アードラーの夢

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Cesis

朝ヨランタと待ち合わせて
車で2時間ほど郊外の
チェーシスという町にあるお城につれていってもらいました。

ようやくたっぷりと
さまざまな話をすることができました。

昨日食べたピンクのスープの話は
ヨランタに大受けで、
そうそう、ラトヴィアではとてもポピュラーなスープなのよ、
日本にはないわねえ、びっくりしたでしょう!と大喜びでした。

それから、
ラトヴィアが国の自由をどのように奪われたか。
また再び独立して自由を得るまでに
どれほど大きな代償を人々が払わなければならなかったか。
昨日、占領博物館という所で
多くの悲惨な資料を見学しましたので

ついそういう話にもなりました。

私たちがしあわせに生きていくためには
まず国が独立していなければならない。
そのためには、国を守らなければならない。
そしてそのためには、
私たちの国の歴史と文化を
各々が学び、また伝えていかなければならない。

そしてラトヴィアが自由を勝ち取った苦難の歴史の中に、
ひょっとしたらチベットが解放されるための
何かヒントがあるかもしれない・・・

など、思いつくままに、訥々と話しました。
私のつたない言葉を受けて
かしこいヨランタは、こんなふうなことを話してくれました。

「今、この国は自由を得ているけれど、
 それがどれほど貴重なことなのか、
 私たちは忘れてはいけないと思う」
「私はラトヴィアが好き。
 心の深いところでつながっていると感じるし、
 どこに行っても戻ってくるのはここなのよ」
「この国の人口はとっても少ない。
 たった200万人よ。
 だから国民の一人一人がとても大切で、
 国に貢献できるようにならなければいけない」

ヨランタ、
あなたの国から私たちが学ばなければならないことは
本当にたくさんあると思います。。。


b0253075_5224378.jpgさてチェーシスは、
12世紀の騎士団が築いた古いお城跡で
堀を渡って城門に至る木の橋は
まるで指輪物語にでてくるお城のようでした。

塔に上ることを希望すると
ろうそくの灯ったランタンが
ひとりひとりに手渡されました。
城跡には全く電気が通じていないからです。

b0253075_5261866.jpgこのランタンをかざしながら
ところどころ真に真っ暗な闇の中
石の螺旋階段を上るのでした。

石といっても角の丸くなった砂岩です。
ずるずるすべるし
崩れているところもあるし
幅は狭いし
慣れないうちはなかなかスリリングでした。

でもだんだん、足下を照らすには
ろうそくを少し離してかざすとよいことが分かり、歩きやすくなりました。
肩にかけていたバッグや
ズボンの裾が
なんとなく真っ白になってしまいましたけど。

ふと指輪物語に出てくる姫君を思いだし
中世のお姫さまたちは
must have been very athletic!と
やっぱり指輪物語の大好きなヨランタと笑いあったのでした。

塔のてっぺんから見たチェーシスの町は
ほんとうに美しく
上まで上った甲斐はありました。
また博物館には鎧やアクセサリーの展示もあって
なかなかの中世でありました。

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お昼ご飯は、
もう少しリーガに近いスィグルダという町に戻りました。
ここにもお城があるのですが、それはパスして
ヨランタのよく使うすてきなレストランに行きました。
今度はトマトの赤いスープ。
少し味が濃い目でしたが、とてもおいしかったです。

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今日つれていってもらった所は
ヴィゼメ(中つ国)でもっとも美しい場所だったようです。
ヨランタは土曜にもう一度、
今度はクルゼメ(海岸地方)に行こうと提案してくれました。

晩ご飯は、念願の
ヨランタのアパートへのお呼ばれでした。

ヨランタはまる1日を
野田先生と私のために使ってくれたのです。
いろいろ用意して心から歓迎してくれて

ほんとうに感謝です。
ちょっと泣きそうかも。
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by prem_ayako | 2012-07-13 05:27 | travel | Comments(0)

アードラー先生は夢を見なかったそうです。しかしてアードラーの夢とは兎の角、虚空の華、ガンダルヴァの城、空、幻・・・。


by prem_ayako