱなしにしてきたお兄さんといっしょに
タクシーに乗りました。
私はそこから歩いて帰れるからです。

タクシーの中で、お兄さん。
「いや、ほんっと、びっくりしましたよ。まさか先生が来られるなんて」
「ありがとうございました~。先生すごく困っておられたから、ほっとされたと思いますよ~」と私。
「そうですか?いや、入れるかなあと思って。自分で言うといてなんやけど」
「あったかくて良かったですよ~」
「それなら良かったです!うち、こんなにお客さん入ったの初めてなんですよ!いつもほとんどお客さんないんで・・・」
よかったね~
よい福徳を積まれましたね~
これで道が付いてお客さん増えるでしょう。
と、私はヘンに自信をもって予言したのでありました(笑)


まとめてしまうとありきたりですが
相互尊敬・相互信頼・協力。
そして目標の一致(これが一番難しい)
けっきょく、これだけです。
アドラー心理学はすごいです。
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by prem_ayako | 2012-11-27 18:01 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako