アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

チベットな週末(1)

11月はいろんなイベントがあったので
2週続けて、チベットがらみであちこちへ行きました。

そしていろいろと、めずらしいことを体験しましたデス


まずは11月半ば、とある金曜の夜のこと。
ツェリン・ウーセルというチベット人作家の新作の
日本語訳の出版記念会が
なんと家から歩いて5分ほどの小さな福祉会館で開かれました。

この情報を得たのは Twitter でしたが
ウーセルさんのお名前も Twitter でよく見かけていましたし
何かのご縁と思い、出かけてみました。

ご本人は、もちろん来ておられません。
ふだんは北京のご自宅で、当局により軟禁状態におかれています。
理由は、彼女がチベット「族」であり、
チベットがどのように破壊されていったかを
詩や文章を通じて訴え続けておられるからです。

それでも旦那さんが漢人であるおかげでしょうか、
彼女には世界の耳目が、いくらか集まっているせいでしょうか、
投獄されたり殺されたりしておられないのは、幸いと言えるでしょう。

『チベットの秘密』というその本は
中国語で書かれ、勇気ある漢人女性によって日本語に訳されました。
留学生として来日したこの翻訳者・劉さんは、
もう故郷に戻れないでしょう・・・

11月になってからチベット本土はますますひどいことになっています。
ほぼ毎日、ひとりの人間が
いえ、日によっては、2人、3人の方が
チベットの自由とダライ・ラマ法王のご帰還を叫びながら
自らの身体を燃やしています。
(11月27日午後6時現在、内地焼身者87人。内外合わせ焼身者90人、内死亡確認73人。今月4日から26日までの23日間に23人)

チベットのために何かできることはないだろうか?
居ても立っても居られず、
初めて、チベット仏教関連でない集まりに行ってみたわけですが、
この出版記念会は、かなり政治的なものでした。

チベットのことを考える人がみな仏教徒というわけではありません。
ちょっと考えれば分かることだったのですが
私の認識は甘かったです。。。

会場に集まった100名ほどの人たちは、みな
チベットのことを考えているというその一点は共有していましたが、
極左あり極右あり、憲法破棄論者あり擁護論者あり。。。
思想、というよりも、おそらくは自分自身の利害のために
面と向かって大きな声を出し相手を威嚇し、罵倒する人が何人かいました。

ことさらイヤな感じを受けたのは、
この人たちが、相手を脅かすという目的のために
自分の感情を「使っている」ことが、よくよく見えたからです。
(そういえば、国会中継でも同じことをやっていますね -_-;)

ウーセルさんや翻訳者の劉さんは
文字の力をたよりに、社会を変えようとしている。
その人たちを支援する集まりなのに
来ている人は暴力と陰性感情にたよろうとしている。

こんなやり方では、絶対に、決して、何一つ、解決に向かいません。
私はすっかり疲れてしまって、悲しくなりました。


アードラー先生は軍医として第1次世界大戦に赴き
戦争の不毛さを目の当たりにされました。

殺し合わずに、
戦わずに、
怒鳴り合わずに、
感情を使わずに、
話をすることを学ばなければならない。

だから、育児と教育なのです。
親や教師がまず学び、
子どもたちの共同体感覚を育てないといけないのです。

気が遠くなるほど遠い道だけれど
私たちはみんな、大人にならなくてはなりません。
どんなに小さく思える関係でも、ひとつひとつをていねいに扱っていくこと。
やっぱりこれしかないのです!(T_T)


その翌日は、名古屋のポタラ・カレッジへ行って
クンチョク先生の「三十七の菩薩の実践」の講義を受けました。

ああ、仏教を学ぶ人たちのエネルギーは
なんて清らかなんでしょう~!

まるっきり前夜の人たちと違います。
あまりの違いにくらくらして、
そしてまた少し、勇気がわいてきました(^^)

何が違うのか?

前夜のあの人たちは(もちろん全員がそうだとは言いませんが)
相手を変えようとしていました。
自分は正しくて相手は間違っている。
だから力で相手を圧倒し、相手を正そうとする。

仏教徒は
自分を変えようとしています。

それはアドラー心理学も同じ。
まず自分を変えることからです!

相手を力ずくで変えようとするのは、安易な方法ですね。
反対に自分を変えるのは、困難で勇気の要る方法ですね。
・・・でも、人が協力し合い勇気づけ合うことができるのは
自分自身が正しくあろうとするときですね。

ここ数年、
ほとんどアドラーの集まりか
仏教関係の集まりにしか参加していなかったので
すっかり箱入り(?)になっておりました。

どろどろとした所に知らずに飛び込んで、エライ目に遭いました。
おかげさまで体験から学びましたが、
ありがたい学び(?)はまだ続きます。
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by prem_ayako | 2012-11-27 17:53 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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