アードラーの夢

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アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。

タンカ

タンカ絵師の先生は
7月末に、奈良で展示会をなさいました。

是非行きたかったのですけど、
ICASSIから帰国する日で終わりだったので
どうしても無理でした(>_<)

展示会には行き損ねましたが
行き先の決まっていないタンカを
先日のチベット語レッスンの日にお願いして、
見せていただきました♪

チェンレスィさまと
グル・リンポチェさまです。

2枚ともA4より少し大きいぐらいでしょうか。
きれいに額装してあります。

初めて近くで見る、手描きのタンカは、
今まで見知っている印刷したタンカと
まるっきり違っていました!

存在感というか、迫力が違うのは当たり前かもしれませんが、
美しい色の変化(グラデーション)や
持ち物、模様、着物のひだなど、描きこまれた細部の美しさ。
特に美しいのは、最後に乗せた金泥の輝き!

比べるのはおかしいかもしれませんが、
図版でしか見ていなかったレンブラントを
実際にヨーロッパの美術館でこの目で眺めて、
ありありと見て取れる天才の筆使いに
息を呑んだときの感じに似ていました。

タンカは、芸術としての絵画ではなく
宗教画なので、どちらかというと工芸の分野に近く
絵師の独創性を生かす範囲は限られています。

本尊の仏さまによって持ち物、印の結び方、お身体の色
全てが決まっていますし
本尊の周りに描く眷属の仏さま方、
関連したエピソードを表す小道具なども、決まったものがあります。

しかし、形式が決まっているからこそ、
仕事の丁寧さや
お顔の表情
全体の雰囲気など
絵師の個性が発揮される、とも言えます。

先生のタンカは、
とてもとても透明で
清浄なオーラを放っていました。

これはもう、宝物(ほうもつ)だ・・
と思いました。


もちろん、お値段ウン十万円。。。
微妙で・・・
はなからあきらめてしまうほどお高いわけではありませんが、
かといって、ぽんと出せるような額ではないのですね。

美しいチェンレスィさまをためつすがめつ眺めていると
お目が合って、
どうにも振り切れなくなってきたのですが

落ち着いて自分の心に問うてみると、
ここで買い求めるのは
少し違うような気がしました。

この宝物は、私の家に似合わない気がしたのです。
今住んでいる家は今の私自身を表していますから
今の私に、このチェンレスィさまは、似合わない・・・
そぐわない、身に余る・・?
よくわからないのですが、何かぴったりこない感じがしました。

正直にその感じを申し上げると、
先生は、「ご縁ですからね(^^)
もし夢枕に立たれるようなことがあったら、ご連絡ください」と。

でも、そのうちに他の人のものになってしまうかもしれないし(=_=)
あらためて注文して描いていただくとなると
お忙しい先生のこと、いつになるやら分かりませんし、
やはりここで思い切っていただいておくべきかなぁとも思ったのですが、

いやいや、それも煩悩、物欲です。

もしこのチェンレスィさまを手に入れたら
きっと私には、この絵への執着が起こるでしょう。

こうして、あれこれ心の動きがあった結果、
このたびは見合わせることにいたしました。

たぶん、本当に私のもとに来るべき仏さまであったなら
いくら高くても、迷わず、いただくことを決めたでしょうから、
これがご縁というものでしょうね。

本当に眼福でした~

その後、私の夢枕に
まだこのチェンレスィさまはお立ちになりませぬ。
ちょっと残念かも・・・(笑)
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by prem_ayako | 2012-08-06 21:35 | tibet | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


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